ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ジャイアンツへの異常な愛情 又は私は如何にして優勝を諦めて来季の雪辱を祈る様になったか

2010年09月21日 | スポーツ関連
非常に長い邦題として有名な映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(邦題として最長なのは「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」とか。)に因んでの今回のタイトル。ハッキリ言ってタイトル其の物に深い意味は無く、遊び気分で付けた物で在る。

1ヶ月位前にジャイアンツの今季の優勝を諦めてはいたが、「今回の対タイガース3連戦でジャイアンツが3連勝出来たならば、優勝の可能性が数%出て来るかもしれないな。」と淡い期待が無くも無かった。しかしジャイアンツが1勝2敗に終わった事で、ジャイアンツの今期の優勝は雲散霧消したと言って良い。「数字的には未だ可能性が残っている。」とか「CSが在るではないか。」という声も在ろうが、今のジャイアンツの闘い振りでは優勝に望みを賭けるのは虚しいだけだし、CSに関しても「レギュラー・シーズンで優勝したチームが日本シリーズに進出するのがベストな形。」と考えているので、ジャイアンツがCSで勝ち抜く事に違和感が在ったりもする。故に「未だ早い。」という声が在るのは承知の上で、「来季のジャイアンツが雪辱を果たすには、何をすべきか?」に付いて提言してみたい。

「来季のジャイアンツが雪辱を果たす為には、何をすべきか?」は、今季の反省点を踏まえて考えなければならないだろう。先ず監督の采配」に付いて考えてみる。監督にはTPOに合わせた采配が求められるが、今季の原監督は其れが出来なかったという面が在ったと思う。一昨年はそういった面が見受けられるも、昨年は改善された“悪癖”が、今季は又ぶり返してしまった。「1勝がより重みを増すシーズン終盤」に、「シーズン中盤辺り」と同じ采配を揮っていては駄目なのだ。「選手育成云々では無く、貪欲に1勝を捥ぎ取ら無ければいけないシーズン終盤」に、淡白な打撃を繰り返す選手(脇谷亮太選手が其の筆頭格。)を起用し続けたのが最たる例。遅きに失した感が無くも無いけれど、タイガースが不振の金本知憲選手をスタメンから外す“英断”(金本選手が凄い選手なのは言う迄も無いが、スタメンで出続ける事のプラス&マイナスを考えると、“現状では”代打で起用する方が遥かに怖さが在ると思う。)を下した事が、今のタイガースとジャイアンツの順位の差に出ている様にも感じる。

とは言え、シーズン全体を考えると、原采配に大きな誤りが在ったとは思わない。ジャイアンツの優勝が無くなると、自身の取り巻きの記者達を使って「ジャイアンツの新監督にH野氏が就任か?」という“観測気球”をあの御仁が又してもぶち上げそうだが、自分の周りのジャイアンツ・ファンに“彼”を待望する者は皆無。来季も原監督の下、ジャイアンツは雪辱を果たして欲しい。

今季のジャイアンツの最大の反省点、其れは投手陣の不調に尽きる。特に先発陣の“投壊”状態は、目を覆いたくなる物が在った。東野峻投手は前半良く頑張ったけれど、7月以降の成績は全く評価出来ない。結局、1年を通して「軸」になる先発投手が居なかったというのが、ジャイアンツにとって致命傷になったと思う。ジャイアンツには現在40人を超える投手が在籍しているが、顔触れを見ると“不良債権”が多い様にも感じられ、少数精鋭化を図っても良いのではないか?

選手として、そして人間としては好きな斎藤雅樹氏だが、今季はほんの僅かな時を除いてチームはずっと投壊状態に在り、全く立て直せなかった事を考えると、“現状では”1軍投手コーチのは重いと言わざるを得ない。昨年迄1軍投手コーチだった尾花高夫氏が抜けた穴の大きさを改めて感じさせられた訳だが(投手コーチとしては超一流でも、監督としては今季失敗に終わった同氏。「適材適所、其の人に最も相応しい働き場所というのが在るのだなあ。」と感じる。)、来季も1軍のコーチとして彼を残すので在れば、ベテラン投手コーチを据えた上で(現在2軍で投手コーチを務めている小谷正勝氏が適任適任と考えるが。)、サブ投手コーチとしてもう少し勉強した方が良いだろう。

