ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

全く筋違いな反論

2012年08月02日 | 時事ネタ関連

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虐め自殺”の波紋・・・ブログ晒された女性、デヴィ夫人提訴へ」(8月1日、ZAKZAK

 

滋賀県大津市の中学2年の男子生徒が虐めを苦に自殺したとされる問題で、タレントのデヴィ夫人(72歳)がブログで此の問題に付いて触れた際、無関係の女性(50歳)の写真を掲載し、其の女性が「名誉を傷付けられた。」としてデヴィ夫人を訴える事が1日判った。女性は、ブログに顔写真を晒された事で、仕事にも支障が出ていると言う。女性の代理人弁護士は夕刊フジの取材に対し「来週中にも訴訟準備を済ませる.」と話している。訴えを起こすのは、兵庫県在住のスタイリストの女性。

 

女性の弁護士によると、デヴィ夫人は自身のブログ「デヴィの独り言 独断と偏見」で、「大津いじめ自殺事件」と題し、7月10日、「とんでもないのが母親の×××(原文では個人名)」、「自分の息子を人権侵害はなはだしいリンチ同様な事を平気でする人間に育て上げるとは!」等と、虐めの加害者とされる生徒の母親を批判した。其の上で、少年の親族とされる男性と共に女性が写った写真をアップした。

 

だが、写真の女性は、デヴィ夫人が名指しした生徒の母親とは別人で、スタイリストの女性だった。

 

無関係の自分の顔写真が載るブログに驚いた此の女性は、弁護士に相談。7月下旬、「記事の内容と写真を見ると、女性と生徒の母親が同一人物で在るかの様に読み取れる。著しい精神的な苦痛を受けただけで無く、スタイリストとしての営業活動も困難を強いられている。」(弁護士)として、デヴィ夫人に対し、ブログに謝罪文の掲載の他「相当の金銭賠償」等を求める通知書を送付した。

 

抗議を受けたデヴィ夫人は、ブログ内容の一部を訂正したものの、損害賠償を請求するのは筋違い言い掛かりで、金銭を取ろうとする行為で在ると感じられます。等と文書で拒否。女性側は「回答は自身の掲載責任を転嫁する様な内容。全く誠意が感じられない。」(弁護士)とし、損害賠償を求める民事訴訟を起こす事を決めたと言う。

 

今回の件に関して、デヴィ夫人の個人事務所「オフィス デヴィ スカルノ」は夕刊フジの取材に対し、「詳細が判らないコメント出来ない。」としている。

 

デヴィ夫人のブログを巡っては、加害者とされる別の男子生徒の親族として名指しされた男性も、無関係の別人だった事が判明し、夫人がブログの中で謝罪している。

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先月、大津市の「暴行恐喝事件」(「虐め事件」なんて生易しい表現では、事の悪質さが伝わらないと思う。故に敢えて「暴行&恐喝事件」と記させて貰った。)がマスメディアで大きく取り上げられて以降、ネット上では「加害者少年達及び其の親族」と称される者達の個人情報(写真や名前、住所、勤務先、電話番号等。)が次々にアップされた。

 

其の事に対して自分は、「加害者少年達の所業が仮に報道通りの悪質さで在った“としても”、『加害者少年達及び其の親族(と称される者達)の個人情報を、ネット上に次々とアップする。』という行為は、彼等が為した“卑劣な集団リンチ”と何等変わらない。其れに、『加害者少年達及び其の親族と称される者達』というのが、本当に正しいのかすら怪しい。意図的デマ紛れ込ませる悪質なケースも在ろうから、盲目的に“情報”を拡散するのは危険。」と、記事やコメント欄のレスで書かせて貰った。

 

デヴィ夫人が自身のブログ上で(加害者少年達と称される者達の)個人情報をアップし、拡散を求めた際、「此れ酷い。」と思った。ネット上にアップされた情報を自ら検証する事無く、「全てが事実。」と許りに“垂れ流す”というのは、全く無関係な者達に“被害”を与える可能性が大きいから。懸念が的中してしまった形だ。

 

過去に何度もデマや嘘情報を拡散させ、其れが明らかになると「聞いた事を話しただけで、問題は無い。」と子供の様な言い訳をしたり、黙りを決め込んだ女性議員とは異なり、デヴィ夫人の場合は謝罪をした。其の点は評価したのだが、今回の彼女の反論は全く戴けない。

 

彼女に悪意が在ろうが無かろうが無関係に、彼女はネット上に嘘情報をアップし、そして拡散する事を求めた訳で、其の事によって無関係な人間が“被害”を受けたのならば、相当の損害を賠償するのは当然の事。他者に被害を与えておいて、其れに対する損害賠償を相手が起こしたら、「筋違いだ。」とか「金銭目的だ。」と“罵倒”するのは、其れこそ筋違いだろう。

 

問題の記事をアップした後、デヴィ夫人は「私は弱者の味方です。」と書いていたと言う。「上層部が甘い汁を吸っている一方で、多くの自国民を餓死させている。」と報道されている北朝鮮を、“盲目的に”礼賛し続けている彼女が“弱者の味方”を名乗るなんぞ、片腹痛いとは此の事だ。

 

彼女の主張には“に”共感覚える事も無いでは無いが、基本的に「『』を置けない人間」と捉えている。今回の全く筋違いな反論を目にして、更に其の思いを強くした。


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4 コメント

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>ぷりな様 (giants-55)
2012-08-03 01:09:24
書き込み有り難う御座いました。

「デヴィ夫人が自身のブログで取り上げてくれたから、虐め事件に対してより多くの人が関心を持つ様になった。彼女がした事は全く悪くない。」といった感じで、此の期に及んでも“個人情報”、其れも“デマを含んだ個人情報”の晒し上げを高く評価する人が、ネット上に少なからず居る事に驚きます。

想像して欲しい。或る日、自身に関する全くデマの情報が、然も事実で在る様にネット上に晒され、其の事で不条理な被害が降り掛かって来たとしたら?幾ら「其れはデマ。」と訴えた所で、多くが信じてくれず、永久に其のデマがネット空間に彷徨い続けたとしたら?其れでも、デヴィ夫人を盲目的に支持している連中は、変わらずに支持出来るのだろうか?

