「日本に上陸する物としては、史上最強クラスの台風になるだろう。」、そう報道され続けていた台風19号が、昨日の19時頃に静岡県の伊豆半島に上陸し、関東地方を北上した。上陸前より日本列島に猛烈な風雨を齎し、昨日の15時半には気象庁が静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、そして長野県の7都県に大雨特別警報を発令。以降、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県、そして岩手県にも発令され、此の記事を書いている時点で合計13都県となった。
各地で川の氾濫を引き起こし、「水位が上がって危険。」という判断から3ヶ所のダムで緊急放流が行われる等、広範囲で大きな爪痕を残し続けている。夜間という事で把握し切れない被害が、夜明けと共に次々と明らかになって行く事だろう。「少しでも被害が少なければ。」と願うだけだ。
「日本に上陸する物としては史上最強クラスの台風」という事に加え、進路に属しているという事から、何時も以上に警戒していた。停電に備えた対策を打ち、強風で飛びそうな物は全て安全な場所に移し、そして昨日は朝からシャッターを閉めっ放しに。豪雨も然る事乍ら、建ててからウン十年という古い家に住んでいるので、暴風が非常に恐怖だった。「考えられない程の暴風が、最悪の場合、10時間近く続くだろう。」とも言われていたし。
我が家では18時頃から物凄い風が吹き荒れ、家がガタガタと揺れ続けた。冗談抜きにして、「倒壊するのでは?」と思った程。でも、22時前にはピタッと風が収まった。実質的には4時間も無く、ほっとした。
近所でも暴風雨による大きな被害は出なかった様で、又、氾濫した川の付近に住む親戚達にも連絡を入れたが、比較的高台に住んでいるという事も在り、皆、大きな被害は出ていないとの事。
幼少期、当時住んでいた名古屋を大きな台風が襲った。「工場長だった父は、工場近くに泊まって状況を見守る。」という事で、自宅は母と子供達だけ。暴風雨が吹き荒れ、木製の雨戸が壊れそうな位にガタガタと揺れる中、夜になって停電。暗闇の中で蝋燭を灯し、恐怖の1夜を過ごした。朝になって外に出ると、庭の木が1本倒れていた。又、父の工場は付近の川の氾濫により、大量の水が流れ込んだと言う。
当時の恐怖は、今も忘れられない。でも、暴風雨の程度で言えば、自分が経験した中では、今回の台風が一番凄かった。
被害を受けられた皆様方が、一日も早く普通の生活に戻れます様に。