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「ちらつくクレムリンの影 露3大テレビ→モスクワ市長を相次ぎ批判」(9月21日、産経新聞)
ロシアの首都モスクワの市長を18年間も務めるルシコフ氏が20日、オーストリアで休暇に入り、辞任に向けた動きでは-との観測が広がっている。
政府系3大テレビ局が今月、同氏を批判する番組を相次ぎ放映する異例の事態が起きており、同氏を辞任に追い込むクレムリン(露大統領府)の差し金との見方も出ている。
インタファクス通信は18日、大統領府当局者が「彼には考える時間が必要だ。」と述べ、ルシコフ市長の休暇を許可したと伝えた。休暇は1週間の予定だ。
ルシコフ氏を巡っては、今夏の大規模な森林・泥炭火災への対応が遅れた-と大統領府当局者が匿名で非難、ルシコフ氏が反論する等して、双方の対立が表面化した。
3大テレビ局の一つ、政府系NTVは18日、市長と国内屈指の富豪で在る実業家、バトゥリナ夫人の汚職疑惑に関する番組を放映した。10日の批判番組に続く物で、残る国営テレビ2局も深刻化するモスクワの交通渋滞等を挙げ、市長を批判する番組を流した。
「3大テレビ局が同時にこうした番組を流すには、政権の関与が不可欠。」(露政治評論家)との見方が支配的だ。
プーチン前政権は2004年、地方首長の事実上の大統領任命制を導入した。今年はタタルスタンやバシコルトスタン、カルムイキア等の共和国で、1990年代から率いて来た首長を交代させており、2年後の大統領選を前に、権力基盤の再編を図る政権の狙いもちらつく。
来年6月に任期切れを迎える“重量級”のルシコフ氏に付いて、在モスクワのシンクタンク、カーネギー・センターのペトロフ氏は、「彼は自らの為に働く“集票マシン”を持っている。」とし、事実上の最高実力者で在るプーチン首相が、ルシコフ氏に引けを取らない後継市長を何時選定するかが今後の焦点になる-との見方を示している。
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「障害者団体向け割引郵便制度悪用事件」で逮捕された村木厚子元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長に対し、先達て大阪地方裁判所は「無罪」の判決を下した。検察側の余りに杜撰で御粗末な捜査手法が次々と明らかになり、呆れ果ててしまった人も少なくないだろう。多くの検察関係者は、まともな捜査手法で臨んでいるとは信じたいが・・・。
そして昨日、「此の事件の主任検事が、公的証明書のデータを保存したフロッピー・ディスク(FD)の更新日時を改竄した。」として逮捕された。証拠として押収したFDに関して、検察側にとって都合の良い改竄を行ったという事で、此れが事実ならば非常に恐ろしい事だ。
ロシアの話も、我が国の今回の事件も、共に「強大な権力が個人を闇に葬ろうと思えば、幾らでも出来てしまう。」事を証明している。以前から当ブログでは何度と無く「強大な権力に対しては、常に懐疑的で在れ。」と書いているが、其の思いを一層強くした。
例えば国会議員を選ぶ際、「全部で700人以上居るのだから、1人位ふざけた奴がなっても良いだろう。」等と面白半分&安直に票を投じる者が居る。でも認識しておかなければいけないのは、国会議員は我々の生殺与奪に関わる法案を通す事も在る、非常に強大な権力を握っているという点。だからこそ、決して好い加減な投票行動をしてはいけない。
そして政権与党に関しては、特に懐疑的な目を向けるべきで在る。政権与党が民主党だろうが自民党だろうが其の他の政党だろうが、そんなのは関係無い。強大な権力に対して常に従順な子羊で在った結果、気付いてみれば雁字搦めにされて身動きが取れなくなっていたら・・・後悔先に立たずとは正に此の事だろう。
「ちらつくクレムリンの影 露3大テレビ→モスクワ市長を相次ぎ批判」(9月21日、産経新聞)
ロシアの首都モスクワの市長を18年間も務めるルシコフ氏が20日、オーストリアで休暇に入り、辞任に向けた動きでは-との観測が広がっている。
政府系3大テレビ局が今月、同氏を批判する番組を相次ぎ放映する異例の事態が起きており、同氏を辞任に追い込むクレムリン(露大統領府)の差し金との見方も出ている。
インタファクス通信は18日、大統領府当局者が「彼には考える時間が必要だ。」と述べ、ルシコフ市長の休暇を許可したと伝えた。休暇は1週間の予定だ。
ルシコフ氏を巡っては、今夏の大規模な森林・泥炭火災への対応が遅れた-と大統領府当局者が匿名で非難、ルシコフ氏が反論する等して、双方の対立が表面化した。
3大テレビ局の一つ、政府系NTVは18日、市長と国内屈指の富豪で在る実業家、バトゥリナ夫人の汚職疑惑に関する番組を放映した。10日の批判番組に続く物で、残る国営テレビ2局も深刻化するモスクワの交通渋滞等を挙げ、市長を批判する番組を流した。
「3大テレビ局が同時にこうした番組を流すには、政権の関与が不可欠。」(露政治評論家)との見方が支配的だ。
プーチン前政権は2004年、地方首長の事実上の大統領任命制を導入した。今年はタタルスタンやバシコルトスタン、カルムイキア等の共和国で、1990年代から率いて来た首長を交代させており、2年後の大統領選を前に、権力基盤の再編を図る政権の狙いもちらつく。
来年6月に任期切れを迎える“重量級”のルシコフ氏に付いて、在モスクワのシンクタンク、カーネギー・センターのペトロフ氏は、「彼は自らの為に働く“集票マシン”を持っている。」とし、事実上の最高実力者で在るプーチン首相が、ルシコフ氏に引けを取らない後継市長を何時選定するかが今後の焦点になる-との見方を示している。
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「障害者団体向け割引郵便制度悪用事件」で逮捕された村木厚子元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長に対し、先達て大阪地方裁判所は「無罪」の判決を下した。検察側の余りに杜撰で御粗末な捜査手法が次々と明らかになり、呆れ果ててしまった人も少なくないだろう。多くの検察関係者は、まともな捜査手法で臨んでいるとは信じたいが・・・。
そして昨日、「此の事件の主任検事が、公的証明書のデータを保存したフロッピー・ディスク(FD)の更新日時を改竄した。」として逮捕された。証拠として押収したFDに関して、検察側にとって都合の良い改竄を行ったという事で、此れが事実ならば非常に恐ろしい事だ。
ロシアの話も、我が国の今回の事件も、共に「強大な権力が個人を闇に葬ろうと思えば、幾らでも出来てしまう。」事を証明している。以前から当ブログでは何度と無く「強大な権力に対しては、常に懐疑的で在れ。」と書いているが、其の思いを一層強くした。
例えば国会議員を選ぶ際、「全部で700人以上居るのだから、1人位ふざけた奴がなっても良いだろう。」等と面白半分&安直に票を投じる者が居る。でも認識しておかなければいけないのは、国会議員は我々の生殺与奪に関わる法案を通す事も在る、非常に強大な権力を握っているという点。だからこそ、決して好い加減な投票行動をしてはいけない。
そして政権与党に関しては、特に懐疑的な目を向けるべきで在る。政権与党が民主党だろうが自民党だろうが其の他の政党だろうが、そんなのは関係無い。強大な権力に対して常に従順な子羊で在った結果、気付いてみれば雁字搦めにされて身動きが取れなくなっていたら・・・後悔先に立たずとは正に此の事だろう。