そして打撃陣だが、今季はエラーとバントのミスが目立った。良く言われる事だが、打撃には好不調の波が在るけれど、守備には波が無い。守備もバントも地道に練習すれば、必ず改善されると思う。今のジャイアンツでバントをする必要が無いのは、小笠原道大選手とアレックス・ラミレス選手位で、其の他の選手は何時バントを命じられても、きちんと対応出来る様にしておかなくては駄目だ。

こう書くと、「守備もバントも、地道に練習している!」と選手達は主張するかもしれない?其れでは問う。「漫然と練習しているだけではないのか?」と。守備やバントで一流と呼ばれた選手達は皆、漫然と練習をするのでは無く、様々な状況設定を自らした上で守備やバントを練習していたと聞く。今季、余りにも軽率なエラーやバント失敗を繰り返して来たジャイアンツの選手達を見る限り、漫然と練習を行っていた様に思えてならないのだ。

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7 コメント

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そっくりそのまま (雫石鉄也)
2010-09-21 09:47:49
これ、人名を入れ替えるだけで、そっくりそのまま、阪神タイガースのことになります。
投手崩壊は阪神も同じだし、阪神の野手でバントしなくてもいいのは、マートン、新井、ブラゼルだけです。あの城島でさえバントします。
この3連戦、たまたま阪神には秋山という救世主が現れたから、阪神が優勝戦線に生き残りましたが、どう転んでいたか判りません。
采配ということに関しては、真弓さんも同様です。金本の記録のために、不要な代打でだしております。
ま、ともかく、きょうからのナゴヤドーム3連戦しだいです。正直阪神に部が悪いと思っております。
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頑張れ!負けるな!東野 (巨人ファン)
2010-09-21 11:23:27
東野をここまで悪くしたのは、原采配。ローテーションで、頑張って調整してのマウンド。守備陣が悪くても、点をとられたら、すぐ、変えてしまう。投手人が皆悪いのは、コーチ並び、監督のせいではないか。東野だけが悪いのならわかるが、いい選手を皆つぶしている。活躍した時と悪い時では、首脳陣の顔や態度があまりにも違いすぎる。フォームの違い一つ、教えることが出来ないくせに、東野・内海をつぶすな!
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2010-09-21 11:58:47
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

今回の「タイガースvs.ジャイアンツ」戦は、“別の意味でも”興味深い対戦でした。と言うのも、今季の両チームが非常に似通った状態で在る事、即ち“合わせ鏡”の様なチームで在る事を窺い知れたので。雫石様が指摘されている様に「先発陣の崩壊」もそうですが、「余りに軽率なエラー」と「バントで失敗連発」というのも共通点で、其れが故に“結果としては”3連戦とも接戦になったと思っています。

ジャイアンツ・ファンとしては、金本選手がスタメンに名を連ね続けてくれる方が嬉しいという気持ちが在りました。“現状の”肩の具合や打撃内容を考えると、戦力としてはタイガースにマイナス面の方が大きいと思っているので。でも、代打としての彼は非常に怖い。タイガースの首脳陣も其の辺は理解していたと思うのですが、「彼の存在感」や「ファンの反発」、そして何よりも「彼の大記録」を考慮するとスタメン落ちを決断する非常に難しかったのではないでしょうか。(記録達成を配慮して起用し続けた晩年の衣笠祥雄選手や堀内恒夫投手、柴田勲選手を使い続けていたカープやジャイアンツにも同じ事が言えた様な・・・。

でも「大不振の主力選手のスタメン落ち」を真弓監督が原監督よりも早く決断した事で、今のタイガースとジャイアンツの微妙ま順位差が生まれた様にも思っています。

正直言って、優勝に関してはドラゴンズが可成り分が良いのは確かでしょうね。でも、ジャイアンツに比べたらタイガースは確実に優勝の可能性が高い。今度の「ドラゴンズvs.タイガース」戦を注目しております。
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>巨人ファン様 (giants-55)
2010-09-21 12:27:36
初めまして。書き込み有難う御座いました。

ジャイアンツ・ファンの一人としては、内海&東野両投手に嘗ての江川&西本両投手の様な「両エース」になって貰いたいと願っています。唯、内海投手に関しては当ブログで過去に何度も書いていますけれど、メンタル面での甘さを強く感じているんです。良い素質を持ち乍ら、打たれ弱さが在る。そんな気がしています。

以前の記事「先発完投型投手」で書きましたが、パ・リーグの様にDH制が無いセ・リーグでは、ピンチを迎えると先発投手を引っ張るのが難しい面は在ると考えています。此れはジャイアンツに限らず、他の5チームも同様。ですので先発投手の交代という点では、「原監督は寧ろ我慢している方ではないだろうか。」と“個人的には”思います。8月以降の東野投手に付いては、自分(giants-55)ならもっと早く交代させていただろうし。

