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エデンの園に神は、最初の人類としてアダムとイヴを創造。2人は其処に生える果樹の内、一つを除いて自由に食す事を神から許された。唯一食すのを許されなかったのは「善悪の知識の木の実」。彼等は神の厳命を守り、楽しい日々を送っていた。
或る日の事、エデンの園に1匹の蛇が忍び込む。その蛇はイヴに「善悪の知識の木の実を食べろ。」と唆し、彼女は禁断の実を食してしまう。その途端、自分の為した罪に目覚めたイヴは、罪の意識から逃れる為にアダムをも共犯者にしようと、彼にも禁断の実を食べさせる事に。
禁断の実を共に食した2人は、御互いが裸で在るという事実に気付き、それ迄に感じ得なかった「恥ずかしい。」という気持ちを持つ。そして、身近に在った無花果の葉で御互いの恥部を隠した。
その事実を知った神は怒り、2人をエデンの園から追放する。
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広く知られたアダムとイヴの話。「禁断の実が何だったのか?」は諸説在り、林檎の実だったとも無花果の実だったとも言われている。第6回「このミステリーがすごい!」大賞(2007年)で最終選考作品になるも、受賞作には選ばれなかった「林檎と蛇のゲーム」(著者:森川楓子さん)が、この作品を高く評価する選考委員も居り、「隠し玉」という形での発表となった。そして大幅な加筆&訂正が施された上で、刊行されるに到る。
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交通事故で母を亡くし、父と二人暮らしの珠恵。二週間の海外出張が決まった父が、留守中、珠恵の面倒を見て貰おうと連れて来たのは、水野鈴奈という女性だった。珠恵は、「パパの恋人かもしれない。」という勘繰りから、水野と打ち解ける事が出来ず、窮屈な毎日を過ごす事になる。
ところが、愛猫ミルクの失踪事件を発端として、珠恵は殺人事件に巻き込まれてしまう。更には、父のベッドの下から一億円を発見。その隠し金を抱え、水野の共に逃亡しなければならない事態になり・・・。
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選考委員の一人が後書きで指摘しているが、昔好んで読んでいた赤川次郎氏の作風に似ている。非現実的とも言える設定なのだけれど、面白くてサクサク読み進んでしまうという感じ。何でも森川さんは別名義で1991年に文壇デビューされており、ライトノベルの世界ではその名前を結構知られた存在なのだとか。道理で文章が熟れている訳だ。
タイトルの「林檎と蛇のゲーム」は、冒頭に記したアダムとイヴの話を意識して付けられている。「『林檎』や『蛇』が何を意味するのか?」はネタバレになってしまうので記さないが、「人間の持つ極めて卑しい部分に関わるゲーム」で在り、現実問題としては「其処迄は普通しないだろ?」と思ってしまうゲームでも在る。まあ小説だからこその非現実味なのだろうが。それと選考委員も指摘している様に、幾つかの点で御都合主義な展開も気になるのは確かだ。
とは言え、全体的に言えばまあまあ面白い作品。総合評価は星3つ。
エデンの園に神は、最初の人類としてアダムとイヴを創造。2人は其処に生える果樹の内、一つを除いて自由に食す事を神から許された。唯一食すのを許されなかったのは「善悪の知識の木の実」。彼等は神の厳命を守り、楽しい日々を送っていた。
或る日の事、エデンの園に1匹の蛇が忍び込む。その蛇はイヴに「善悪の知識の木の実を食べろ。」と唆し、彼女は禁断の実を食してしまう。その途端、自分の為した罪に目覚めたイヴは、罪の意識から逃れる為にアダムをも共犯者にしようと、彼にも禁断の実を食べさせる事に。
禁断の実を共に食した2人は、御互いが裸で在るという事実に気付き、それ迄に感じ得なかった「恥ずかしい。」という気持ちを持つ。そして、身近に在った無花果の葉で御互いの恥部を隠した。
その事実を知った神は怒り、2人をエデンの園から追放する。
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広く知られたアダムとイヴの話。「禁断の実が何だったのか?」は諸説在り、林檎の実だったとも無花果の実だったとも言われている。第6回「このミステリーがすごい!」大賞(2007年)で最終選考作品になるも、受賞作には選ばれなかった「林檎と蛇のゲーム」(著者:森川楓子さん)が、この作品を高く評価する選考委員も居り、「隠し玉」という形での発表となった。そして大幅な加筆&訂正が施された上で、刊行されるに到る。
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交通事故で母を亡くし、父と二人暮らしの珠恵。二週間の海外出張が決まった父が、留守中、珠恵の面倒を見て貰おうと連れて来たのは、水野鈴奈という女性だった。珠恵は、「パパの恋人かもしれない。」という勘繰りから、水野と打ち解ける事が出来ず、窮屈な毎日を過ごす事になる。
