幼少の頃より、家族で外食する機会が多かった。決して裕福な訳では無く、使える金銭を重点的に飲食費に費やしていたというのが実際の所。「食」という物に強い関心が在るのも、外食機会の多さは間違いなく影響している。「三つ子の魂百迄」とは良く言ったものだ。
名古屋に住んでいた頃、家族で良く行った鰻屋が在る。刈谷市に在る「井戸文(いどぶみ)」という、こぢんまりとした店だ。座敷と調理場が接近しており、年配の御主人が生きた鰻を捌いているのが見えた。鰻の頭を釘でトントンと俎板に打ち付け、包丁を腹にスッと入れて、ググッと割いて行く。内臓や骨を取り除き、身を二つに切って串を刺す。一連の作業が実に軽やかで、「これぞ職人の技!」と子供心に思ったもの。
数年前、プライベートで名古屋に行く機会が在り、「未だ在るかなあ。」と記憶を頼りに捜した所、変わらぬ佇まいで営業していた。ウン十年振りに暖簾を潜ったが、店内の雰囲気もあの頃と余り変わっていない。座敷から、鰻を捌く御主人(当時、父親のアシスタントとして手伝っていた御子息と思われる。若かった彼も長い年月を経て、今や職人の雰囲気を漂わせていた。)の姿が見えるのも同じだ。熟練した職人技を見るのは、本当に気持ちが良い。甘辛い味付けも変わらず、美味しく戴かせて貰った。
食べ物関連で、菓子に付いて書きたい。幼少の頃から或る時期迄、自分は完全なる「洋菓子派」だった。しかし中年と呼ばれる年代に入った頃から、「和菓子派」にシフトしつつ在る。今でもプリンやシュークリーム、カステラ(福砂屋のカステラは秀逸!茶色い部分のザラメの入り具合が堪らない。)は好物だが、所謂ケーキと呼ばれる類いの物は、めっきり食す機会が減った。加齢と共に、概して胃に負担が掛からない“様な”和菓子が好きになって来たのだ。
ハムぞー様が取り上げている「道明寺」やtak様が取り上げている「麩饅頭」の他に、養老軒の外良、鶴屋吉信の「木々の露」&「なつ爽爽(氷梅)」等、御気に入りの和菓子は幾つか在る。夏本番に向かうこの時期は益々和菓子が恋しくな季節だが、原料価格の高騰を受けて、和菓子のボリュームがかなり小さくなって行っているのが悩ましい所だ。
名古屋に住んでいた頃、家族で良く行った鰻屋が在る。刈谷市に在る「井戸文(いどぶみ)」という、こぢんまりとした店だ。座敷と調理場が接近しており、年配の御主人が生きた鰻を捌いているのが見えた。鰻の頭を釘でトントンと俎板に打ち付け、包丁を腹にスッと入れて、ググッと割いて行く。内臓や骨を取り除き、身を二つに切って串を刺す。一連の作業が実に軽やかで、「これぞ職人の技!」と子供心に思ったもの。
数年前、プライベートで名古屋に行く機会が在り、「未だ在るかなあ。」と記憶を頼りに捜した所、変わらぬ佇まいで営業していた。ウン十年振りに暖簾を潜ったが、店内の雰囲気もあの頃と余り変わっていない。座敷から、鰻を捌く御主人(当時、父親のアシスタントとして手伝っていた御子息と思われる。若かった彼も長い年月を経て、今や職人の雰囲気を漂わせていた。)の姿が見えるのも同じだ。熟練した職人技を見るのは、本当に気持ちが良い。甘辛い味付けも変わらず、美味しく戴かせて貰った。

食べ物関連で、菓子に付いて書きたい。幼少の頃から或る時期迄、自分は完全なる「洋菓子派」だった。しかし中年と呼ばれる年代に入った頃から、「和菓子派」にシフトしつつ在る。今でもプリンやシュークリーム、カステラ(福砂屋のカステラは秀逸!茶色い部分のザラメの入り具合が堪らない。)は好物だが、所謂ケーキと呼ばれる類いの物は、めっきり食す機会が減った。加齢と共に、概して胃に負担が掛からない“様な”和菓子が好きになって来たのだ。
ハムぞー様が取り上げている「道明寺」やtak様が取り上げている「麩饅頭」の他に、養老軒の外良、鶴屋吉信の「木々の露」&「なつ爽爽(氷梅)」等、御気に入りの和菓子は幾つか在る。夏本番に向かうこの時期は益々和菓子が恋しくな季節だが、原料価格の高騰を受けて、和菓子のボリュームがかなり小さくなって行っているのが悩ましい所だ。

全く知りませんでした。
「桜餅」というと、ダイレクトですが
「道明寺」というと、急に上品に聞こえてしまいます。
もっとも関東(中部以東)には
どちらもあるようですが。
で私、偉そうに記事を書いておきながら
桜餅もとい道明寺の葉は飾りだと思っていたのですからお恥ずかしい限りで。
饅頭の下の
薄い木の板じゃあるまいし・・・
自分も普段食べるなら和菓子がいいなと思ってます。
ただ、ケーキ類もまだシブトク好きだったりするので困ったものです^^;
洋菓子、自分も未だに好きは好きなのですが、如何せん加齢と共に胃に凭れない食べ物がより好ましくなっています。昔はプリンを10個近く一気に食べた事も在りましたが、今は一寸・・・。
奈良は吉野葛が有名で、夏場は涼しげな葛餅とわらび餅が店頭に並んでいます。
私は学生時代、大阪でも有名な老舗和菓子屋で2年ほどバイトをしていました。
阪急沿線だったので、タカラジェンヌが茶寮に通ってお喋りしていたのが思い出されます。
和菓子と洋菓子の違いは「弾力」だなーと思っています。
団子や餅を「ぷにゅッ」と突く時の弾力がたまりませんね。和菓子ならではの心地よさです。
和菓子なら、濃い緑茶が欲しいです。
キンツバなんか良いですなあ。
ただ最近は町興しなんかでケーキやらプリンやら地元でとれる食材を使って作るケースが多いように思います。和菓子はあまり聞きませんね。
僕のまったくの想像なんですがケーキ作りを趣味にしている女の子はいても和菓子つくる女の子は知りません。その差ではないでしょうか?
もとは先輩の呑み助が甘いものも好きで、「辛口の酒と羊羹は合う」というので半信半疑に試したら意外にいけました。
とくに辛口度が非常に高い酒にいいかもしれません。
菓子はまだ洋菓子党ですが、和菓子も好きです。でもまだ比率は7対3かな…。
ところで福砂屋いいですよねー!あそこのを食べたらもうG装もB堂も食えません。
辛口の酒と羊羹が合うんですか!?自分もかなりの左党&甘党ですが、辛い系のつまみを口にしつつ、キンキンに冷えた日本酒を飲むのが常。塩を舐め舐め飲まれる方も居られますが、自分は一寸無理。それでも羊羹よりは合いそうな気がするのですが・・・。今度機会が在れば、トライしてみますね。
Spa supernova様も福砂屋贔屓なんですね。本当にあれを食したら、他のカステラでは物足りなくなります。
そういえば今期(7~9月)の連ドラ、「あんどーなつ」(ビッグコミックオリジナル連載中)がドラマ化されますね。パティシエ志望の女の子が和菓子店で修行を始めるって言う話です。CS中毒の私ですがこれは見てみたいです。
和菓子の話は尽きないので・・(^^;)