話は一寸逸れてしまいますが、「正義」だ「愛国心」だという言葉を前面に押し出し、世論を煽ろうとする動きには、強い警戒心を持つべきと思っています。例えば買い物をする際、其の販売元が怪しげな存在で在るならば、普通なら買うのは控えるでしょう。「安ければ構わない。」と買う人でも、明らかに「100円」の価値しか無いと判ったら、其れを「10万円」で買う人は居ない筈。

「尖閣諸島を地権者から購入する。」という動きが在りますが、中国から守る意味でも「国が購入して、厳然と管理する。」というのは在りだと自分も思っています。でも、以前より書いている様に、「『適切なルート』にて『適切な値段』で購入する。」というのが大原則。血税を投入するのですから、其れは当然と思うのだけれど、中には「正義」や「愛国心」を前面に押し出し、「幾ら支払っても良い。」と口にする人も居る。

案の定と言うべきか、“買い取り”に関する怪しい話が、週刊誌で報じられました。普通に買い物する際には、「販売元」や「適正価格なのか?」という事を総合判断して買うのに、「正義」や「愛国心」が前面に押し出されると、盲目的に付き従ってしまう風潮に、自分は懸念を覚えてしまいます。

くどい様ですが、「尖閣諸島を国が買い取り、管理下に置く。」という事自体は反対では在りません。問題は「『適切なルート』にて『適切な値段』で購入する。」という事が守られるかどうかだと思います。
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さもしい話 (ぷりな)
2012-08-02 23:15:17
事件とは無関係であるのにも拘らず、「加害少年の親族」であるとしてネットに個人情報を流された大津市在住の人々が大津署に被害の申し立てをしたとの報道を見ました。大津署は一連のことでかなり叩かれたこともあり、名誉挽回・信頼回復のために市民の声に迅速に対応したのだと私は捉えています(斜に構えた言い方をすれば、「ゴタクを並べて動くのを回避して批判されるより、さっさと動いた方が身のため」ということでしょうか)。

ヤフーやイザ!では、各々のニュース記事の下にその記事に言及したブログのリンクが貼られており、大半のブログは「無関係の人の生活を脅かすのはよくない」という趣旨のものであるものの、中には「大津署が迅速に対応したのは彼らが本物の加害者の親族だからだ」とか、「事件とは無関係といえども、個人情報流しのターゲットになるということは、それなりに問題のある活動をしている人物だろうから自業自得」といったことを書いているものもありました。
いちゃもんなんて切り口をかえればいくらでもつけられるんですね。さもしい話です。

全国で後を絶たないいじめの内の何割か(やや空気の読めないところのある子を村八分にしたりシメたりする類のもの)も、いじめの加害者とされる人物を叩くのも、「いじめを問題解決の手段にする」ことを容認する人が大人も含めて多いということが反映された現象なのかもしれません
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>AK様 (giants-55)
2012-08-02 14:35:00
書き込み有り難う御座いました。

「国民の多くが飢餓に苦しみ、餓死者も結構出ている。」というのが、北朝鮮の姿。しかし此れも、マスメディアから報じられている情報で在り、事実かどうかを自分自身(giants-55)で検証出来る訳では無い。“厳密に言えば”「国民の多くが飢餓に苦しみ、餓死者も結構出ている。」といった自分の記述も、デヴィ夫人と同様に「自身で検証をせずに記している。」という事になるのかもしれません。

唯、然るべきメディア、其れも世界各国のメディアが、長年に亘って“映像在り”で報じ続けている事を自分の耳や目で確かめた上で書くのと、ネット上に転がっている怪しげな情報を其の儘載せて、尚且つ「拡散せよ!」とするのでは、自ずと意味合いが違うとも同時に思っています。

「怪しげな正義感」を振り翳し、特定対象を声高にバッシングする人に多く見られるのは、「自分や自分に対して好ましい対象に関しては、異常に甘い。」という傾向。自らにも厳しい人が主張するならば未だ説得力を持ち得ようが、そうじゃない人間が幾ら主張した所で、個人的には心に響く物が無い。
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Unknown (AK)
2012-08-02 14:05:29
彼女が「貢物」として送られた国も専制国家でしたね。

婦人会の会長のKさんというのが母親、と書かれているのを見た時、「?」と思いました。ネットオタクさんたちはフェミニズム団体の一種とでも勘違いしていたのかもしれませんが、こういう『各町内会の婦人会』の総代、をやる人は「町内会長」の多くが老人であるように、基本的に50代以上だと思いましたから。まあ50代で中学1年の親というのもまあ可能性はあるだろうとはいえ。田舎だと40代の人が町内会連合の会長をやる場合があるけれど、大津のような都市部ではないだろうな、と思っていたら、案の定その方は60代でした。
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