ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

介護

2010年03月10日 | 其の他
何年も前からちょこちょこ覗かせて貰っているサイトが在る。子供の頃夢中になって見ていた或る番組の情報がふんだんに盛り込まれたサイトで、運営者は恐らく自分と同年代以上の方と思われる。其処では毎月1回チャット・ルームが設けられ、その番組を愛する同志集う事に。

何度か参加させて貰ったそのチャットも、時間が合わなかったり何なりで、参加しなくなって3年以上経った。そのサイトの“掲示板”にはチャット日に運営者が告知を載せられるのだが、何時の頃からか「今日は参加出来ないかもしれません。運営者なのに申し訳無いです。」といった書き込みがされる様に。「同居されている義母が認知症罹患し、その介護に忙殺されている。」というのが理由で、月日が経つ程に義母様の病状悪化が文面から伝わって来る。「大変だなあ。運営者自身が体調を崩されなければ良いが。」と、ずっと気にはなっていた。

先日、かなり振りにそのチャットに参加させて貰った。「今日は義母が早く寝付いてくれたので。」と運営者も居られ、数人の参加者で暫し楽しく歓談を。そして30分程経った頃、運営者が突然チャットから抜けられる事に。「寝ていた義母が起きてしまい、ガラス窓を叩き始めたので、申し訳在りませんが落ちます。」と。掲示板で或る程度は認識していたものの、運営者がどれだけ介護で大変な日々を送られているかを改めて感じさせられたが、自分には「御疲れ様です。くれぐれも御身体には留意して下さい。」という言葉を掛ける事しか出来ないのが、非常にもどかしかった。

超高齢社会に在る今、身内の介護に当たっている家庭は少なくないだろう。その程度は様々だろうけれど、認知症を罹患された身内の看護は本当に大変だと思う。以前にも書いたけれど、ウン十年前に祖父が認知症を罹患した。うちの家族は祖父母とは同居しておらず、祖母や親戚が専ら介護に当たっていた様だが、60代の半ばで罹患した祖父は体力が衰えておらず、徘徊するのを止めるのも一苦労だったと言う。

「介護を全て一人で背負い込まず、公的な助けをどんどん借りるべき。」という声も在るけれど、「心情的に、そして一番大きいのは金銭的に、頼りたくても頼れない。」という現実“も”結構在る様に感じる。

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