ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

人件費も合わせて請求

2008年08月11日 | 其の他
今回は、週刊誌で目に留まった記事を3つ紹介したい。

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① 史上最年長のメダリスト

北京オリンピックの開会式、聖火への最終点火者は「体操王子」こと李寧氏だった。ロサンゼルス・オリンピックでは金3個を含む6個のメダルを獲得し、中国体操界の英雄とされる彼。引退後はスポーツ用品ブランドの「Li Ning(李寧)」を立ち上げ、中国人選手の多くがその製品を着用する等、実業家としても大成功を収めており、彼が最終点火者に選ばれるのは予想出来ない事では無かったが、個人的にはやや意外でも在った。と言うのも、「愛国心を過剰煽り立てるのが得意なの国では、急成長目覚しい自国ブランドの『Li Ning』を今大会の公式スポンサーに選ぶに違いない。」と思っていたが、結果的にはドイツアディダスが選ばれた事で、今大会での李寧氏の出番は無くなったと踏んでいたからだ。「ヴォランティア活動も精力的に行っている彼を表舞台に引っ張り出せないのは、国際的なイメージアップを図りたい中国としては痛いだろうなあ。」と思っていたのだが、「アディダスから莫大な外貨を獲得し、最終点火者に李寧氏を選ぶ事で結果的に『Li Ning』のイメージも良くする。」という一挙両得を図ったのだとしたら、「やはり中国は強かな国だなあ。」と感じてしまう。

オリンピック関連で言えば、週刊新潮(8月7日号)に「オリンピック珍事件史」という記事が載っていた。この記事によると、近代オリンピック史上最年長のメダリストは、1920年に開催された第7回アントワープ・オリンピックスウェーデンの射撃チームの一員として出場したオスカー・スパーン氏だとか。この時には銀メダルを獲得し、年齢は72歳280日。実は彼、前回大会のストックホルム・オリンピック(1912年に開催。尚、1916年に開催予定だったベルリン・オリンピック第一次世界大戦勃発により、開催中止となっている。)では金メダルを獲得しており、史上最年長の金メダリストでも在る。

逆に史上最年少のメダリストは、1900年のパリ・オリンピックにてボート競技で優勝したコックスフランス人少年で、年齢は7~10歳とされている。年齢や名前が一切不明なのは、大会当局が個人データをチェックしない内に、彼が会場を去ってしまったからとの事。長閑な時代だったと言うべきか。


② ビジネススリッパ

週刊文春(8月7日号)に載っていた「被告が履く『革靴のようなスリッパ』」という記事によると、来年スタート予定の裁判員制度下で行われる裁判では、被告人がフック式ネクタイと革靴スリッパを着用する事が検討されていると言う。現在の法廷では、被告人のネクタイ及び靴の着用が禁じられている。「被告人の自殺と逃走を容易にするから。」というのがその理由だが、一般人が裁判員として参加する裁判員制度では被告人の身なりがきちんとしてないと、裁判員に悪い印象&予断を抱かせる恐れが在る。とする日弁連からの変更申し入れが在り、法務省が“折衷案”として考えたのがフック式のネクタイ。当ブログでも以前、「あの人、格好良いから無罪!」とか「彼女可愛いから、犯罪なんか犯す訳が無い。」といった“アレ”な裁判員が出て来る事を懸念したが、身なりだけで判断してしまう人が居そうな以上、こういった変更は必要なのだろう。



上の写真は、「ビジネススリッパ」と呼ばれる物。IT関連等の内勤のビジネスマンや医師から「接客に都合が良い。」と好評を得ているそうだが、この様な革靴スリッパを来年から被告人は着用する可能性が高そうだ。


③ 人権費も合わせて請求

週刊新潮の連載コラムB級重大ニュース」。8月7日号には、「時間も盗られた」という記事が載っていた。

福井県を中心に20店舗のディスカウント・ショップを展開する会社が、年間数億円にも上る万引被害を減らすべく、新対策を打ち出したとか。これ迄は万引犯を捕まえると被害品代金を払わせて終わりだったが、警察での事情徴収や実況見分等で従業員が5時間程拘束される事から、その間の人件費も合わせて犯人に請求する事にしたのだ。試行段階で既に、被害額2,300円の万引犯に8,400円を賠償請求したとか。

