ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

時短

2022年11月28日 | 其の他

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「『終着駅』、『トラベルミステリーテレ朝2大人気シリーズが終了 専門家が分析する『ドラマ短時間化』」(11月26日、FLASH

人気の2時間ドラマ「終着駅シリーズ」と「西村京太郎トラベルミステリー」が、遂に終幕の時を迎える事になった。最終作となる「終着駅シリーズ・ファイナル 十月のチューリップ」が12月22日に、「西村京太郎トラベルミステリー・ファイナル 十津川警部レクイエム」は12月29日に、其れ其れテレビ朝日で放送される。  

森村誠一氏原作の「終着駅」は、1990年に放送開始。1996年から主役の牛尾刑事片岡鶴太郎が演じ、ファイナル作品は第38作となる。  

西村京太郎氏原作の「トラベルミステリー」は、1979年スタート。主人公・十津川警部役を三橋達也から2000年に高橋英樹が引き継いだ。ファイナルは第73作。  

2時間ドラマをこよなく愛するコラムニストペリー荻野さんに、2作品が終了する事に付いて、話を聞いた。 「『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)の代表的なドラマで在る此の2作品には、長年、楽しませて貰いました。ファンとしては、とても寂しい気持ちです。

、テレビ朝日がこうして「ファイナル」と銘打ち、区切りを付けてくれた事は良かった。何時の間にかシリーズが制作されなくなって、終わって行く。そういう作品は多いんです。テレビ朝日の、両作品に対するリスペクトの表れだと思っています。  

残念な事に、2時間ドラマは地上波のテレビから姿を消しつつ在ります。「土曜ワイド劇場」は2016年に終了、日本テレビ系の「火曜サスペンス劇場」も、2005年に放送を終了しています。実は現在、地上波で2時間ドラマのレギュラー枠は無いんです。  

テレビドラマ全体の傾向として、「短時間化」が進んでいるんですね。2時間どころか、1時間でも長いと。TBSの深夜0時40分からの「よるおびドラマ」(月~木)、NHKの「夜ドラ」(夜10時45分~、月~木)は、共に15分のドラマです。  

若い人は好きな時間に配信や録画で観る人が多く、然も、ドラマ以外にもスマホSNS遣ったりと、兎に角忙しい。2時間のドラマが入り込む中々無い。  

加えて、2時間ドラマで扱うサスペンスの“謎解き”が、現代には合わなくなっている事も在ると思います。例えば「トラベルミステリー」の見せ場は、時刻表を使ったトリックですが、防犯カメラ此れだけ普及している時代、遣り難くなっているのでは。現在の主流で在る科学捜査と、「終着駅」の様な人間ドラマのマッチングというのも、中々難しい面は在るでしょう。  

恐らく、2時間ドラマのコアなファンというのは、高齢化が進んでいるでしょうし、最早地上波テレビのメインターゲットでは無いのでしょう。寂しい事ですが、今回の2作品の終了というのは、そう宣言されている様な気もします。」。

「トラベルミステリー」のファイナル作品では、十津川警部がシリーズで初めて銃を撃つシーンが在ると言う。最後に、大きな見せ場が用意されている様だ。
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「『終着駅』シリーズ」と「『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズ」、何方も全作品見ている訳では無いが、「放送される事に気付いたら見る。」という感じの、馴染み深いシリーズだ。

「『終着駅』シリーズ」で言えば、主人公の牛尾正直役を露口茂氏が演じていた時代(第1作~第4作)から見ていた。勿論、片岡鶴太郎氏(第5作~)にバトンタッチ以降も見ており、「牛尾正直=片岡鶴太郎氏」というイメージは強い。

又、「『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズ」に関して言えば、「朝日放送・大映版」の時代、即ち十津川省三警部役を三橋達也氏が演じていた時代(第1作~第3作)から見ていたし、「テレビ朝日・東映版」になって以降も、そこそこの作品数を見ている。改めて調べてみたら、「テレビ朝日・東映版」では十津川省三警部役を三橋達也氏(第1作~第4作、第6~第27作、第29作~第33作)以外に、天地茂氏(第5作)、高島忠夫氏(第28作)、そして高橋英樹氏(第34作~)が演じていると。天地&高島両氏の十津川省三警部役というのは、全く記憶に無かった。

元記事の中で「実は現在、地上波で2時間ドラマのレギュラー枠は無いんです。」と在るが、確かに再放送で2時間ドラマは多く流れているけれど、レギュラー枠としては無い。「ドラマの制作費がどんどん削られて行く中、2時間ドラマは“費用対効果”が悪い。」として、2時間ドラマ枠が消滅して行った面は在る。

でも、もっと大きな理由は、視聴者の変化挙げられるだろう。元記事で「短時間化」と記されているが、集中力維持出来る時間が、どんどん短くなって行っている。」という視聴者が増えているのだと思う。

御笑いの世界でも顕著だけれど、「時間を掛けて、じわじわと笑わせて行く。」のでは無く、「ショートコント的な笑い」、悪い例で言えば「一発芸的な笑い」じゃないと、集中力が維持出来ないという面が在ろう。なので、2時間ドラマが消滅の方向に向かっているのも、時代の趨勢なのかも知れない。

「短時間化」というか、「時短」という事で言えば、近年、録画したTV番組映画を、“倍速”で見る若者が増えている。と、少し前に報じられていた。「作り手は“”を計算して制作しているのに、倍速で見るなんて、自ら“味わい深さ”を放棄している様な物だ。」という批判的な論調だった。

上で「TVドラマや御笑いの“短時間化”を指摘する。」という偉そうな事を書いた自分だけれど、実は「録画したTV番組や映画を、1.3倍速で見る。」という習慣が、もう10数年前から在る。勿論、全部がそうという訳では無く、「此れは1.3倍速で良いな。」というケースだけだが、其れでも録画した物の多くは1.3倍速で視聴限り在る時間を、より“多くの事”に使いたい。というのが理由。だから、“録画したTV番組等を倍速で視聴する若者”には、理解出来る部分が在ったりする。


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