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「NASA火星探査機『インサイト』活動終了と発表」(12月22日、NHK)
惑星誕生の謎に迫ろうと、火星の表面で地震等を観測して来た探査機「インサイト」に付いて、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「凡そ4年に亘る活動が終了した。」と発表しました。
NASAの探査機「インサイト」は、2018年に打ち上げられて火星に着陸し、搭載した地震計等を使った観測を続けて来ました。
NASAは21日、「インサイトと2回連続で通信が出来なくなった為、此の探査機の火星での活動が終了した。」と発表しました。
インサイトには太陽電池が搭載されていますが、「塵に覆われて、徐々に性能が低下していて、残された電力を使い果たしたと見られる。」という事です。
インサイトは此れ迄に、火星表面で1,300回以上の地震を観測し、惑星誕生の謎に迫って来た他、火星で吹いている風の音を初めて確認したり、隕石がぶつかった時の震動を捉える事にも成功しています。
インサイトのツイッターには、「此れが最後になるかも知れません。火星で過ごした時間は、生産的で平穏でした。一緒に居てくれて有難う。」という言葉と共に、砂地の広がる火星表面の画像が投稿されていました。
NASAの担当者は、「インサイトが観測した地震のデータは、火星だけで無く、地球の様な惑星に対する非常に深い知見を与えてくれる物だ。」と、其の活動を称えています。
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国立天文台の2016年5月の記事によると、「2016年5月31日に火星が地球に最接近した際、其の距離は7,528万kmで、2018年には5,759万km迄大接近する。」と記されている。何方にしても、地球から遥か遠くに在る事に変わり無い。
海外でロボットと言えば“単なる機械”というイメージが強い一方、我が国では“友達の様に感情移入してしまう存在”というイメージが強いと言われる。「手塚治虫氏の『鉄腕アトム』等、日本では大昔から“人型ロボット”が普通だった事から、(海外とは異なる)“より身近な存在”というイメージが醸成された。」という説が在る。
元記事を読んで自分が思ったのは、「地球から遥か遥か遠くの誰も居ない不毛の地で、インサイトは4年間も“1人っきり”で頑張って来たんだなあ。」という事。インサイトのツイッターに投稿された「砂地の広がる不毛な火星表面に、ポツンと佇むインサイトの画像。」には、「単なる機械としてでは無い、“必死で頑張って来た友達”が力尽きた。」様な感じを受けてしまうのだ。
インサイト、御疲れ様。