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「高校指導者が1番人気=プロ野球引退後の仕事調査」(1月22日、時事通信)
日本野球機構(NPB)が現役プロ野球選手に実施した引退後に関するアンケート結果がこの程公表され、引退後に「最も遣ってみたい仕事」は高校野球指導者が24%で1位だった。「遣ってみたい。」と「興味在り。」を合わせると73%が関心を示した。
対象は昨秋の教育リーグに参加した18~36歳の271人(平均年齢23.4歳)。引退後に不安が在る選手は74%で、不安要素では「進路」が45%、「収入」が39%を占めた。
NPBの調査によると、日本人の「引退選手」の内、戦力外を告げられても他球団と契約出来たのは2007、2008年は各10人。この他、育成選手、コーチ契約、職員等でNPB内に残る割合は半分に上った。
NPBキャリア・サポート担当の手塚康二氏は「50%が残れるのは(NPBも)懐が深い。」と感心しつつも、一般会社等に「なかなか選手を供給出来ない。」と語る。引退後の相談に来るのは2軍クラスの選手が大半だが、同氏は「一番の問題は給料。高校からプロに入る等、社会の(給料の)相場を知らない。」と話す。
「へこたれない力」を持つ人材が多いプロ野球経験者を「欲しい。」と言う企業は多いが、引退後、一般会社への就職や自営業等の世界で再出発する元選手は、2007、2008年の調査では全体の約4分の1に留まっている。
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日本プロ野球選手会が行った調査によると、1998年から2002年迄の間に引退したプロ野球選手の平均年齢は28.7歳なのだとか。一般企業で言えば、これからバリバリと仕事を行うという年齢での引退。良く指摘される事だが、プロ野球選手の場合は「現役時代」よりも「引退後」の生活が格段に長い。
かなり以前、「引退後のプロ野球選手の生活応援を、球界挙げてもっと取り組んで欲しい。」という記事を記した。2007年、NPB内に「セカンド・キャリア・サポート・センター」が発足したのは知っていたが、「2007年&2008年に関しては、引退した選手達が何等かの形でNPB内に残れた。」というのは、このセンターの影響が大きいのかもしれない。それはそれで良い事では在るのだけれど、あくまでも“内部での移動”とも言え、もっと“外部への移動”が図れる様になればと思う。
アマチュアへの指導に関心を持つプロ野球選手がこんなに多いというのに、プロとアマの意地の張り合いが完全氷解していない為、上手く彼等が活用されない状況に在るのは非常に残念。又、野球とは全く別の世界に飛び込むにしても、元記事で指摘している様に「給料」の問題は大きいだろう。「プロ野球選手としての生活」と「一般人としての生活」との切り替えがきちんと出来れば良いのだけれど、人は概して「華やかかりし頃の記憶」に固執してしまうもの。嘗ては人気者だったアイドルや子役が、如何にも怪しげな商品(「これさえ飲めば、直に健康になる!」みたいな水とか。)を販売する会社の“名目上の”社長に就任しているケースを良く目にするけれど、これなんぞも「手っ取り早くドカンと儲けて、又、華やかな生活を送りたい。」という表れに思える。
「己の身の丈を知る。」というのはなかなか難しい事では在るけれど、引退後のプロ野球選手もそれを充分認識しないといけないだろう。(パンチョ伊東氏と同種類の“御帽子”を被った御金持ちのおっちゃんの様に)自身のグッズを破格な値段で購入し、サポートし続けてくれる人なんて滅多には居ないのだから。
「高校指導者が1番人気=プロ野球引退後の仕事調査」(1月22日、時事通信)
日本野球機構(NPB)が現役プロ野球選手に実施した引退後に関するアンケート結果がこの程公表され、引退後に「最も遣ってみたい仕事」は高校野球指導者が24%で1位だった。「遣ってみたい。」と「興味在り。」を合わせると73%が関心を示した。
対象は昨秋の教育リーグに参加した18~36歳の271人(平均年齢23.4歳)。引退後に不安が在る選手は74%で、不安要素では「進路」が45%、「収入」が39%を占めた。
NPBの調査によると、日本人の「引退選手」の内、戦力外を告げられても他球団と契約出来たのは2007、2008年は各10人。この他、育成選手、コーチ契約、職員等でNPB内に残る割合は半分に上った。
NPBキャリア・サポート担当の手塚康二氏は「50%が残れるのは(NPBも)懐が深い。」と感心しつつも、一般会社等に「なかなか選手を供給出来ない。」と語る。引退後の相談に来るのは2軍クラスの選手が大半だが、同氏は「一番の問題は給料。高校からプロに入る等、社会の(給料の)相場を知らない。」と話す。
「へこたれない力」を持つ人材が多いプロ野球経験者を「欲しい。」と言う企業は多いが、引退後、一般会社への就職や自営業等の世界で再出発する元選手は、2007、2008年の調査では全体の約4分の1に留まっている。
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日本プロ野球選手会が行った調査によると、1998年から2002年迄の間に引退したプロ野球選手の平均年齢は28.7歳なのだとか。一般企業で言えば、これからバリバリと仕事を行うという年齢での引退。良く指摘される事だが、プロ野球選手の場合は「現役時代」よりも「引退後」の生活が格段に長い。
かなり以前、「引退後のプロ野球選手の生活応援を、球界挙げてもっと取り組んで欲しい。」という記事を記した。2007年、NPB内に「セカンド・キャリア・サポート・センター」が発足したのは知っていたが、「2007年&2008年に関しては、引退した選手達が何等かの形でNPB内に残れた。」というのは、このセンターの影響が大きいのかもしれない。それはそれで良い事では在るのだけれど、あくまでも“内部での移動”とも言え、もっと“外部への移動”が図れる様になればと思う。
アマチュアへの指導に関心を持つプロ野球選手がこんなに多いというのに、プロとアマの意地の張り合いが完全氷解していない為、上手く彼等が活用されない状況に在るのは非常に残念。又、野球とは全く別の世界に飛び込むにしても、元記事で指摘している様に「給料」の問題は大きいだろう。「プロ野球選手としての生活」と「一般人としての生活」との切り替えがきちんと出来れば良いのだけれど、人は概して「華やかかりし頃の記憶」に固執してしまうもの。嘗ては人気者だったアイドルや子役が、如何にも怪しげな商品(「これさえ飲めば、直に健康になる!」みたいな水とか。)を販売する会社の“名目上の”社長に就任しているケースを良く目にするけれど、これなんぞも「手っ取り早くドカンと儲けて、又、華やかな生活を送りたい。」という表れに思える。
「己の身の丈を知る。」というのはなかなか難しい事では在るけれど、引退後のプロ野球選手もそれを充分認識しないといけないだろう。(パンチョ伊東氏と同種類の“御帽子”を被った御金持ちのおっちゃんの様に)自身のグッズを破格な値段で購入し、サポートし続けてくれる人なんて滅多には居ないのだから。