旅行先で重視する事の1つが、「良い温泉に浸る。」だ。宿泊先では「着飾ったスタッフ達の御出迎え&御見送りなんて全く不要。」だし、「泊まる部屋も清潔で在れば、狭くても構わない。」と考えている。「1泊で、最低でも3回は入浴する。」程、温泉が大好き。
そんな自分を驚愕させ、怒り心頭に発するニュースが、昨日報じられた。
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「御湯入れ替えが年に2回・・・老舗旅館で3,700倍のレジオネラ菌検出 『認識甘かった。』保健所に虚偽の報告も」(2月24日、TBS NEWS DIG)
記者:「150年以上の歴史を持つ筑紫野市の温泉旅館です。此方の温泉旅館では、杜撰な温泉管理と嘘の報告が行われていたという事です。」。
創業1865年の「二日市温泉・大丸別荘」。「週1回以上、御湯を完全に入れ替える事。」を定める条例に違反して、大浴場の湯を年に2回しか交換していませんでした。
福岡県民:「一寸其れは無いんじゃないかという感じはしましたね。」、「どうしてそういう事をしちゃったのかという所が、とても気になりますね。長く続けている老舗の温泉なので。」。
県等によると、問題発覚の発端は去年8月。「レジオネラ症」を発症した人が、大丸別荘を訪れていた事から、保健所が調査を開始。此の際、御湯から基準値の2倍のレジオネラ菌が検出されました。
此の時、大丸別荘は保健所に管理簿を示し、「湯の取り替えや塩素注入は適切だった。」と説明。大浴場の利用を一時停止した後、営業を再開していました。
ところが、保健所が11月に行った抜き打ち検査で再び、基準値を超える最大3,700倍のレジオネラ菌を検出したのです。
大丸別荘は、此の時点で漸く「湯の取り替えは、年に2回で消毒用塩素の注入も怠っていた事。」、「管理簿の内容や数値も虚偽だった事。」を認めました。
県は、去年12月26日、文書で改善指導を行いました。
大丸別荘の社長は、「毎分70リットルの御湯を入れているが、其れで入れ替わっているとういう認識が在った。認識が甘かった。」と話しています。違法状態は少なくとも2019年から続いていたと見られ、県は、罰則規定を適用出来るか確認してるという事です。
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今回問題になっている「二日市温泉・大丸別荘」の事は全く知らなかったが、「嘗て、昭和天皇が宿泊した。」という事からも、老舗中の老舗という旅館なのだろう。
保健所の調査が入った際、虚偽の報告をした。」というのも悪質だが、「数ヶ月後(3ヶ月後?)に保健所が抜き打ち検査する迄の間、何等改善していなかった。」というのは、もう言語道断。「違法状態は少なくとも2019年から続いていた。」との事だが、大丸別荘の社長が「毎分70リットルの御湯を入れているが、其れで入れ替わっているとういう認識が在った。認識が甘かった。」と言っている事から、もっともっと昔から“放置状態”だったと考える方が自然だ。
「老舗旅館だから、何をしても許される。」という驕りが、旅館に在ったのではないか?他のメディアが旅館側にインタヴューを申し入れていたけれど、「一切御答え出来ません。」とか「社長が不在の為、対応出来ません。」という“巫山戯た回答”が並んでいた。
「ピンチは、チャンスでも在る。」と言われるけれど、「ピンチを迎えた際、如何に速く、如何に適切な対応を取ったかで、チャンスにも変わり得る。」のだ。「遅くとも、保健所が11月に行った抜き打ち検査で再び、基準値を超える最大3,700倍のレジオネラ菌を検出された時点で、社長自らが記者会見を開き、真摯な謝罪と『5W1H』を明確した改善策を打ち出す。」というのが当然の事で、今回の対応は最悪と言って良い。
「湯の取り替えは、年に2回で消毒用塩素の注入も怠っていた。」なんて考えられないし、「準値を超える最大3,700倍のレジオネラ菌が検出された御湯。」なんてぞっとする。「老舗の看板に胡坐をかき、虚偽報告を平然と行い、挙句に最悪の対応しか取れない旅館なら、もう潰れた方が良い。」と自分は考えるのだが・・・。