ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「儲け主義」や「形式主義」に辟易とした人達が増えた結果では?

2012年04月12日 | 時事ネタ関連

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戒名必要無い56%、葬式簡素派9割・・・読売調査」(4月8日、読売新聞)

 

読売新聞社は2月から3月中旬に掛けて冠婚葬祭に関する全国世論調査(郵送方式)を実施した。

 

冠婚葬祭を簡素に行う方が良いか、盛大に行う方が良いかを個別に聞くと、「簡素に」との答えは「法要」96%、「葬式」92%、「七五三」86%、「結婚式・披露宴」84%で、何れも90%前後に達した。

 

此れに付いて、慣習仕来り拘らなくて良いと思う人の割合は、「結婚式・披露宴」78%、「法要」59%、「葬式」58%、「七五三」54%と全て半数を超えた。冠婚葬祭を巡る国民の意識は多様化している。

 

自分の葬式を仏教式で行う場合、戒名(法名)が「必要無い。」と答えた人は56%で、「必要だ。」43%を上回った。年代別で見ると、「必要無い。」は40歳代で最多の63%となる等、20~60歳代の各年代で多数だったが、70歳以上だけは「必要だ。」54%が「必要無い。」44%より多い。

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父が亡くなってから大分経った頃、押し入れ内を整理していて、葬儀時の記帳簿等が入った箱を見付けた。「一定期間保管しておいた方が良いだろう。」という親戚のアドヴァイスから押し入れに保管し、其の忘れていたのだ。中には葬儀社からの請求書も含まれていたのだが、其の明細書を見て唖然としてしまった。「明細書」と書かれてはいるものの、項目は実に大雑把御負けに各々の金額が余りに高い。

 

今世間を騒がせている「小林幸子さんと(彼女の個人事務所の)元社長との確執」の原因の1つは、「NHK紅白歌合戦で、彼女が着用した豪華衣装(セット?)の費用が余りに高過ぎる。」と小林さんの旦那が口出しした事と言われているが、安全対策等の目に見えない費用が掛かっているという指摘も在る。同様に、葬儀の費用にも表面上からは窺い知れない金銭が発生している可能性も在ろうが、其れにしても余りに高く、正直ぼったくりとしか思えなかった。以前より葬祭関係の費用には胡散臭さを感じていたが、此の一件で其の思いは確信に。

 

今回の調査結果、「そうだろうなあ。」という思いしか無い。自分も「冠婚葬祭は、出来るだけ簡素に行いたい。」、「慣習や仕来りに拘る必要は無い。」、「戒名は必要無い。」と考えているので。

 

コミュニティーの崩壊から様々な問題が発生している昨今、コミュニティーの基盤を成立せしめている冠婚葬祭を、100%否定はしない。でも、4年前の記事で触れた様に、義理だけで冠婚葬祭に来ている様な人達には“身内”としてプラスの感情は持ち得ないし、上記した様に冠婚葬祭業者のぼったくり体質(全ての業者が、そうだとは言わないが。)も相俟って、冠婚葬祭は当人乃至は其の身内が満足する、最低限の形で構わない。と思っている。

 

「冠婚葬祭業者の儲け主義」、そして「世間が求める形式主義」が余りに過ぎてしまった事に、辟易としてしまった人達が増えたのが、今回の調査結果に反映されたように感じる。


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2 コメント

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福井や愛知みたいなとこでも (spade)
2012-04-12 13:06:42
中部地方では滋賀東部(ここは近畿地方というよりは北陸/愛三岐より)から愛知、北陸(若狭除く)は浄土真宗王国と言われていますが、都市化の進む愛知は置いておいて、それ以外は「信心深い」イメージ、特に北陸は「生きがいが立派な仏壇立てること」と揶揄されていた物ですが(笑)、今は変化の兆しがあるようだし。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/shinran/26813.html

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/shinran/26091.html

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/shinran/26142.html

参照

まあ葬祭産業は団塊世代が片付くまでは成長産業だけど(北陸の田舎の人に「うちの地域は製造業が今サッパリで、役場がないから公務員もなくなったし、高校出の就職先は「町外に出る」か、残るなら介護か葬儀屋や、とボヤかれたことが)、その団塊世代前後の人たちの意識はその人の置かれた立場や思考でだいぶ異なるのが事実。

冠婚葬祭の負担が大きいイメージの愛知、特に名古屋では無宗教の家族葬がすごく多くなってますね。特に亡くなった方が大学を出ているような高齢者でアッパーミドル層ではかなりの割合がこれになっていると感じています。

>幸子

芸能界、興業の世界は丼勘定のイメージが。特に演歌だから…
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>spade様 (giants-55)
2012-04-12 16:00:40
書き込み有り難う御座いました。

名古屋に住んでいましたが、何しろ幼かった事も在りますし、場所が片田舎という事も在ってか、彼の地を離れて以降にメディアで見聞する「名古屋に於ける冠婚葬祭の派手さ」というので、其の特殊性を知った次第です。

リンク先を拝読させて貰いましたが、比較的信心深い地域でも、冠婚葬祭を巡る意識というのは大きく変わっている様ですね。諸々の柵から冠婚葬祭をせざるを得ない場合でも、従来とは異なった「個性的な形」を求める人が増えているというのは、非常に興味深い所。

小林さんの件で言えば、歌って抑、聞き手をどれだけ感情移入させるかというのが重要。歌手の生き様も当然歌には反映される訳ですが、義理人情を強く反映した演歌で在れば猶更、そういった事柄を蔑ろにした様な言動をしてしまうと、其の歌手に対するイメージは大きく落ちるし、歌への感情移入度も下がってしまう事でしょうね。
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