「平成から新しい元号に変わったからといって、日々の生活が大きく変わる訳では無いのに、何でこんなにも大騒ぎしている人が多いのだろうか?」と感じ続けているので、今日の記事は“元号”以外の話題にし様かとも思ったのだが、ふと思った事が在るので、結局、元号に触れる事に。
昨日、新元号が発表された。「矢張りな。」と思ったのは、今回選ばれた「『令和』の出典が、初の日本の古典。」という点。日本初の元号「大化」から現在の「平成」迄、全て出典は中国の古典とされているが、安倍晋三首相は“日本の古典からの初採用”に拘っていた。自身を強く支持する極右層が「中国の古典からでは無く、日本の古典から採用すべきだ!」と主張している事を考えれば、安倍首相が拘るのは当然だし、彼の意向が“忖度”されるのも目に見えていたのだ。
逆に「意外だ。」と思ったのは、「全く想像もしていなかった音読みの元号が選ばれた。」事。何と無くだが「音読みで、あ行から始まる元号になるのではないか。」という思い(「自己顕示欲が異常に強い安倍首相だけに、自分の名字の一部で在る「安」をごり押ししそう。」という思いも加わってだが。)が在り、ら行からというのは全く考えてもいなかったので。(新元号を予想するTV番組が以前放送され、其の中で“専門家”の1人が「来音(らいおん)」というのを挙げていた。「『らいおん』なんて巫山戯た読み方の元号が選ばれる訳無いだろう。」と大笑いしたけれど、ら行なのは当たっていた事になる。)
「令」というと「命令の令」というイメージが強いので、個人的には「どうなのかなあ。」という思いが在る。慣れてしまえば、気にならなくなるのかも知れないが・・・。
今回の「令和」、日本の元号としては248番目となる。此の中で最も長く続いたのは「昭和(62年13日)」で、其の次は「明治(43年9ヶ月7日)」。逆に最も短いのは鎌倉時代の「暦仁(2ヶ月14日)」で、「りゃくにん」という読みが「略人」に繋がり、「此の世から、人が略される(死んで消えてしまう。)」を連想させた事から不人気だったとか。
以前にも書いた事だけれど、「元号と西暦が併用されるのは非常にややこしく、公的文書乃至は公的文書に類する物に関しては、西暦表記に統一して欲しい。」と思っている。だが、「元号を廃止せよ。」とは思わない。歴史好きとしては、「『大化の改新』が『646年(昔は645年と習ったが。)の改新』となったりしたら、何とも味気無い。」と考えているので。
で、今回の記事のタイトル「ふと思った事」だが、「今上天皇(現在、在位中の天皇の事。即ち、2019年4月30日迄は、明仁氏を指す。)は、後世の歴史の教科書で、どう表記されるのだろうか?」という事に付いて。
「上皇:太上天皇の略。天皇が、天皇の位を後継者に譲った後の天皇の称号。」、「法皇:出家した太政天皇に贈られる称号。」という定義付けになっているので、今上天皇は退位した2019年5月1日以降、“平成上皇”と呼ばれる事になるだろう。上皇が誕生するのは、第119代の光格上皇以来202年振りという事になる。(1884年の慶光院は例外として。)
上皇と言えば「白河上皇」、そして法皇と言えば「後白河法皇」といった辺りが有名だが、当たり前と言えば当たり前だけれど、彼等は「白河天皇」、又は「後白河天皇」という時代を経ている。退位した後の称号が存在するから(イメージ的に“格上”の感じがするから?)、一般的には「白河天皇や後白河天皇よりも、白河上皇や後白河法皇という称号の方が有名で、歴史の教科書等でも其方で表記されている事が多い。」気がする。
生前退位では無い(退位後の称号が無い)事から「明治天皇→大正天皇→昭和天皇」と、「在位中の元号+天皇」という称号の表記が続いて来たけれど、「平成上皇」という称号も併せ持つ事になる(で在ろう)今上天皇の場合、後世の歴史の教科書等では「平成天皇」or「平成上皇」の何方の表記が、主に使われる様になるのだろうか?(「平成天皇[平成上皇]という併記の形が、主になりそうな気もするが。)
例えば、大映がつぶれ、日活がロマンポルノに転向したのは、「昭和何年と」すぐにこたえられますか。
西暦なら簡単です、1971年です。
明治、大正、昭和、そして平成と時代を大きく現すものとしては悪くありませんが、個々の年を表現するのは、結構面倒です。私は、いつも「今年は昭和何年」として変換していました。
だから、次第に年号は使われなくなのではないかと思っています。
また、なぜ上皇がいたのでしょうか。
それは非常に簡単なことで、天皇は土地を持てなかったのです。つまり古代でも政経分離があったのです。
しかし、譲位して上皇になると領地を持てたので、僧兵を雇い、武士と対抗することができたのです。
学校では教えてくれない歴史ですが、本当です。
自分の場合はさすらい日乗様と逆で、「昭和〇〇年」と言われると、「自分が生まれたのは昭和XX年。→其の自分が今年△△歳だから、XX+△△=☆☆。詰まり、昭和に置き換えると、今年は昭和☆☆年。→そうなると昭和〇〇年は☆☆ー△△=**と、**年前になるのか。」といった感じで、非常に面倒臭い計算をする事に。
上皇の話、昔、歴史関連の本で読んだ記憶が在ります。後白河法皇等、権謀術数に長けた(元)天皇が存在したのも、実質的な武力や財力を有した者達(武士が登場して以降は、其れが武士になった訳ですが。)と渡り合って行く術だったのでしょうね。