ホークスが2年振り、18度目のリーグ優勝を決めた。昨季は夏前迄独走状態で、「6月中にも、マジック・ナンバーが点灯するかも。」なんて言われていたのに、7月に入って大失速し、優勝を逸してしまったホークス。其の悔しさを糧にして、ホークスの首脳陣や選手達は今季、貪欲に勝ちを拾って来たのだと思う。ホークスの首脳陣と選手達、そしてホークス・ファンに、心から祝福の言葉を贈りたい。リーグ優勝、本当におめでとう!!!
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「TBSラジオが野球中継撤退へ 『世界の松下』も落胆」(9月16日、NEWSポストセブン)
長らくプロ野球中継を牽引して来たTBSラジオが、「今季限りで撤退する。」という内部情報を入手した。TBSラジオは東京放送ホールディングスの連結子会社で、個人聴取率調査では2001年から現在迄16年連続首位を維持する、日本を代表するラジオ局だ。
同局のプロ野球の初中継は、1952年3月の巨人vs.毎日のオープン戦迄遡る。現在は毎週火~金曜のナイターを中継しており、巨人戦が約8割を占めている。衣笠祥雄氏や佐々木主浩氏等、解説陣も豪華だ。
何故、TBSラジオは、プロ野球中継から撤退し様としているのか。TBS社員が声を潜める。
「近年の野球中継の聴取率低下で、広告収入が激減した事が大きな理由です。各球場のラジオ用ブースの使用契約料も馬鹿にはならず、採算が厳しくなっています。」。
TBSラジオの入江清彦社長は2015年5月の記者会見で、「ラジオで野球を楽しむ習慣が遠退いている。」と述べていた。
TBSラジオに“撤退”に付いて問い合わせた所、「御伝え出来る情報は御座いません。」(編成局編成部番組宣伝班)と言うのみだったが、TBSラジオで30年以上プロ野球中継を担当した“世界の松下”事、元TBSアナウンサーの松下賢次氏が明かす。
「撤退は10月に正式発表すると聞いていますが、ラジオ中継のファンからブーイングが起きるんじゃないでしょうか。TBSラジオは、日本で最初にデイリーで野球中継をした老舗です。音声だけであらゆる物を網羅するラジオの野球中継は、1つの文化。赤字だから止めるというのは悲しい。他局が追随しなければ良いのですが。」。
オールド・ファンにとっては、「時代の変化」を感じる寂しいニュースだ。
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地上波での野球中継がドッと減らされてから、もう何年になるだろうか。厳密に言えば、「地上波での“ジャイアンツ戦”の野球中継がドッと減らさせてから。」という事だが、最初はとても寂しく思ったものの、今では「BSやCSで野球中継を捜し、其れ等で放送していなかったら、radikoでラジオ中継を捜して聞く。」というのに慣れてしまった。其れでも、全くジャイアンツ戦が中継されていない事も偶に在ったりして、そうう日は実に寂しかったりする。
元々TBSラジオの番組が好きという事も在り、ラジオでの野球中継は同局の物を聞くのが殆ど。本当に同局が野球中継から撤退してしまうのだとしたら、そして他局も追随したならば、ファンとしては遣り切れない思いだ。
確かにジャイアンツ・ファンは、他チームのファンよりも“野球中継を見たり聞いたりする機会”に恵まれていたのは事実だ。他チームのファンからすれば、「ジャイアンツ戦が約8割を占めていた中継が無くなった所で、余り関係の無い話。」という事になるかもしれない。でも、野球に触れる機会が減る事で、野球ファンの増加は難しくなるだろうし、又、「起こっている出来事を即座且つ的確に表現し、様々な情報を盛り込んで行く事が求められる野球の実況は、アナウンサーを鍛え上げる素晴らしい環境。」と思っているので、そういう場が無くなってしまうのは実に勿体無い。
さいわい、関西の阪神ファンは恵まれています。ラジオは朝日放送がほぼ全試合中継してくれますし、テレビは、神戸のサンテレビが甲子園の試合を完全中継してくれます。
趣味の多様化が進む中、野球が“娯楽の王道”では無くなったという事なのでしょうが、各チームの観客動員数は増えているし、カープやタイガース、ホークス、ファイターズ等、地域と密着したチームが優勝争いに絡むと、其の地域では物凄い視聴率を稼いだりするのですから、決して野球人気が低くなった訳では無いと思うんです。要は「ジャイアンツ一辺倒の放送スタンスが崩れ、地域密着型の放送は一定数以上の人気を維持している。」という事なのでしょうね。