昨夜は大河ドラマ「義経」の最終回だった。これ迄にも舞台やドラマ等で、何度となく目にして来た義経主従が果てるクライマックス・シーンが繰り広げられていたが、今回こそは泣くまいと心して臨んだものの、敢え無く滂沱させられてしまった。この時期の大河ドラマは、演出サイドの何とか泣かそうという意思が露骨な迄に感じられるものの泣かされてしまう。特に、大望や忠義に殉じる武士達が描かれると、嫌になる程涙腺は開き切ってしまう。
主君の義経が自刃を遂げるべく堂に入った際、攻め寄せる多数の敵勢を「一歩たりとも中に入れるか!」と弁慶が薙刀を振って戦い、最後は雨の如く敵の弓矢を全身に受けて立ったまま絶命するという、所謂「弁慶の仁王立ち」のシーンは最高の見せ場で在った。正直な感想を言えば、14年前に放送された「年末時代劇スペシャル 源義経」で、弁慶を演じた里見浩太朗氏の死に様の方が優っていた気がするが、マツケンの演技力も充分光っていた。御陰で涙を拭き取るのに、ティッシュを何枚も要してしまったが。
このドラマではやたらと特殊効果が用いられ、その事が視聴者の不興を買っていた。義経が自刃するシーンでも、ネバーエンディング・ストーリーを思わせる特殊効果が用いられていたが、このシーンに関しては、志半ばで生を終えなければならなかった義経に対する市井の同情心が、やがて彼を神秘的な存在へと高めて行った事を象徴している様で、あれはあれで在りだった様に感じた。
芝居の下手さ加減を終始批判されて来たタッキー。腹蔵無い感想を言えば、最後迄下手は下手で在った。でも、言葉遣いや所作等、現代劇とは大きく異なる部分を持った時代劇で、1年間を通して主役を張り続け、そして少しづつかもしれないが見られる演技にはなって来た彼の努力を大いに買いたい。
視聴率はともかくとして、内容面では近年の大河ドラマ中、高い満足度を得られる作品だった。役者の方々を始めとして、このドラマに携わった関係者に感謝したい。長期間に亘って、御疲れ様でした。
主君の義経が自刃を遂げるべく堂に入った際、攻め寄せる多数の敵勢を「一歩たりとも中に入れるか!」と弁慶が薙刀を振って戦い、最後は雨の如く敵の弓矢を全身に受けて立ったまま絶命するという、所謂「弁慶の仁王立ち」のシーンは最高の見せ場で在った。正直な感想を言えば、14年前に放送された「年末時代劇スペシャル 源義経」で、弁慶を演じた里見浩太朗氏の死に様の方が優っていた気がするが、マツケンの演技力も充分光っていた。御陰で涙を拭き取るのに、ティッシュを何枚も要してしまったが。
このドラマではやたらと特殊効果が用いられ、その事が視聴者の不興を買っていた。義経が自刃するシーンでも、ネバーエンディング・ストーリーを思わせる特殊効果が用いられていたが、このシーンに関しては、志半ばで生を終えなければならなかった義経に対する市井の同情心が、やがて彼を神秘的な存在へと高めて行った事を象徴している様で、あれはあれで在りだった様に感じた。
芝居の下手さ加減を終始批判されて来たタッキー。腹蔵無い感想を言えば、最後迄下手は下手で在った。でも、言葉遣いや所作等、現代劇とは大きく異なる部分を持った時代劇で、1年間を通して主役を張り続け、そして少しづつかもしれないが見られる演技にはなって来た彼の努力を大いに買いたい。
視聴率はともかくとして、内容面では近年の大河ドラマ中、高い満足度を得られる作品だった。役者の方々を始めとして、このドラマに携わった関係者に感謝したい。長期間に亘って、御疲れ様でした。
最近の時代劇は、若手の俳優さんがイマイチ・・・という現状もあり、だんだん面白味がなくなっているように感じられるのですが、このようにして、少しでもいい作品が生まれ、若手が育って言ってくれれば時代劇ファンの私としましても喜ばしい事です。
とうとう終わってしまいましたね。
私は去年の大河でもぬけの殻になってしまったので、今年は客観的に見ることができました。
キャラ設定などに不満はありましたが、終わってしまえば良い思い出しかありません(笑)
一年間お疲れ様でした。
今年の大河もとうとう最終回まで見てしまいました。
見ながらずっと言ってきたことは「もう少し智恵の働く部下がいれば義経は死なずにすんだのにねえ」です。
部下にも上司にも恵まれず戦で功名を立てたのに死ななければならなかった義経のどんくささ不運さを嘆く一年でした。
タッキーはだんだん演技がうまくなっていたと思います。去年の主役は貫禄というか横に広がっていったというか太くなってしまったので今年はこんな感じでよかったと思います。
多分来年の大河は見ません。奥さんがへそくり出して旦那を助けただけじゃないですか。NHKはあざといなと思います。
いつかでるとは思ったんだが、仁王って言葉に「ギク」っとなる、俺です。
まさに「立ち往生」の語源になっただけのことはあります。
テレビは、見てないんですけど・・・。
返させていただきました☆ミ
それでも私が観た限りでは様になっていたし、滝沢さんにとって、「義経」は良い経験になったと思います。
途中でリタイヤしてしまった「義経」ですが、giants-55さんによる「安宅の関」の記事を読んでその内容が気になり、再放送を観て「途中で止めなければ良かった」と思った次第です。私も胸が熱くなりました。
今まで観なかったのは勿体無かったですね。