“忘れられない未解決事件”のトップ１０

５０年前の今日、即ち１９６８年１２月１０日の事だった。時間は午前９時半頃、場所は東京都府中市で事件は起こった。東京芝浦電気（現在の東芝）従業員のボーナス約３億円（２億９，４３０万７，５００円）を積んだ現金輸送車が、白バイに乗った白バイ隊員に路上で呼び止められ、言葉巧みに誘導された結果、車を奪われてしまった。世に言う「３億円事件」で在る。

 

当時の３億円、今の貨幣価値に直すと約２０億円とも言われる。今でも巨額だが、当時は今以上のインパクトが在った事だろう。

 

警視庁の捜査で容疑者リストに載った人数は１１万人以上、捜査に当たった警察官の延べ人数は約１７万人と言われる此の大事件。結局、犯人を捕まえられない儘、、１９７５年１２月１０日に公訴時効が、そして１９８８年１２月１０日には民事時効成立し、未解決事件となってしまう。

 

盗まれた約３億円には保険金が掛けられており、其の保険金で事件の翌日、従業員達へのボーナスは支払われた。支払った保険会社は、更に再保険を掛けており、「直接的に、国内で金銭的損失を被った者が居なかった。」とされている。又、此の事件では“直接的な身体被害”を受けた者が出なかった事からも、“憎しみの無い強盗”と言われたりもする。

 

犯罪が絶対に許されない行為なのは間違い無いが、其の手際の良さや大胆さから、未解決事件の中でも「３億円事件」は、特別な存在と言って良いかも知れない。自分も此の事件に関する本を、数多く読んでいるし。

 

国内外で、数多の未解決事件が生まれて来た。個人的に“忘れられない未解決事件”（中には“犯人”が捕まった事件も在るが、「本当に犯人だったのか？」に疑問が残る物も含んでいる。）のトップ１０を選ぶと、次の様になる。

 

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１位：　帝銀事件

２位：　ジョン・Ｆ・ケネディ大統領暗殺事件

３位：　３億円事件

４位：　グリコ・森永事件

５位：　世田谷一家殺害事件

６位：　ロス疑惑

７位：　八王子スーパー強盗殺人事件

８位：　赤報隊事件

９位：　１億円拾得事件

１０位：板橋資産家夫婦放火殺人事件

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トップ１０には入らなかったが、王将社長射殺事件や青酸コーラ無差別殺人事件も、印象に強く残る未解決事件。公訴時効が一部廃止され、今も捜査が続いている事件に関しては、１日も早く真犯人が捕まる事を望む。