今年に入って初めて、映画を見に行った。昨年最後に見たのが「SURVIVE STYLE 5+」だったので、3ヶ月ぶりの映画館での鑑賞となる。見に行ったのは「tokyo tower(東京タワー)」という作品。直木賞作家で、「冷静と情熱のあいだ」等の原作者でもある江國香織さんの原作で、「恋はするものじゃなくて、落ちるものだ・・・・。」というテレビCMの惹句が流されているアレだ。
邦画は殆ど映画館では見ない主義であるし、扱っているテーマが「不倫の恋」という個人的には余り受け付けないものだったので、まさか自分が見に行く事になるとは思ってもいなかった。しかし、映画好きのおねえちゃんから、どうしても見に行きたいと誘われ切れずに渋々行く事となった。出演者に岡田准一君と松本潤君というジャニーズの人気者が出ているので、館内は多くの若いおねえちゃんが溢れ返っているのは想像に難くなく、そんな場所に自分の様なおっさんが居るのはどうにも気恥ずかしさが在ったが、好きな女優の一人である黒木瞳さんの”ムフフなシーン”が在るかもしれないというスケベ心が優ったのは男の悲しい性か(^o^;;;。
で、見終わった感想としては「わざわざ金を出して迄見に行く映画ではないかな。」というもので、点数を付けるならば35点という感じ。
井筒監督並みの低評価を付けた理由は幾つか在る。「ジャニーズの二人の兄ちゃんの裸シーン入れるんだったら、黒木瞳のムフフなシーンを入れてくれ!」という不埒だが本音の叫びはさて置き(^o^;;;、テーマが上記した様に自分が受け付けない不倫の恋だったというのは大きいだろう。「好きになったら仕方ない。」という考えを100%否定はしないが、「他者のモノを獲るのは泥棒だ。」と教え込まれて来た”今風ではない”考え方を持つ自分には、どうしても受け入れ難い概念。これは如何ともし難い。ネタバレになるので詳しくは書けないが、透明感を伴った映像美に反して、内容面ではドロドロした部分が多く、全般的に感情移入出来なかった。特に、同級生の親と関係を持ち、その家庭を崩壊させてしまったという件は拒絶感を覚えた。
又、幾つかの御都合主義的な展開や無理さを感じさせる場面の存在も、白けてしまった要因の一つだろう。飛び降り自殺を図ったと思えるシーン、それも、どう考えても飛び降りたら死ぬであろう状況で、シーンが進むとその人物は平然と生きている。全く後遺症も見せない状態での登場は、幾ら窪塚君の例が在るとはいえ、無理さを感じてしまう。*1
上記した様に、全体を通して映像美は堪能出来る。特に、都会の夜景に浮かび上がる東京タワーの姿は最高に美しかった。又、ノラ・ジョーンズさんの「スリープレス・ナイト」や山下達郎氏の「Forever Mine」といった曲も、効果的に美しく使われていた。黒木瞳さんも相変わらず美しかった。*2しかしながら、トータルで言えば個人的には低評価を付けざるを得ない作品だった。
*1 窪塚君のマスメディア等での扱われ方には気の毒さを覚えてしまう。確かにエキセントリックとも思える言動は多々見られた彼だが、本質的には非常にピュアな人間ではないかと思っている。ピュアだからこそ、誤解され易く、傷付き易い人間の様な気がしてならない。一日も早く本格復帰して、あの個性を見せて欲しいものだ。
それと、彼の事件以降ドラマや映画等で、常識的に命を取り留めるのは難しいだろうと思われる高い場所から飛び降り自殺を図りながらも、場面が変わると命を取り留めてめでたしめでたしといった展開のものが増えてはいまいか?窪塚君の例も在るので、そういう事が無いとは否定は出来ないが、何か非現実的な感じがしてならない。この事が”死”に対する恐怖、言い換えると自ら命を絶つという行為の歯止めを薄れさせ、”生”に対して淡白にならせてしまっている様な気もする。
*2 エンディングのスタッフ紹介を見ていたら、「黒木瞳衣装担当」、「黒木瞳ヘアデザイン担当」(名称は一寸違ったかもしれないが。)といった黒木瞳さんの専属スタッフが3人紹介されていた。ハリウッド・スター並みの特別待遇の様な(^o^;;;・・・。
邦画は殆ど映画館では見ない主義であるし、扱っているテーマが「不倫の恋」という個人的には余り受け付けないものだったので、まさか自分が見に行く事になるとは思ってもいなかった。しかし、映画好きのおねえちゃんから、どうしても見に行きたいと誘われ切れずに渋々行く事となった。出演者に岡田准一君と松本潤君というジャニーズの人気者が出ているので、館内は多くの若いおねえちゃんが溢れ返っているのは想像に難くなく、そんな場所に自分の様なおっさんが居るのはどうにも気恥ずかしさが在ったが、好きな女優の一人である黒木瞳さんの”ムフフなシーン”が在るかもしれないというスケベ心が優ったのは男の悲しい性か(^o^;;;。
