昨日、松山ケンイチ氏(26歳)が小雪さん(34歳)と入籍した事を、記者会見で明らかにしていた。*1ワイドショーのみならず、ニュース番組でも大々的に取り上げられているのを目にして、何か不思議な感じが。
誤解しないで欲しいのだが、不快感とかでは全く無い。以前の記事でも書いた様に“マツケン”は「日本の若手男優では、最も注目している人物。」だし、サッパリした感じの小雪さんも好きな女優の1人。とても御似合いのカップルだと思うし、今回の入籍には心から祝福している。唯、死者及び行方不明者が3万人近くにも上る「東日本大震災」発生から1ヶ月一寸しか経っておらず、未だに多くの被災者が苦しんでいる最中に在って、「異世界」の様な映像がドッと流されている事に、何とも言えない不思議な感じを持ってしまったのだ。
入籍会見が悪い訳では無い。其れをドッと報じるマスメディアも、自分は悪いとは思わない。「多くの人達が命を失ったり、行方不明になったりしている。」のも現実ならば、「有名人が入籍した。」のも又、現実。被災者達と共に復興に助力する一方で、「3月11日以前の生活」を取り戻して行く事も大事な事だと思う。
16年前の「阪神・淡路大震災」では、被災者達の苦しみを充分とは言わない迄も、可成り理解している積りだった。しかし今回の大震災を自らが経験した事で、「阪神・淡路大震災の被災者達の苦しみを、可成り理解している積り。」というのが、如何に思い上がった考えだったかを思い知らされた。「兎に角、何から何迄不安で、夜も陸に眠れない。」という日々がずっと続いており、「こんな思いを、阪神・淡路大震災の被災者達もしておられたのだろうな・・・。」という事すら恥ずかし乍ら、今回の経験が無ければ思い到らなかったのだ。
直接的な被害は受けていない自分なので、未だに被災者達の思いを半分も理解していないかもしれない。3月11日以降に起こった喜怒哀楽何れの範疇の出来事も、全て「現実」。「其れ等の現実を個々人が受け容れて行く中で、被災者達に少しでも思いを馳せて助力する。」というのが、自分を含めた多くの人々の出来得る事なのだろう。
*1 芸能ニュースと言えば、昨夜飛び込んで来た「田中好子さんが乳癌にて、55歳で亡くなった。」というニュースには驚かされた。以前の記事でも書いたけれど、キャンディーズの3人の中では“スーちゃん”が大好きだったので、本当にショックだ。合掌。
個人的にはキャンディーズよりもピンクレディーの方に夢中になっていましたが、今回の訃報に触れて振り返ってみると、「曲」に関してはキャンディーズの方に思い入れが深い事に気付きました。
女性アイドルのユニットとしては、本格的にヴァラエティー番組に参加したのはキャンディーズが最初だった様に思います。ドリフや伊東四朗氏&小松政夫氏と彼女達がコントを繰り広げていたのを、今でも思い出します。