ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

てのひらこんぴゅうたぁ

2013年11月20日 | 其の他

半年前の記事「『懐かしい。』と感じるのは、極めて限定された人達だけと思うけれど」の中で紹介させて貰った雑誌「昭和40年男」。「昭和40年生まれの男性をターゲットにした。」という極めてニッチな雑誌なのだが、同世代の自分には懐かしさを覚える記事が多く、定期購読している。

 

最新号は今月11日に刊行されたvol.22で、巻頭特集は「夢のモーターショー」。子供の頃、スーパーカーブームが巻き起こったが、当時注目を集めた車やバイクを取り上げている。スーパーカー消しゴムには夢中になったけれど、車やバイク自体には余り興味が無かった人間なので(今も、其れは変わらないのだけれど。)、「童夢-零」や「ボンド・カー」、ウルトラ・シリーズに登場した「TDF-PO1ポインター」、「MATビハイクル」、「TACパンサー」、「ラビットパンダ」等には「懐かしい!」と思ったものの、巻頭特集自体には正直余り興味が湧かなかった。

 

最も興味を惹かれたのは、「四十新聞」という連載記事。特定の「年」に流行ったり、起こったりした出来事を取り上げているのだが、今回取り上げられていたのは昭和46年(1971年)。仮面ライダー・シリーズの第1弾「仮面ライダー」【】が、そしてウルトラ・シリーズで言えば第4弾の「帰ってきたウルトラマン」【】が放送開始となった年。「マクドナルド日本1号店が銀座にオープン。」、「オールスターゲームで江夏豊投手(タイガース)が、9者連続奪三振を記録。」、「全日空機雫石衝突事故発生。」、「ボウリング・ブーム到来。」、「カップヌードルの発売開始。」といった出来事も、1971年の事。

 

で、「四十新聞」の中に「新発売」という項目が在り、此処では此の年に新発売となった商品が載っている。幾つか紹介するが、当時の“標準価格”も記されていたので、「大卒初任給」をにして、参考に今の金額に置き換えてみた。(1971年当時の大卒初任給は「46,400円」、2012年は「201,800円」という事なので、当時の標準価格を「4.35倍」する事に。)、商品の説明は“原則”、記事の文章を其の儘使わせて貰う事に。

 

ズバコン 20-CTR910R

国産初のワイヤレスリモコン付きTV超音波による遠隔操作で、チャンネル切り替え、音量調整、電源のオンオフが操作出来た。しかし、大きな生活音に誤作動してしまうという難点が在った。当時の標準価格は16万9千円(今の金額に置き換えると73万5,150円。)

 

変身ベルト」【動画

此の年、TVに登場した「仮面ライダーの変身ベルトを模し玩具。単3乾電池2本を使用し、スイッチを押すと光って風車が回る。買って貰った少年達は、此れを腰に巻いてヒーロー成り切った。当時の標準価格は1,500円(今の金額に置き換えると6,525円。)

 

マイクインマチック CF-2500

マイク要らない録音機”のコピー冠して登場した、録音マイク内蔵ラジカセボディーの左右にマイクが組み込まれており、録音したい音の方向に置いてボタンを押すと、ステレオ録音が出来た。当時の標準価格は4万5,800円(今の金額に置き換えると19万9,230円。)

 

最後に取り上げる商品、実は「今回の記事を書く切っ掛けとなったのは、此の商品が載っていたから。」と言っても良い。小林亜星氏を起用した宣材には「おどろきの世界極小!てのひらこんぴゅうたぁ」という惹句躍っているのだが、何の商品か御判りだろうか?

 

「てのひらこんぴゅうたぁ」を「手の平コンピューター」と置き換えられたならば、判った方も居られるだろう。そう、商品は電卓なのだ。

 

ビジコン LE-120A

 

日本初のポケット・サイズの電卓という事で、国内外で爆発的にヒットし、ビジネスマン憧れ逸品だったとか。「国内外で爆発的にヒットした。」というが、驚くのは当時の標準価格「8万9,800円」。今の金額に置き換えると39万630円となる。電卓が数百円から買えてしまう現代からすると、考えられない程の高額だが、当時は其れだけエポックメーキングな商品だった訳だ。


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2 コメント

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Unknown (マヌケ)
2013-11-20 12:45:39
言うことをきかず、変身ベルトを装着したまま、眠った息子が寝返りがうてずに、うなされていたことを思い出しました。 こいつも自分とおなじアホだと思ったその時からもうすぐ大学生です。 電卓は12桁でなく10桁だったりするのでしょうか、しかも液晶ではなく、発光ダイオードだったりですよね。  ラジカセはテレビドラマの主題歌を録音しようとそのままカセット本体をテレビに近づけて、家人には声を出さないでと、まるきりマヌケなことをやってたことを思い出します。 
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-11-20 15:44:01
書き込み有難う御座いました。

変身ベルト、周りで締めている子は居なかったです。仮面ライダーごっこは良くしていたというのに・・・名古屋の片田舎だったからかもしれません。

仕様を見ると、電卓「ビジコン LE-120A」は発光ダイオード&12桁の様ですね。電気では無く、電池で動くというのも、当時としては斬新だったみたいです。又、電卓の小型化に際し、誤入力を起こさない様に、小型の入力キーにも知恵が絞られたとか。

ラジカセの件、自分も同じ事をしていました。と言うか、TVからラジカセへケーブルで繋ぐというスタイルが無かった事から、当時は「TVの音量を大きくし、直ぐ前迄ラジカセを持って行って、『今から録音するから、絶対に喋ったり、音を出したりしないで!』と家族に言って録音ボタンを押すも、誰かが必ず『音』を出してしまい、『あーっ、もう!!!』と怒った経験。』は多くがしてそうですね。
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