「作曲めいた事をしてみよう。」と、過去に何度か思った。で、思い浮かんだ曲調を繋ぎ合わせてみた所、「過去に存在した曲と似通っていた。」なんて事許り。
例えばピアノの鍵盤で言えば、其の数は「88鍵」だとか。其れ等の組み合わせという“有限さ”を考えれば、作曲を生業にしている人でも、作った曲が過去に存在した曲と似通ってしまう事は、「絶対に無い。」とは言えないだろう、況んや、自分の様な凡人では・・・。
先日、懐メロの「あざみの歌」【歌】を聞いていた所、曲の出出しの部分で「ん?」と思った。聞いた事の在る曲調だったので。「何の曲だったかなあ?」と暫く考えていて、ふっと気付いた。「そうか!あがた森魚氏が歌っていた『赤色エレジー』【歌】の出出しに似ているんだ。」と。
で、色々調べてみたら、同じ思いに到った人を発見。此方を読んで戴ければ判るが、「『あざみの歌』の曲調が、“無意識の内に”あがた森魚氏の中に擦り込まれていて、結果的に“盗作”の様な形になってしまった。」という可能性が高そうだ。
「吉幾三氏が作曲した『酒よ』【動画】の出出しは、チェッカーズが歌った『星屑のステージ』【動画】の一部と激似。」という指摘が、大昔、結構されていた。自分も「そっくりだなあ。」と、当時思った物。「星屑のステージ」が発売されたのは1984年、一方、「酒よ」は1988年。パクったとしたら吉氏という事になるけれど、彼が生み出した作品の数々を思うと、「単にパクった。」というのも違う気がする。真相は闇の中だが、「星屑のステージ」の出出しが、無意識の内に吉氏の中に擦り込まれていた可能性も。
パクった云々では無く、「過去の名曲のメロディーをアレンジした作品。」という物も在る。有名な所で言えば、ザ・ピーナッツが歌った「情熱の花」【動画】、そしてザ・ヴィーナスが歌った「キッスは目にして」【動画】は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した「エリーゼのために」【曲】が元になっている。
又、刑事ドラマ「踊る大捜査線」のメイン・テーマ曲「Rhythm And Police」【曲】を始めて耳にした時、「聞いた事が在る曲調だなあ。」と思って調べたら、ロレンソ・バルセラータ氏が作詞&作曲した「エル・カスカベル(El Cascabel)」【曲】が原曲で在るのを知った事も。著作権は既に消滅していたので、「問題無し。」という事の様だが・・・。
此方を読むと、他にも「似ている。」という曲は少なからず在る様だ。