ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

”大谷二郎”死す

2007年06月02日 | TV番組関連
昨日、俳優の石立鉄男氏が急性動脈瘤で亡くなられた。享年64歳。ここ数年、幼少の頃よりTV番組で慣れ親しんで来た芸能人が次々と鬼籍に入られ、「あの人が亡くなられたのか・・・。」と愕然とさせられる事が多い。石立氏もそんな一人だ。

彼の事を知った最初のTV番組は、恐らく「おくさまは18歳」(動画)だったと思う。18歳(高校生)の妻を持つ高校教師・高木哲也の役を演じていたのが石立氏で、冨士眞奈美さんやうつみ宮土理さん等の個性的な俳優が顔を揃える中でも、彼のコミカルな演技は際立っていた。

それ以降「パパと呼ばないで」(動画)や「水もれ甲介」(動画)、「夜明けの刑事」(動画)、「噂の刑事トミーとマツ」(動画)、「スチュワーデス物語」(動画)等々、多くの番組に出演され、その個性的なキャラクターで視聴者を魅了してくれた。

中でも印象深いのは「赤いシリーズ」の彼、特に大好きだった「赤い激突」で演じた大谷二郎役。バレエ一家を舞台に、植物人間となった家族の安楽死問題をテーマにしたドラマで、植物人間になってしまった姉を必死で何とかしようとする医師が彼。それ迄は概してコミカルな演技が多かった彼が見せた、非常にシリアスな姿にグイグイ引きこまれた。

自分等の世代で彼の物真似を一度もしなかった人間は、先ず居ないのではないか。「パパと呼ばないで」のおい、チー坊!や「わかめラーメン」のCM(動画)の御前は何処のワカメじゃ?、「少女に何が起ったか」(動画)のおい、薄汚ねえシンデレラ!等々。あのアフロヘアと、顔を一寸歪めながら発する甲高い声は実に個性的だった。大谷二郎こと石立鉄男氏よさらば!合掌

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8 コメント

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あのアフロ叔父さんが・・・。 (トキオ・ポーロ)
2007-06-03 02:01:38
「赤いシリーズ」や「少女に何が起こったか」で宇津井健さんとペアで活躍していたのが印象深かったです。「奥様は18歳」で岡崎由紀さんと夫婦役だったのは知りませんでした。私の記憶で最後に彼の話題を知ったのは某週刊誌で藤達也さんと撮影中に殴りあいの喧嘩をしたらしく、それが原因となってそのドラマを途中降板をしたこと。以来テレビで見かけなくなりどうしていたのだろうと思っていました。70年代から80年代までの昭和末期に大活躍していた俳優さんだけに平成期になってブラウン管から縁遠くなりその挙句の病死ですから、とても残念に思います。ご冥福をお祈りします。
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また1人、”昭和のモジャモジャ頭”が・・・ (ハニスポ)
2007-06-03 03:23:21
ネット内のとあるページにて訃報っぽい情報を目にして、「ガセか?」と気になってYahooのおくやみ情報等で確認してガセじゃないと知った瞬間、何とも言えない気分になりました。しかも64歳って、自分の両親より若い歳で・・・。

1980年代を「テレビっ子」として過ごした私としては、石立氏と今年3月に亡くなられた鈴木ヒロミツ氏のモジャモジャ頭およびコミカルな立ち振る舞いを日常的に拝んで育ちました。
しかし、1990年代前半にかけて「変な華美さ」で飾られたトレンディドラマがもてはやされる中で、その2人のモジャモジャ頭を拝む機会が減ってしまい、今年になってとうとう2度と拝めなくなる事になろうとは・・・。

そう言えば、石立氏は悪役を演じない事で有名で、「薄汚ねえシンデレラ!」で御馴染みのドラマ「少女に何が起ったか」に出演した時に「初めて悪役を演じてるよ・・・」と視聴者が珍しがり、そのラストを見て「初めて悪役やってたと思ったら、そういうオチだったんかい!」と視聴者を驚かせていた事が今でも記憶に残っていますが、石立氏はあれ以降のドラマで(正真正銘の)悪役を演じた事なんてあったのでしょうか?
もしかすると、生涯悪役を演じなかったとか?

