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「謎の巨大穴、シベリアで計7個発見 温暖化と関連か」(3月13日、AFPBB News)
昨年7月にロシア東部シベリアの辺境地域で発見された謎の巨大な穴に関する其の後の調査により、同地域には同様の巨大穴が少なくとも7個存在する事が確認された。地質学者が12日、AFPの取材に明らかにした。「此の現象は、気候変動に関連していると見られている。」と言う。
地元の人々の間で「世界の果て」として知られる同国極北地方で昨年見付かった巨大な穴を巡っては、隕石が原因で出来たクレーターとの説や、異星人の仕業かもしれないとの憶測が飛び交った。
動画共有サイト「YouTube」に投稿された此の穴の動画【動画】は、大きな話題を呼び、科学者等による調査団が、現地に派遣された。
ロシア科学アカデミーの石油&ガス研究所のバシリ・ボゴヤフレンスキー副所長は、AFPの取材に「シベリア東部ヤクチア地方で、直径1kmの巨大穴に関する新たな情報が浮上している。」と語り、報告されている穴の数は、計7個になった事を明らかにした。
「記録映像により、少なくとも7個の巨大穴が確認出来ているが、実際には未だ多数存在する。」とボゴヤフレンスキー副所長は指摘する。
巨大穴は全て、シベリア北西部の地下資源が豊富なヤマロ・ネネツ自治管区内で発見されている。
巨大穴の成因に付いては、隕石や異星人等では無く、永久凍土層の地下氷の融解と考えられている。地下氷の融解は、地球温暖化による気温上昇で加速された可能性が在ると言う。
ボゴヤフレンスキー副所長は、此の現象に付いて「火山の爆発に似ている。」と説明。氷の融解に伴って解放されたメタンガスが、地中に蓄積されて高圧になり、或る時点で爆発を起こす。其の結果として、巨大穴が形成されるとしている。
メタンガスは極めて引火性が高い為、科学者等は現在、巨大穴の潜在的危険性に付いて、評価作業を行っている。巨大穴の少なくとも1つは、採掘が行われているガス田の近くに位置していると言う。
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本題に入る前に、今回の記事のタイトルに付いて触れさせて貰う。落語好きの方ならばピンと来たかもしれないが、三遊亭圓歌師匠の十八番「授業中」【音声1&2】の有名なフレーズ「山のアナ、アナ、アナ」を捩らせて貰った物で在る。
「ロシア」及び「謎の現象」となると、1908年に発生した「ツングースカ大爆発」をどうしても思い浮かべてしまう。様々な説が飛び交ったそうだが、結局は「隕石によって起こった爆発」が原因という事になっているけれど、今回の巨大な穴は隕石が原因では無い様だ。
「地球温暖化が関連しているのでは?」というのに、初めは「?」という感じが在ったけれど、良く良く元記事を読むと、「成る程。」という思いが。UMAネタが好きなので、「宇宙人の仕業だった。」という結論の方が、個人的には嬉しかったりするけれど。