ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

54年間で約443倍

2017年09月16日 | 時事ネタ関連

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「100歳以上、最多6.7万人=9割女性、島根長寿1位」(9月15日、時事通信

 

100歳以上の高齢者が15日時点で6万7,824人に上り、47年連続で最多を更新した事が15日、判った。

 

厚生労働省住民基本台帳に集計し、敬老の日を前に公表した。女性が88%を占め、昨年の同じ時期と比べ2,102人増加。男性も30人増えた。

 

100歳以上の人数は統計を取り始めた1963年に153人だったのが、1998年に1万人を突破。2007年に3万人台に達し、此の10年間で倍増した。

 

人口10万人当たりの100歳以上の人は53.43人。都道府県別で島根が5年連続の長寿1位となる97.54人で、鳥取92.11人、高知91.26人等が続く。一方、高齢者率が低いのは埼玉32.09人愛知35.01人、千葉37.83人の順だった。

 

内最高齢は鹿児島県喜界町の117歳、田島ナビさん。男性は北海道足寄町の112歳、野中正造さん。

 

今年度中に100歳を迎える人は350人増の3万2,097人(男性4,636人、女性2万7,461人)に上る。厚労省は「長年に亘る社会貢献に感謝する。」とし、自治体を通じて御祝い状と記念の銀杯贈呈する。 

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100歳以上の人数は、統計を取り始めた1963年に153人だった。」と在るが、此の年と今年(2017年)で「総人口」(2017年の場合は、2017年8月1日時点の概算値。)、「100歳以上の人数」、そして「総人口に占める100歳以上の割合」を比較してみる。

 

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[1963年]

 総人口:96,156,000人

 100歳以上の人数:153人

 総人口に占める100歳以上の割合:約0.000159%

 

[2017年]

 総人口:126,770,000人

 100歳以上の人数:67,824人

 総人口に占める100歳以上の割合:約0.005350%

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2017年は1963年と比べると、「100歳以上の人数」は約443.29倍、「総人口に占める100歳以上の割合」は約33.65倍となっている。物凄い上昇率だ。

 

今話題となっている本「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」によると、2020年には、女性の半数が50歳以上。2024年には、全国の3人に1人が65歳以上。2024年には、高齢者人口が約4千万人と、ピークを迎える。と予測している。少子高齢化が、加速度的に進んで行く訳だ。

 

ブログでも過去に何度か書いている様に、こんな状況になるのは何十年前から判っていた事。其れなのに、抜本的な対策を打たず、問題の先送りをして来たのは、政治怠慢以外の何物でも無い。

 

こう書くと、「政府が抜本的な対策を打とうとすると、『増税。』等と国民は反対して来たではないか。そういう国民が、一番悪いのだ。」と言う人も居るだろう。でも、国民がそういう事に反対して来たのは、「政府が信用出来ないから。」という面も大きかったと思う。小泉純一郎内閣時の2004年、『此れで年金システムは、100年間問題無し。』として、国民に更なる負担を求めたが、100年間どころか10年も経たない内に、此の年金システムの怪しさが明らかとなった。」等、「政府は、国民から金を次々と巻き上げる事しか考えてない。」というのを、国民の多くが骨身に沁みているからではないか?「そういう好い加減政治家を、多く選んできたのは国民。」という事で言えば、確かに「そういう国民が、一番悪いのだ。」とは言えるけれど。

 

少子高齢化が加速度的に進んでいる要因は色々在ろうが、「子供を産み育てたくても、収入の低さや育児施設の不足等、環境面の劣悪さから無理。」や「此の国では、金銭面等で安心して暮らせない高齢者が多い(「2016年時点で、65歳以上の高齢者が居る世帯での貧困率は約27.0%。」という指摘も。)ので、子供を産みたくない。」というのが、非常に大きいと思う。そういう面を抜本的に解決しない限り、少子高齢化は止まらないだろう。

 

で、小泉進次郎氏が「社会保険料を増額し、其の上乗せ分を財源として『こども保険』を設け、子育て支援に使う。」といった趣旨の発言をしている。「国全体で、子供を育てる。」という考え方に付いては、“妙な方向での愛国教育”等が含まれない限り、反対では無い。でも、今年7月の記事「『2017年東京都議会議員選挙』後の政局」のコメント欄でKei様当てに書かせて貰った様に、「小泉進次郎氏の主張には鋭さを感じる事も在るが、結局は“言うだけ番長”で何も出来ていないし、何よりも自分達の身を切る事(5年前に国民に約束した議員定数削減や、政治団体を介する事で相続税脱税が出来てしまう事の禁止等。)は一切言わないので、個人的には彼にを置けない。」というのが在り、彼の主張する「こども保険」にも、「父親と同じで『自分達の身を切る事無く、国民から金を巻き上げれば良い。』という考えだろう。」と思ってしまう。国民に更なる負担を課すならば、政治家達は真っ先にざっくりと身を切る必要が在る。


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2 コメント

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Unknown ()
2017-09-16 19:48:44
これは政治的なコメントではないですが、高齢者が長寿になったのはいいとして、入院とか家族との絆を断ってまで生きたいか、と考える事だと思います。

少子高齢化で、子どもを造ら無くなれば、家族の絆は減り、血縁は断たれて行きますので、日本人自体が減少して行くという事でしょう。自分本位に、物事を進める事は、若いうちはいいと思いますが、家を絶やさない事に対する願望も、ケアされる年齢になれば出て来ると思います。

老後の入院とか、生活のケアを受けながら生きたいとは、僕は思わないので、家族を欲するのは、当然の事だと思います。家での生活は、在宅介護とか、家族以外のケアをする人が、参入し易い制度を作って行く事も必要でしょうし、優秀な子息を持つ事は、自分の人生の生き写しでもあると思います。自分本位で、親として、や、子を育てる意識を失った事が、事の発端なのでしょう。

進次郎については、演説や対話の名手だとは思いますが、官僚遣いとか政策論争で際立ったものが無いと不安になりますね。有権者とか、遊説などの、外回りが得意だと、得てして、永田町のルーティンが苦手だと思いますので。
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>隆様 (giants-55)
2017-09-16 21:31:20
書き込み有難う御座いました。

「平均寿命」に対して、「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活が出来る生存期間。」を意味する「健康寿命」というのが、近年、取り上げられる事が増えましたね。男性の健康寿命は約8.84年、女性の場合は12.35年も、平均寿命より短いとか。と言う事は、日本の高齢者は約10年程、自立した生活が出来ていないという事になります。中には、寝たきりで“生かされている”という人も居るでしょう。

生かされている日々をどう捉えるかは、人によって異なるだろうし、何が正解かなんていう話でも無い。でも、個人的な思いを言えば、生かされる日々は選びたくない。末期癌で苦しみ悶え乍ら、生かされているだけの祖母を見て来た事が、大きく影響しています。

訪れた地域の“方言”を使ったり、“名産品”や“史跡”を演説に織り込む事で、小泉進次郎氏は聴衆の関心をぐっと掴む事には長けていると思います。でも、彼の主張を詳しく検証すると、「“国民受け”はするけれど、中身が余り無い。」という事が少なからず在る。又、主張はするけれど、実行はしないという、前原代表的な“言うだけ番長”という感じが在るし、何よりも“自分達に不利な事”は言わないというのが顕著なので、政治家として信を置く事が出来ない。人としては、決して嫌いなタイプでは無いのだけれど。
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