gooランキングに、「性格が悪そうな動物ランキング」というのが載っていた。「性格が悪い」では無く、「性格が悪そう」という、イメージに基づくランキングで、尚且つ対象が「動物」というのだから面白い。
パッと頭に浮かんだのは、イソップ物語の1つ「狡い蝙蝠」のイメージから蝙蝠。後は烏やハイエナ、禿鷲といった、死肉の御零れを食しているイメージが在る動物達。で、ランキングの結果は・・・。
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「性格が悪そうな動物ランキング」
1位: 人間(24.2%)
2位: 烏(15.4%)
3位: ハイエナ(14.4%)
4位: 猿(13.0%)
5位: 猫(6.8%)
6位: 狐(3.6%)
7位: 禿鷹(2.8%)
10位:蝙蝠(2.2%)
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「蝙蝠の順位が、意外と低いなあ。」、「そうそう。『托卵』をする格好は、確かに性格が悪そうな感じはする。」、「猿って滑稽なイメージは在るけれど、性格が悪そうなイメージは個人的に無いんだけどなあ。」等、色々思う所が在った。でも、一番思ったのは「人間を忘れてた!!」という事。
山崎豊子女史の小説「沈まぬ太陽」の中で、主人公が子会社の不正追及の為、ニューヨークに出張する。そして、其の最後にブロンクス動物園を訪れるのだが、此の中で実に印象深いシーンが在る。類人猿舎の中に「鏡の間」というのが在り、其処には鏡が置かれ、“The Most Dangerous Animal in the World.(世界で最も凶暴な動物)”という表示がされているのだ。鏡を覗き込んだ動物、即ち「人間こそが、世界で最も凶暴な動物。」というアイロニー。今はもう撤去されてしまった様だが、今回のランキング結果を見て、「鏡の間」の事を思い出してしまった。
人のことをいえるのか。
って感じですね。
分かっちゃいるけど性格の悪さは変えられない(笑)。
「人の不幸は蜜の味」なんて言いますが、余程の聖人君子で無い限り、人は大なり小なり性格が悪い部分を有しているもの。斯く言う自分もそうで、「他者の振り見て、我が振り直せ。」を留意しないと思っています。でも、難しいのも事実ですね。
小学生の時だったでしょうか、国語の教科書で「烏は、数を認識出来ている。」というのが例示されており、「そんなに頭が良いんだ。」と驚かされたもの。
長じるに従い、烏の狡賢い逸話に触れる事が増え、「烏=狡賢い」というイメージが、自分の中には出来上がって行きました。烏にとっては生きる為に遣っている事だけで在り、良い迷惑以外の何物でも無いのでしょうが。