それにしても、去年に続き、ブラウン管を通して自分を育てて下さった方々の訃報を多く聞く事になるとは・・・。命あるものの定めと言えばそれまでなんですが・・・。
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>トキオ・ポーロ様 (giants-55)
2007-06-03 04:00:25
書き込み有難う御座いました。

所謂「大映作品」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%98%A0%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93)には欠かす事の出来ない役者でしたね。「リビングルーム」なんていうこ洒落た言い方よりも「御茶の間」という言い方の方が一般的だった頃より、「ホームドラマ」の顔の一人だったと言えましょう。

記事でも触れました様に、石立氏のとのファースト・・コンタクトは「おくさまは18歳」でした。当時の超アイドル・岡崎友紀さん演じる高木飛鳥と、石立氏演じる夫で高校教師の高木哲也とのコミカルでホンワカとする遣り取りが今でも印象に残っております。今回の訃報を受けて、岡崎さんが御自身のサイトにコメント(http://www.yukiokazaki.com/main/hitori/hitoriframe.html)を寄せておられるのですが、これが何ともジーンと来る内容。先だって亡くなられた”ソガ隊員”(阿知波信介氏)に”アンヌ隊員”(ひし美ゆり子さん)が寄せたコメント(http://blog.goo.ne.jp/anneinfi/e/76917a5670e460101b2b76672ce2be5a)も、「ウルトラセブン」を見ていた自分の心を打つ名文だったが、今回の岡崎さんのコメントも同様です。

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【岡崎友紀さんのサイトのコーナー「ひとりごと」より】

2007/06/01(金)
哲也が天国にたびだってしまいました。
飛鳥はほんとうに悲しんでいます。
二人が若かった頃、全国のたくさんの皆さまから
愛していただきました。
あれからずいぶん長い歳月が流れ、哲也と飛鳥も
人生のページをひとつひとつ重ねてきました。
でも・・・でも、まだ天国にいくには早すぎます。
飛鳥を残して、こんなに早く逝ってしまうなんて。

石立鉄男さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

さようなら、哲也・・・。
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聞く所によると、石立氏は演技に対して人一倍厳しさを持っており、その事で製作者とぶつかる事も少なくなかったとか。それも在ってか、徐々にTVドラマからフェイド・アウトして行ったという話です。演技力や脚本等は二の次で、兎に角旬のタレントを起用してチャッチャとドラマ制作すれば良いといった面が目立つ昨今、石立氏の様な役者の居場所が無くなってしまったというのは本当に残念だし、逆に言えば自分なぞは良き時代のドラマを見て来れたのだから幸せなのかもと思ったりします。
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>ハニスポ様 (giants-55)
2007-06-03 04:19:07
書き込み有難う御座いました。

2ヶ月程前だったでしょうか、TV番組でたまたま石立氏の最近の御姿を拝見し、「大分老けられたなあ・・・。」とは感じたのですが、今回の訃報を目にした時はやはり「誤報だろ?」と思いました。何しろ未だ64歳という若さでしたからね。

一見勢いだけで演じている様で、その実は深い計算の上で演じている石立氏。コミカルさを見せたと思えば、シリアスな顔も見せてくれたりと、余人に替え難い役者でした。

彼の”真の”悪役姿って、そう言われてみると思い浮かばないですね。一見悪役の様で、実際にはそうでは無いというのが、彼の風貌からは似つかわしかったというのも在ったのでしょうか。

上でトキオ・ポーロ様宛てに書かせて貰ったのですが、演技に対して人一倍厳しかった彼の居場所が、今のドラマの世界に無いという事がとても残念でなりません。願わくは、大映ドラマの新作に出演して欲しかった・・・。
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相模管理官が新課長 (まなぶ)
2007-06-03 23:22:42
giants-55さん、今晩は~♪

すっかりご無沙汰していてすみません。
石立鉄男さんの訃報、ただただ驚きました。

私も石立さん出演ドラマで育った一人なので、
幾つもの名作、名場面を思い出しますが、

「噂の刑事トミー&マツ」
のシリアスとコミカルさが入り混じった役、
鬼の相模管理官。
しかし御崎課長=林隆三さんの去った後、
新課長として登場したのが、
降格?して課長となった相模さん=石立さんでした。

あの時の私の嬉しさは尋常ではありませんでした(笑)
石立さんのドラマでは、泣かされた方が多かったです。

「おひかえあそばせ」
「気になる嫁さん」
「雑居時代」
「気まぐれ天使」
「気まぐれ本格派」

毎週欠かさず観たおぼえがあります。
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石立さんの後姿が忘れられません。 (まなぶ)
2007-06-04 06:10:13
giants-55さん、おはようございます♪

早速コメント有難う御座いました。
TBの御礼もまだでした(スミマセン)

昨年、里見浩太朗さんの「水戸黄門」を観ていると、
ゲストに石立鉄男さんが出演されていました。
頑固な萩焼陶工を演じておられたのですが、
台詞を喋るのも辛そうに感じるほど衰えられて、
入れ歯を使っておられるのがすぐに分るほどでした。
すっかり老けこまれ、正直に云うと、
とても60代にみえませんでした。

