**********************************************************
遥か彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースを巡る最後の決戦に託された。祖父ダース・ヴェイダーの遺志を受け継いだカイロ・レン(アダム・ドライヴァー氏)。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル氏)の想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ(デイジー・リドリーさん)。そして、R2-D2(ジミー・ヴィー氏)、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ氏)、BB-8等、忠実なドロイドと共に、銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャーさん)、天才パイロットのポー・ダメロン(オスカー・アイザック氏)、元ストームトルーパーのフィン(ジョン・ボイエガ氏)等、レジスタンスの同志達。
**********************************************************
2年前、「SF映画ベスト10」という記事を書いた。数在るSF映画の中からベスト10を選んだのだが、1位は「猿の惑星シリーズ」だった。第1弾「猿の惑星」が公開されたのは1968年という事なので、自分の場合はTVで放送された際に見たのだと思う。“猿が人間を支配する世界”という設定に加え、特殊メークが非常に斬新だった。
2位に選んだのは「スター・ウォーズ・シリーズ」で、第1弾の「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が日本で公開されたのは1978年の事。スピード感に溢れ、緻密に作り込まれた特撮シーンには、本当に度肝を抜かれた。又、壮大なストーリーや、ユニークなキャラクター達にも、すっかり魅了されてしまった。
第1弾が公開された時点で、「スター・ウォーズ・シリーズ」は全部で“9作品”が製作される事が発表されていた。製作&公開はエピソード順では無く、「『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』→『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(日本での公開は1980年)→『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(日本での公開は1983年)→『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(日本での公開は1999年)→『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(日本での公開は2002年)→『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(日本での公開は2005年)→『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(日本での公開は2015年)→『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』(日本での公開は2017年)」という順番。そして、昨年末、全9作品の最後を飾る「スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」が公開となった。
スピンオフは除く、過去全8作品をリアル・タイムで見て来た。今回の作品も映画館で見る事は決めていたが、「公開直後に観に行こう。」という思いと、「最後の作品だから、慌てて観てしまうのは勿体無い。」という相反する思いが鬩ぎ合っていて、年を越えて漸と観に行く事に。
もう“名物”と言って良いロールアップの後に「スター・ウォーズのテーマ」が流れ出すと、もうテンションはマックス状態。そして、旧三部作に出演していたルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナ、ハン・ソロ(ハリソン・フォード氏)、R2-D2、C-3PO、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ氏)が登場すると、どっと涙が溢れてしまった。「懐かしい!」というのも在るが、別の理由も在る。
自分同様、第1弾からリアル・タイムでずっと見続けて来られたごろりん様が記事「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の中で、「この映画を観ていて、実は2度ほどうるうるした。この42年間ワシもいろいろあった。亡くなった友も複数いる。そういう個人的な思いれもこもっているからして、ワシにはこの映画を客観的に評価する資格はないだろう。」と書いておられるが、第1弾からリアル・タイムで見続けて来られた方は「“最後の作品”を観ている過程で、“自身が歩んで来た42年間”を思い返し、ぐっと感情移入してしまう。」のだ。自分も全く同じで、「42年前、第1弾は家族と一緒に観に行ったっけ。亡き父も、当時は元気だったなあ。」等と、何度も“自身が歩んで来た42年間”を思い返し、涙がどっと溢れてしまった。
ハイテクな中に古臭いデザインのメカが出て来たり、妙な形状の生物が登場したりというアンバランスさが、スター・ウォーズ・シリーズの魅力の1つ。そういう部分は第1弾から変わっておらず、「最新メカを相手にした戦闘シーンで、牛の様な生物に跨がって戦う。」なんていうのは、思わず笑ってしまったし。
最後に、1つ御許し願いたい事が。「総合評価は、其の作品単体で付ける。」事にしているが、今回に限っては“最終作品”という事で、“スター・ウォーズ・シリーズ全体での総合評価”とさせて欲しい。“42年という長い時間を掛けて紡ぎ上げて来た作品”というスパイスが、普段の自分を保てなくさせてしまった様だ。
総合評価は「星5つ」。長期間楽しませてくれて、本当に有り難う!!!