ところが、愛猫ミルクの失踪事件を発端として、珠恵は殺人事件に巻き込まれてしまう。更には、父のベッドの下から一億円を発見。その隠し金を抱え、水野の共に逃亡しなければならない事態になり・・・。
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選考委員の一人が後書きで指摘しているが、昔好んで読んでいた赤川次郎氏の作風に似ている。非現実的とも言える設定なのだけれど、面白くてサクサク読み進んでしまうという感じ。何でも森川さんは別名義で1991年に文壇デビューされており、ライトノベルの世界ではその名前を結構知られた存在なのだとか。道理で文章が熟れている訳だ。
タイトルの「林檎と蛇のゲーム」は、冒頭に記したアダムとイヴの話を意識して付けられている。「『林檎』や『蛇』が何を意味するのか?」はネタバレになってしまうので記さないが、「人間の持つ極めて卑しい部分に関わるゲーム」で在り、現実問題としては「其処迄は普通しないだろ?」と思ってしまうゲームでも在る。まあ小説だからこその非現実味なのだろうが。それと選考委員も指摘している様に、幾つかの点で御都合主義な展開も気になるのは確かだ。
とは言え、全体的に言えばまあまあ面白い作品。総合評価は星3つ。
ドリアンかもしれない。 柿だとちょっと東洋的ですね。 中近東あたりではないかということだと、ナツメヤシとかオリーブとかブドウかもしれないですね。 裸で生活できる環境から
すると温暖な場所でしょうが、アマゾンみたいな熱帯雨林だとイメージ違うかなと。 人類最初の殺人は兄弟で殺しあったカインとアベルということになってますが、この最初のというのがどれほど当てになるのかわかりませんね。 ただし、人類最初の殺害動機が嫉妬というのは肯けます。 最初の人類から徐々に感情を身につけていったら、いつか感情のもつれによる諍いは起こるはずで、原始人の食料の争奪による争いに個人的な感情はなかったでしょうし、知能の発達が悲しいかな憎しみや妬みなどの複雑な争い事をこの世にもたらしたのですね。 だとすると禁断の実というのは欲望のことでしょうか? 地中海貿易の商人が残した帳簿がアレキサンドリアの図書館跡から発見されたそうで、フェニキア人が商売相手の悪口やグチを落書きしていた箇所があったとか知るとなんだか
笑えますし、こんな大昔でも現代人と同じような感情を抱くようになったのかと思うと同じ会計に携わる者としてご苦労さまですと言いたくなります。 何しろ複式簿記の原型を作った最初の人類ですから。
神話や昔話の中には、当初「絵空事」と思われていたけれど、それに関する証拠とも思える物が見付かり、「どうやら、完全に絵空事と断言出来ないかも。」というケースも出て来ていますね。
「エデンの園が何処に在ったのか?」とか「エデンの園に生えていた禁断の実は一体何だったのか?」に思いを馳せるのも一興。もしかしたら「禁断の実」というのはあくまでも喩で在って、植物では無い物かもしれません。想像するだけで面白いです。
「知恵」を得た代償として、人間は様々な「欲」を持つ様になったというのは多分間違い無いだろうし、「嫉妬」というのもその一つでしょうね。
有名な話では在りますが、太古の遺跡だか何だかに「今時の若い者は仕方無い。」といった嘆息の言葉が記されていたという話も在りますし、どれだけ文化&文明が進もうとも、人間自体は然程変わっていないという事ではないかと。
りんご殺人事件といえば、ムー一族ですね。^±^
懐かしい~^±^
♪フニフニフニフニフニフ~ニ~、
フニフニ~男と~、女の~愛のもつれだよ~・・・φ^±^ノ
細川俊之さんとたこ八郎さんのチンピラ役もまた懐かしい。
林檎殺人事件はこちらも。^±^ノ
http://jp.youtube.com/watch?v=Stq6mhiF2gc&feature=related
ムー一族のバージョンで、古いです。
「この映画は観たけど、そんなシーンや台詞在ったかなあ?」と思ってタイトルを再度確認したら、「感染列島」では無く「細菌列島」。検索しましたら(http://www.saikin-rettou.com/)、かなり濃そうな面々が登場していますね。何処ぞの国の“将軍様”を思わせる竹中直人氏が強烈。
戦争の愚かさが判ってはいても、戦争の絶える日は無いと言って良い人類の歴史。「欲」が在ればこそなのでしょうが・・・。
著名作品のタイトルを捩った作品って、以前にも書いたのですがAVに多いですよね。下品で申し訳無いのですが、一番笑ったのは某有名漫画&アニメを捩った「とっととハメたろう」。「こんなタイトルを良くぞ思い付いたなあ。」と製作者のセンスの良さ?を感じたもの。
他にも「赤毛のアンア~ン」や「いざ、キャバクラ」、「ちびりまるこちゃん」なんていう間抜けなタイトルも。