2年前の記事「万引」で紹介したが、実被害額以外に掛かった費用を万引犯に請求する訴えは以前にも在った。「悪事は割に合わない。」と思い知らせ、犯罪を抑制する為にも、今回の様な対策を打ち出す店がもっと増えても良いと思う。
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6 コメント

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Unknown (tak)
2008-08-11 01:57:11
オリンピック委員会に対するアディダスの影響力は凄いらしいですね。それにしてもあのオッサンの空中遊泳はビックラいたしました!
地味~にオリンピック出場をもくろんでいるアタシは実は射撃とかどうよと思ってますw もちろん未経験者ですw これなら渋く狙えるかなと。。。
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>tak様 (giants-55)
2008-08-11 02:19:42
書き込み有難う御座いました。

ロサンゼルス・オリンピックの開会式では、ロケット噴射によるフライトが在りましたね。あれにはビックリさせられましたが、今回の“空中走行”にも驚かされました。今大会に賭ける中国の意気込みを感じた訳ですが、それよりもこの国には遣らなければならない事がもっと在ると思いますが(苦笑)。

射撃と言えば、麻生太郎氏がモントリオール・オリンピックに日本代表として出場していたのは有名ですよね。是非とも日本代表を目指して頑張って下さい。
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外見、服装だけで変な人と決めつけられることは日常よくあることですからね (マヌケ)
2008-08-11 13:02:12
外見の影響は大きいでしょうから。 行為を裁くより前に先入観が働いてしまうでしょうね。 そこらへんのおばさんも裁判員に選ばれるわけですし、服装の乱れは心の乱れなどというどうでもいいようなことを本当に信じて疑わない人も裁判員に選ばれるわけです。 法廷服?みたいなものでも作って裁く側も裁かれる側もユニフォームとして統一して臨むようなことでもした方がよいかもしれませんね。 被告人が某有名企業のロゴの入ったトレーナーやポロシャツなんかを着てるのもメーカーさんにして見ればイメージダウンだろうし、私なんかはそっちに眼がいっちゃって気が散ったりするかもしれません。  
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-08-11 19:24:13
書き込み有難う御座いました。

古くから良く知っている相手ならいざ知らず、基本的には初対面で且つ非常に限られた時間しか目にしない相手ですから、見た目に左右されてしまう可能性は多かれ少なかれ在りましょうね。そういった余計な点を取り除く意味でも、一律同じ服装をさせるというのも在かもしれません。今回記事で取り上げたフック式タイ&革靴スリッパも、裁判所から被告人に貸与する形になるだろうとの事です。

イメージダウンと言えば、和歌山毒物カレー事件の林眞須美被告がミキハウスのシャツを着て良くTVに写っていて、ブランドのイメージがかなり落ちたなんて話も在りましたね。
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Li Ningのロゴは (Spa supernova)
2008-08-11 20:08:29
ナイキソックリだそうですね。

李寧はなんとなく覚えています。

ところで三浦和義の「ハンティング・ワールド」はイメージアップだったのでしょうか、ダウンだったのでしょうか?
大方の人は彼のおかげであのブランドを知った可能性がありますが…。

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>Spa supernova様 (giants-55)
2008-08-11 22:35:41
書き込み有難う御座いました。

Li Ningのサイト(http://www.lining.com/EN/home/index.html)を見ましたが、確かにナイキのロゴに似てますね。まあSONYやNATIONALのロゴと激似のロゴを使っている企業がゴロゴロ在ると言われている彼の国ですから、何でも在りという事なのかも。

ハンティング・ワールド、確か未だ爽やかさを“装っていた頃”の若乃花がオネエチャンを口説く際にプレゼントとして贈り捲っていたのが、確かこのブランドでしたね。確かに“フルハム三浦”氏によってこのブランドの認知度は上がりましたが、総合的にはイメージ・ダウンと言えるのではないでしょうか。少なくとも彼の伯母(本当は実母?)とされる水の江瀧子さんに関しては、間違い無くイメージ・ダウンの部分が大きいでしょうが。
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