ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ファンを止めたくなって来た

2019年01月08日 | スポーツ関連

プロ野球に興味を持って以降、一貫してジャイアンツ・ファン。「此処ぞという場面で、ホームランを打ってくれる王貞治選手。」に魅了され、どっぷりとジャイアンツのファンになったのだ。だからファン歴は、もうウン十年となる。

 

そんな自分だが、一度だけ真剣にジャイアンツ・ファンを止め様かと思った事が在る。其れは1988年で、大好きな王氏がジャイアンツの監督解任された時。1984年からジャイアンツの監督を務め、「3位→3位→2位→1位→2位」というチーム成績を残したが、5年目での馘首。「勝負の世界は、結果が全て。」とはいえ、チームの大功労者が石もて追われる様な形でチームを去るというのは、とても耐え難い事だった。

 

「もうジャイアンツ・ファンを止め様。」と思った自分を思い止まらせたのは、王監督が育成した選手達の存在だった。「王監督が必死で育成した選手達が居るのだから、ジャイアンツ・ファンを続け様かな。」と考えたのだ。其れから、ずるずるとジャイアンツ・ファンを続けて来た。

 

でも、今はジャイアンツ・ファンを止めたくなって来た。内海哲也投手に続き、長野久義選手がチームを去る事になったから。

 

「チーム事情によって、他チームに移籍する。」というのは、選手で在る以上避けられない事。“FA人的補償”というルールが在るのだし、移籍先のチームから乞われて行くのだから、ああだこうだ言いたくは無いのだが、内海投手と長野選手の経歴や存在意義を考え合わせると、こういう形で彼等がジャイアンツを去るというのは、ファンとして憤り覚える

 

「ジャイアンツにどうしても入団したくて、“浪人生活”を経験した。(内海投手は1度、長野選手は2度。)」、「生え抜き選手に対してのみならず、他チームから移籍して来た選手に対しても面倒見が非常に良く、チームの結束に貢献して来た。」、「ジャイアンツ愛が非常に強く、ファンへの対応も良い事から、チームメートやファンから愛されて来た選手。」等、内海投手と長野選手には共通点が幾つか在る。“精神的支柱”とも言える彼等の移籍は、他選手の移籍とは異なる“大きな悪影響”を、ジャイアンツに及ぼす事だろう。

 

“チームの血の入れ替え”自体を、否定する気は無い。。「微温湯に浸かっている様な雰囲気が、チームに在る。」という場合には、思い切った血の入れ替えも必要だろう。だが、「血の入れ替えに際し、獲得する選手の必要性が在る。」というのが大事だし、又、「総合的に考えて、チーム内に残しておかなければいけない選手。」というのも居る。そういう意味で、内海投手と長野選手をこういう形でジャイアンツから去らせて良かったのだろうか?

 

「『苦難の道を選んで、愛するチームに入団し、ずっと頑張って来た選手でも、ジャイアンツは守ろうとしないのか。」という不信感が、ジャイアンツの選手達やジャイアンツ・ファンの間に蔓延し、チームの結束を破綻させ、チームに見切りを付けるファンが出て来る。」事に加え、「内海投手や長野選手の代わりにジャイアンツに移籍した炭谷銀仁朗選手や丸佳浩選手に対して、“怒りの矛先”が向かってしまう。」という懸念が。炭谷&丸両選手は、ルールに基づいて移籍して来ただけなのに、理不尽な恨みを買ってしまう事になったら、本当に気の毒でならない。

 

昨年12月の記事「同じ事を繰り返したら、絶対に許さない!!」で書いたけれど、自分は監督としての原辰徳氏に良い印象を持っていないし、3度目のジャイアンツ監督を受けた以上は「ジャイアンツを“に強いチーム”に変え、そして“強いの状態”で、“次の監督”にチームを渡して欲しい。」という思いが在った。けれど、内海投手や長野選手への“仕打ち”から、「“真に強いチーム”にするというのでは無く、一時的にでもチームを強くすれば、自分の価値が上がると、原監督は考えているのではないか?」という気が強くなって来た。

 

