ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「どうする家康」の初回放送を見て

2023年01月09日 | TV番組関連

NHK大河ドラマは、昨年放送された「鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUNで、全61作品を数える。Smart FLASH此の全61作品を対象に、全国の30代以上の女性500人にアンケートを実施した所、「期待外れだった。」、「面白く無かった。」と回答したワースト10は、次の通り。

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歴代大河ドラマワースト10」

1位: いだてん~東京オリムピック噺~(143票)
2位: 「鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN」(67票)
3位: 「武蔵 MUSASHI」(47票)
4位: 「新選組!」(29票)
5位: 「平清盛」(票数不明
6位: 「麒麟がくる」(26票)
7位: 「おんな城主 直虎」(25票)
8位: 「江~姫たちの戦国~」(21票)
9位: 「花燃ゆ」(20票)
10位:「青天を衝け」(17票)
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自分の場合も、断トツで「いだてん~東京オリムピック噺~」が面白く無かった。
配役が全体的にミスマッチだったし、『妙な奇声や大声を張り上げる場面』だけが印象に残り、ストーリー的には心に残る物無し。という感じだったので。他には「春の波濤」や「花の乱」、「江~姫たちの戦国~」、「八重の桜」、「花燃ゆ」、「女城主 直虎」等も面白く無かった。

過去に何度か書いているけれど、(飽く迄私見では在るが)女性を主役にした大河ドラマは、概して面白く無い。“壮大歴史”を描くというよりも、“主人公の家庭”を描くという内向きさが顕著だから。という印象を自分は持っており、「春の波濤」以下の作品はそういう面が強い。

「鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN」及び「新選組!」がワースト10に入っていたのは意外だったけれど、両作品の脚本手掛けた三谷幸喜氏は“笑い”をちょこちょこ打ち込んで来たりと、良い意味でも悪い意味でも“軽い乗り”が特徴。なので、嫌いな人は嫌いなのだろう。(実際、自分は彼の作品が嫌いじゃないけれど、作品によっては「大外れだな。」と感じる物も在るし。)

で、昨夜から第62弾の「どうする家康」が放送開始となった。放送開始前の自身の期待度で言えば、近年では最も低い作品だ。2年前の記事「もう御腹一杯」で記したが、主人公の徳川家康は、大河ドラマで3度目と最も多く主役を張っている(他に大石内蔵助も同じく3度。)ので『もう御腹一杯だよ。』という思いが在るし、又、嵐のファンの方には申し訳無いけれど、徳川家康を演じる松本潤氏の『俺って格好良いだろ!』というアピールが伝わって来る演技がどうにも苦手(同じ二宮和也氏の「自然体装い乍ら、『俺って演技上手いだろ!』というアピールが伝わって来る。」のも苦手。)。というのが理由。

ジャニーズ事務所に所属している(状態での)タレントが、大河ドラマで主役を務めたのは、1993年に放送された「琉球の風 DRAGON SPIRIT」での東山紀之氏が最初。以降、「徳川慶喜」の本木雅弘氏、「新選組!」の香取慎吾氏、「義経」の滝沢秀明氏、「軍師官兵衛」の岡田准一氏、そして今回の松本潤氏と合計6人。30年間で6人というのは、「思っていたよりも少ないなあ。」という感じが在る。「近年紅白が“ジャニーズ祭り”と化している事に辟易としている。」ので、「大河ドラマに関しては、“ジャニタレ”がそんなには侵食していないのだな。」というホッとした思いが。(今回の「どうする家康」には、織田信長役として岡田准一氏が出演しているけれども。)

昨年の「鎌倉殿の13人 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN」が、上記した様に「笑いがちょこちょこ打ち込まれていた。」ので、「三谷氏だったら、此処等辺で笑いを打ち込んで来るんだろうけど。」という“差”を感じつつ、番組を見た

12年前の記事「
歴史上の人物-一番嵌まっていたのは此の人!」で記した様に、自分の中では「徳川家康役=森繁久彌氏」というイメージが出来上がっている。徳川家康には“権謀術数
長け狸爺というイメージが強く、其のイメージに最も合っているのが森繁氏だからだ。

一方、今回の作品ではタイトルに「どうする」と付いている様に、“徳川家康の情けない部分”が主に描かれて行く様で、そういう意味では新鮮。良く良く考えれば「徳川家康=権謀術数に長けた狸爺」というのは、彼の中高年以降のイメージで在り、若い頃には情けない部分だって在ったろう。実際問題、「三方ヶ原の戦い」で29歳の彼は、「敗走中に恐ろしさの余り馬上脱糞してしまった。」という逸話は非常に有名だし。

初回を見る前の期待度はとても低かったが、上記した様な新鮮さが在った事から、「まあまあだな。」という思いが。番組の最後に“登場人物達と深き場所”を紹介する御約束コーナーに“タレントとしての松潤”を登場させていたのはどうかと思ったが、取り敢えず番組自体は今後も、見続けて行こうと思っている。


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