週刊文春(10月16日号)に、「成金・中国人の新娯楽 北朝鮮『人間サファリ』は人道のかけらもなし」という嫌な記事が載っていた。経済発展著しい中国では、日本以上に貧富の差が拡大。毎日を生き抜く事に汲々としている人達が居る一方で、湯水の如く金銭を使って贅沢三昧な暮らしをしている成金も少なくないとか。そんな成金達の間で、一つの“娯楽”が人気になっていると言う。中朝国境の中国側の街・丹東で行われている、通称「人間サファリ」。
中国側の業者が主催し、国境を流れる鴨緑江を船で渡って、北朝鮮側の住民を“見物”するという物。先月27日、この様子を取材した韓国紙「国民日報」の記者がその様子を語っているのだが、20人程乗れる遊覧船が5隻程頻繁に運行しており、近年急速にその数が増えたと。業者には朝鮮族も多く、客は中国人の成金が殆どだが、中には韓国人の客もたまに居るとか。“ツアー”の最大の山場は「客が金や食べ物、煙草等を草むらに投げ込み、国境を守る兵士や住民がそれを拾う姿を見て楽しむ事。」というのだから、何とも趣味が悪い。
「見張り場の兵士は、船が帰ると密かに拾う様です。中国人達はそれを見て、クスクスと楽しそうに笑っていました。食べ物を投げ込んだ中国人ガイドは自慢気でした。唯、同じ民族で在る韓国人の客の中には、涙を流す人も居ると言います。私自身、非常に怒りを感じました。」(国民日報の記者)
同様のツアーが、中国の東北部・豆満江でも行われているとか。他者を蔑む事で、自身の優越感を充足させているのだろうが、何とも心根の卑しさを感じてしまうニュースだ。手塚治虫氏の代表作の一つ「火の鳥」。その「生命編」では、TV番組の視聴率争いに勝つ為に「クローン人間をハンティングするショー」を企画&放送するプロデューサーが登場する。恐怖に怯えるクローン人間を、歓喜の表情で見詰める人々の姿が実に不気味だったが、それと同じ気持ちを持ってしまう。
「中国(中華)が世界の中心で在り、その文化&思想が唯一無二的に正しい。」とする「中華思想」は自分も大嫌いだが、それを声高に批判する人達の中には「日本こそが唯一無二的に正しい。」といった排他的な思考の者“も”居り、「中華思想と何等変わらない事に気付いていないのか?」と疑問を感じてしまう。他者を蔑む事で、自身の優越感を充足させていると言え、これ又嫌な思いがしてしまうのだ。
中国側の業者が主催し、国境を流れる鴨緑江を船で渡って、北朝鮮側の住民を“見物”するという物。先月27日、この様子を取材した韓国紙「国民日報」の記者がその様子を語っているのだが、20人程乗れる遊覧船が5隻程頻繁に運行しており、近年急速にその数が増えたと。業者には朝鮮族も多く、客は中国人の成金が殆どだが、中には韓国人の客もたまに居るとか。“ツアー”の最大の山場は「客が金や食べ物、煙草等を草むらに投げ込み、国境を守る兵士や住民がそれを拾う姿を見て楽しむ事。」というのだから、何とも趣味が悪い。
「見張り場の兵士は、船が帰ると密かに拾う様です。中国人達はそれを見て、クスクスと楽しそうに笑っていました。食べ物を投げ込んだ中国人ガイドは自慢気でした。唯、同じ民族で在る韓国人の客の中には、涙を流す人も居ると言います。私自身、非常に怒りを感じました。」(国民日報の記者)
同様のツアーが、中国の東北部・豆満江でも行われているとか。他者を蔑む事で、自身の優越感を充足させているのだろうが、何とも心根の卑しさを感じてしまうニュースだ。手塚治虫氏の代表作の一つ「火の鳥」。その「生命編」では、TV番組の視聴率争いに勝つ為に「クローン人間をハンティングするショー」を企画&放送するプロデューサーが登場する。恐怖に怯えるクローン人間を、歓喜の表情で見詰める人々の姿が実に不気味だったが、それと同じ気持ちを持ってしまう。
「中国(中華)が世界の中心で在り、その文化&思想が唯一無二的に正しい。」とする「中華思想」は自分も大嫌いだが、それを声高に批判する人達の中には「日本こそが唯一無二的に正しい。」といった排他的な思考の者“も”居り、「中華思想と何等変わらない事に気付いていないのか?」と疑問を感じてしまう。他者を蔑む事で、自身の優越感を充足させていると言え、これ又嫌な思いがしてしまうのだ。

「事実は小説より奇なり」と言いますが、近年では本来「奇」な筈の事実すらも、「恐らくそういう事じゃないかなあ・・・。」と予期出来ちゃったりしますよね。それだけ殺伐とした事件が少なくないという事なのでしょうが。