こんな監督が率いるチームを、今の様な気持ちで応援出来るだろうか?1988年の時よりも遥かに大きく、自分の心は揺れ動いている。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 「いだてん~東京オリムピッ... | トップ | 記憶の復元 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なれっこ (雫石鉄也)
2019-01-08 10:40:42
こういうことは、阪神ファンはなれっこです。
バース、田淵、江夏、生え抜きでチームの大功労者の多くは石もて追われるように阪神を去りました。それでも私はずっと阪神ファンをやっています。
返信する
>雫石鉄也様 (giants-55)
2019-01-08 12:26:18
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

確かにタイガースには、そういう過去が在りますね。ジャイアンツ・ファンですが、掛布雅之選手のファンでも在った自分は、彼がタイガースから石もて追われる様な形で辞めさせられた時は、非常に憤りを感じたし。

又、カープというチームを考えた時、“結果として”主力選手達を次々と失っていった事実が在る。カープ・ファンの哀しみを理解している積りでしたが、今回、内海投手&長野選手を失った事で、本当の哀しみを理解していなかった事に気付かされました。

ジャイアンツには強くなって欲しい。でも、こういう形で強くなったとしても、ファンとしては素直に喜べない。大功労者を次々と切り捨て、そして出来上がったチームって、本当の意味でのジャイアンツとは思えないので。非常に複雑な思いが在ります。
返信する
今年もよろしく (村長)
2019-01-09 15:14:50
まったく同感です。成績だけではないと思います。「技」ではプラスでも「心」は大きなマイナスでしょう。
 新監督は嫌いですが、坂本選手が主将のうちに、一度でいいから優勝させてあげたいものです。今年は八戸からドラ一投手が入りましたし。
返信する
>村長様 (giants-55)
2019-01-09 22:18:31
書き込み有り難う御座いました。此方こそ、今年も宜しく御願い致します。

ジャイアンツ・ファンの中には「チームが優勝しさえすれば良い。」と考えている方も居られますが、自分は「ジャイアンツは、多くの人達に愛されるチームで在って欲しい。」というのが大前提に在ります。村長様から頂戴した過去の書き込みから、「ジャイアンツに関して、自分と同じ様な考え方を以ておられるな。」と思っておりましたが、今回頂戴した書き込みで、其の思いを強くしました。

「ジャイアンツに行きたい。」と口にした吉田輝星投手を袖にし(「総合的に判断して、彼がドラフト1位の素材では無いという事で、別の選手を指名した。」という事なら、ジャイアンツの決断は判らないでも無い。でも、少なくとも原辰徳氏が新監督に就任する“前”は、フロントとして吉田投手の1位指名が濃厚だったと聞きます。詰まり、原新監督の以降で、吉田投手の1位指名は見送られたという事なのでしょうが、心在るジャイアンツ・ファンとすれば、「何故?」という思いは在っただろうし、プロ選手を目指す子達は、ジャイアンツのこういう遣り方をどう感じたか?)、そして内海投手&長野選手という“精神的支柱”を放出した事で、ジャイアンツ・ファンのみならず、プロ選手を目指す子達も、ジャイアンツに良い思いを持たないでしょうね。

2012年、最多安打争いをしていた長野選手と坂本選手。最終戦で3安打を放ち、長野選手と安打数が並んだ坂本選手。彼にはもう打席が回って来ない状況で、長野選手に打席が回って来て、若し安打を放てば単独でタイトルが獲れたのだけれど、「2人でタイトルを受賞したい。」と長野選手は交代を申し入れた。

「単独タイトルを目指さない。」というのは勝負師として駄目なのかも知れないけれど、個人的には長野選手の思いにぐっと来たし、そういう決断をした長野選手をベンチから見詰める坂本選手の目には、うっすらの涙が浮かんでいる様にも見えました。

そういう経緯も在り、長野選手には深い思いを持っているで在ろう坂本選手。彼が今回の事に関し、どういう思いを持っているかは、想像するに難くない。

仰る様に、坂本選手が主将になって以降、ジャイアンツは優勝経験が無い。そういう意味ではジャイアンツの優勝を望みたいけれど、手柄を全部誰かさんに持っていかれそうな事も在り、気持ちは複雑です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。