週刊現代では「往時の面影を訪ねて 鉄道の『記憶』」という連載記事が在るのだけれど、「3月5日号」では鳩ノ巣駅(東京都西多摩郡)が取り上げられていた。
鉄道に興味が在る訳でも無く、関連する知識も殆ど無い自分だが、記事の中の「無人駅」という単語に反応してしまった。何とも哀愁を感じさせる響きが、無人駅には在る。
記事によると、最新の統計では「日本全国に9,411駅が存在するが、其の内の48%強を無人駅が占めており、都道府県別で最も高比率なのは高知県の約93.5%。」なのだとか。有人駅が約6.5%しか無いというのだから、非常に少ない。
埼玉県(約3.0%)や東京都(約9.9%)等、都市部でも無人駅は存在する。其の東京都に属する「青梅線」は、「青梅駅から終点の奥多摩駅間に、全部で11駅の無人駅が存在する。」そうだ。「青梅駅から奥多摩駅間は全部で13駅となっているので、無人駅率は『約84.6%』。」という事になる。因みに鳩ノ巣駅は、終点・奥多摩駅の2つ前の駅。
無人駅として真っ先に思い浮かぶのは、18切符利用で四国を訪れた際の土讃線の新改駅。周囲を山と森に囲まれた中に単線の引き込み線があり、その先に車両1両分ほどのホームがひっそりと。いったい誰が利用するの? と思ったものです。
身近なところでは京都と奈良を結ぶJR奈良線も、私が城陽に引っ越してきた当時は半分近くが無人駅でしたが、今は複線化が進行中で無人駅はなくなりました。
鉄道に関する知識は殆ど無いに等しい人間なので、「過疎化等の影響で、無人駅はどんどん増える一方。」という認識を持っていましたが、「複線化の進行により、無人駅が無くなった。」という路線も在るんですね。目から鱗でした。