で、見終わった感想としては「わざわざ金を出して迄見に行く映画ではないかな。」というもので、点数を付けるならば35点という感じ。
井筒監督並みの低評価を付けた理由は幾つか在る。「ジャニーズの二人の兄ちゃんの裸シーン入れるんだったら、黒木瞳のムフフなシーンを入れてくれ!」という不埒だが本音の叫びはさて置き(^o^;;;、テーマが上記した様に自分が受け付けない不倫の恋だったというのは大きいだろう。「好きになったら仕方ない。」という考えを100%否定はしないが、「他者のモノを獲るのは泥棒だ。」と教え込まれて来た”今風ではない”考え方を持つ自分には、どうしても受け入れ難い概念。これは如何ともし難い。ネタバレになるので詳しくは書けないが、透明感を伴った映像美に反して、内容面ではドロドロした部分が多く、全般的に感情移入出来なかった。特に、同級生の親と関係を持ち、その家庭を崩壊させてしまったという件は拒絶感を覚えた。
又、幾つかの御都合主義的な展開や無理さを感じさせる場面の存在も、白けてしまった要因の一つだろう。飛び降り自殺を図ったと思えるシーン、それも、どう考えても飛び降りたら死ぬであろう状況で、シーンが進むとその人物は平然と生きている。全く後遺症も見せない状態での登場は、幾ら窪塚君の例が在るとはいえ、無理さを感じてしまう。*1
上記した様に、全体を通して映像美は堪能出来る。特に、都会の夜景に浮かび上がる東京タワーの姿は最高に美しかった。又、ノラ・ジョーンズさんの「スリープレス・ナイト」や山下達郎氏の「Forever Mine」といった曲も、効果的に美しく使われていた。黒木瞳さんも相変わらず美しかった。*2しかしながら、トータルで言えば個人的には低評価を付けざるを得ない作品だった。
*1 窪塚君のマスメディア等での扱われ方には気の毒さを覚えてしまう。確かにエキセントリックとも思える言動は多々見られた彼だが、本質的には非常にピュアな人間ではないかと思っている。ピュアだからこそ、誤解され易く、傷付き易い人間の様な気がしてならない。一日も早く本格復帰して、あの個性を見せて欲しいものだ。
それと、彼の事件以降ドラマや映画等で、常識的に命を取り留めるのは難しいだろうと思われる高い場所から飛び降り自殺を図りながらも、場面が変わると命を取り留めてめでたしめでたしといった展開のものが増えてはいまいか?窪塚君の例も在るので、そういう事が無いとは否定は出来ないが、何か非現実的な感じがしてならない。この事が”死”に対する恐怖、言い換えると自ら命を絶つという行為の歯止めを薄れさせ、”生”に対して淡白にならせてしまっている様な気もする。
*2 エンディングのスタッフ紹介を見ていたら、「黒木瞳衣装担当」、「黒木瞳ヘアデザイン担当」(名称は一寸違ったかもしれないが。)といった黒木瞳さんの専属スタッフが3人紹介されていた。ハリウッド・スター並みの特別待遇の様な(^o^;;;・・・。
女性の感想も聞いてみたいですね~。
実は今日1人で観に行こうと予定していましたが、
35点のインパクトで、やめようと思います。
出費をsaveできました!
恋は落ちるもの?
but落ちたいという潜在意識が
あるのでしょうか、満たされない既婚者は・・・。
実は、家族が1度仕事で会った事があるのですが、小さくて華奢で可愛らしい方だと申しておりました。
ところで、giants-55さんのエントリーを拝見していますと、毎回自分の中に語彙(今回は『惹句』)が増えていくので、本当に為になります。
ただ、「他者のモノを獲るのは泥棒だ。」というのは確かに世間では主流の考え方だと思われますが、ちょっと私とは感覚が違うっているなと思いました。
私は妻を亡くしていますが、妻とは信頼を礎にする契約関係として結婚していたというのが基本にありまして、「自分のモノ」という意識はまったくなかったです。夫婦というのはお互い意思のある人間ですから、契約関係の解除は双方から申し出ることはできるし、法律的にも契約期間中に契約違反をすることになればそれは民事的に訴えることができることにもなっています。
不倫が元で慰謝料を払うはめになった輩を2人ほど実際に知ってますが、話を聞くとその後も自分さえよければよい、見つからなければよいという考えがあって反省の色がないですね。悲しいことです。
信頼を基調にした関係っていうのは大事ですね。最後に書かれている「自分さえ良ければ良い。ばれなければ良い。」という発想の人間が、最近特に増えて来ている気がして、自分も哀しさを覚えます。決してモラル面では人に誇れる自分では有りませんが、人間として最低限持っていなければならない部分は、失いたくないです。それが人間としての矜持であると思います。
そういった思いを持っておられたサンタパパ様と人生を共にされた奥様は御幸せだったろうなと若輩者の身ながら思います。