唯、投手コーチに関しては、どうしても疑問を感じてしまう。そもそもコーチって、付きっ切りで手取り足取り教えれば「優秀」という物では無いと思うんです。普段は何も教えなくても良い。其の代わり、選手達が本当に困った時に技術面のみならずメンタル面で的確にアドヴァイス出来、良い方向に持って行けるのが名伯楽ではないかと。1年を通じて投壊状態を立て直せなかったのは、矢張り“現状では”斎藤コーチの能力が足りなかったと言わざるを得ない。(投手がピンチを迎えた際、斎藤コーチがグラウンドに足を何度も運びましたが、其の直後に投手が打ち込まれるシーンを何度見させられた事か(苦笑)。)

兎に角、ジャイアンツは投手がだぶつき過ぎ。今オフは冷徹な目で篩い落としを図り、少数精鋭で来季に臨んで貰いたいです。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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>巨人ファン様 (giants-55)
2010-09-21 13:32:58
「先発完投型投手」
    ↓
http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/aa306257977af65233768f99c10978dc
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Unknown (oumo)
2010-09-23 18:19:22
今年は投手陣に尽きますね。

尾花さんがいなくなったことが、どれほど影響するかきになるところでしたが、斉藤コーチにはまだまだ経験不足だったかもしれません。

来期は原監督よりも経験のある投手コーチをぜひ。
投手起用に関して、原監督は今年は自分でやらなきゃいけないというのが強かった気がします。

打線がいいので、
9イニングを3から5点とられてもしっかり投げきれる投手を育てて欲しいですね。
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>oumo様 (giants-55)
2010-09-23 18:56:50
書き込み有難う御座いました。

今日の対ベイスターズ戦は、今季のジャイアンツを象徴する様な試合でした。「送るべき所でバントが決められず、結局はゲッツーでチャンスをミスミス潰してしまう。」、「エラーや四球を簡単に与え、其れが失点に繋がってしまう。」等々、今季何度となく見て来た“負の展開”。小笠原&ラミレス選手以外は、指示が出れば確実にバントを決められる様に、日々「自ら状況設定した上でのバント練習」を真剣に行って欲しい。

「名コーチが、必ずしも名監督ならず。」の世界ですから、ベイスターズで尾花氏が監督として成功するかどうかは懐疑的に思っていましたが、「少なくとも彼が抜けたジャイアンツは、投手陣の整備に支障を来すだろうなあ。」とは思っていました。流石に此処迄壊滅的な状態になるとは予想外だったけれど。

斎藤政樹コーチの事ばかり自分は指摘していましたが、良く考えると1軍には香田勲男氏も投手コーチとして在籍しているんですよね。結果だけを見れば、両氏共に投手コーチとしては未熟だったと言わざるを得ないでしょう。

以前にちらっと書いた事ですが、今季は尾花氏が抜けた事で、開幕前から「投手陣は大丈夫か?」という声が多かった様に思います。其れが故に原監督としては「尾花氏が抜けたからといって、投手陣がそんなに揺らぐ事は無い!」という自負心が強く成り過ぎた様に感じていました。だからこそピンチになると、自らがマウンドに行く事も多かったし。其の強い思いが、残念乍ら裏目に出てしまった様な気も。

打撃陣も不調な投手に当たると爆発的に打ち捲るけれど、一寸調子の良い投手に当たったら、凡打を繰り返すという傾向が今季は強かったですね。当然乍ら、調子の良い投手を打ち崩すのは容易では無い。でも、そんな中でも粘っこい野球(相手が嫌がるプレー)を執拗に行ったり、バントを確実に決める等、其れなりの策を弄する事でチャンスを広げる事は出来る。

先達ての対ドラゴンズ3連戦(最後の3連戦)で、面白いシーンが在りました。最後は外角に落とす球で、ジャイアンツ打線が同じ様に三振に倒れていたのですが、ラミレス選手だったか坂本選手の打席時に矢張り外角の球でアッサリ三振に倒れた際、カメラがドラゴンズのベンチを捉えました。落合監督が嘲笑を浮かべ、隣に居た者に何か一言言っていたのですが、其れは「な?又、引っ掛かったろ?」と言っている様に見えました。今季のジャイアンツ打線は、概して淡白で工夫が無かった様に感じられたのは、非常に歯痒かったです。
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