「水もれ甲介」で、実母(鳳八千代さん)に会うも、
育ての母(赤木春恵さん)への心遣いを忘れない甲介の深い優しさに、涙が止まりませんでした。
「気まぐれ本格派」では、家業の貸衣装店を継いだ兄(山本学さん)が急死。
残された義姉(三ツ矢歌子さん)と幼い甥を放って置けず、
船乗りの仕事を捨てて、悪戦苦闘。
密かに慕う義姉への彼の思いも切なくて切なくて、
「無法松の一生」を彷彿とさせました。
直向きで、一生懸命で、
しかし尚更、自分の恋情を恥じてしまう純真さ、
もう、このコメントを書いていても涙が滲みます(笑)

石立さんの恋心を知らぬ三ツ矢さんが、
「ありがとう、でも私は大丈夫、船乗りに戻っていいのヨ」
と姉としての優しさをみせる度、石立さんの困った様な途方にくれた顔がたまりませんでした。
狂おしいくらいの思いにさいなまれ、姉への思いに苦しんでいる複雑な表情。
一視聴者の私まで、キュンと痛んだほどです。

石立さんの無法松も観せて頂きたかったですが、
シラノ・ド・ベルジュラクなら、きっとハマったと思います。
生涯、一つの恋を貫いた男の物語。
今回、マスコミでは石立さんの私生活も話題にされていますが、
私にはどうでもいいことです(スミマセン)
それほど強い影響を与えられた俳優サンなのです。

岸田今日子さん、塩沢ときさん、山岡久乃さん・・・

皆さん、私にとって、偉大な生きた遺産なのです。
早すぎる死は、ただただ残念です〆
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石立鉄男さんが出演していた『赤い激突』の大ファンです。 (牢屋壮一(芸能&音楽研究・評論家)。)
2008-09-29 15:00:09
 初めまして。私は『牢屋(ろうや)壮一』と言うハンドルネームを使用してインターネット上で芸能や歌謡音楽について評論活動を行っている者です。
 私は石立鉄男さん本人のファンではありません。石立さんが出演していた1978(昭和53)年にTBS系列で放映された大映テレビが制作した赤いシリーズの中の1作である『赤い激突』の大ファンです。改めて言うまでもなくこの『赤い激突』はバレエ一家を舞台に植物人間になってしまった家族(具体的には妻であり母です。この妻であり母である『春子』を演じていたのは女優の『松尾嘉代さん』でしたね)の『安楽死』の問題を絡めて描いた極めてシリアスなドラマでしたね。今年(2008年)はこの赤い激突がテレビで初めて放映されてから満30周年の記念すべき年です。自分で言うのも変な話ですが、私は自分自身が極めてシリアスな人間なのでこの『赤い激突』のようなシリアスなテーマを扱ったドラマが好きなのです。
私はこの『赤い激突』を1日も早くDVD化して欲しいと思います。赤いシリーズの中でも百恵・友和の世に言う『ゴールデンコンビ』が出演した作品はVHSビデオソフト化、DVD化されていますが、この赤い激突はDVD化されていないどころかVHSビデオソフト化もされなかったのではないでしょうか? その理由は『百恵・友和のゴールデンコンビが出演していない赤いシリーズは商品として売れない』と言う利害打算からではないでしょうか? 私は極めてシリアスなドラマである『赤い激突』のファンとして本当に残念でなりません(やり切れない思いがします)。
 このブログの本題である『石立鉄男さん』に関して言えば石立さんは『堀ちえみ』が主演した大映テレビが制作した人気ドラマの『スチュワーデス物語』にも出演していましたね。
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>牢屋壮一(芸能&音楽研究・評論家)。様 (giants-55)
2008-09-29 20:47:17
初めまして。書き込み有難う御座いました。

記事でも触れました様に、自分も「赤い激突」が大好きです。大袈裟で時代錯誤的な部分が在り、そこが又魅力でも在った“大映ドラマ”。その中でも“赤いシリーズ”が好きでした。重いテーマが取り上げられた同シリーズの中でも、「尊厳死」を取り上げた「赤い激突」は子供だった自分にも考えさせられる物が在り、今でも忘れられない作品です。

あれだけの名作(自分の周りでも「あの作品は忘れられない。」と言っている者が居ますし。)がビデオ化(DVD化)されていないというのは意外。その理由が「百恵&友和コンビの作品では無いから。」という事で在れば、それは本当に残念です。今でも充分見るに堪える作品だと思うし、DVD化して多くの人に見て欲しいです。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
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