ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

基本的には賛成

2019年10月05日 | 教育関連

********************************************************
高校等校内での性被害アンケート実施へ 大阪府」(10月4日、産経新聞

大阪府の吉村洋文知事は4日、府立高校と支援学校の児童生徒、教員を対象に、校内での性被害に関するアンケートを実施する考えを明かした。府庁で、記者団の取材に答えた。

府教育庁によると、平成25年度から年に2回、児童生徒を対象にセクハラ体罰虐めに関するアンケートを実施しているが、性被害に特化したアンケートはしていない。

文部科学省纏めによると、猥褻行為を理由とする公立学校教職員の処分件数は平成29年度で210件に上り、内、大阪府が20件で最多だった。

吉村知事は学校は閉鎖的空間で、外に情報が出難い懲戒処分氷山の一角と指摘。アンケートにより抑止力になるし、見えない事案が出て来る可能性も在る。と述べた。

府教育庁は、来年度からの実施に向けて調整するとしている。
********************************************************

昨夜、「先生、、、どこにいるんですか?」という番組が放送された。「恩師の“今”を知りたいと願う芸能人が、居場所を突き止める。」というコンセプトの番組だ。3人の芸能人が恩師の今を追ったのだが、グッと来る内容だった。中でも俳優津田寛治氏のケースは、自分と重なる部分が多く、非常に印象的だった。

彼は自分と同世代で在り、父親を亡くした年頃が近いし、母子家庭で育ったというのも一緒。小学生の頃の彼は集団行動が苦手で、色んな先生に怒られていた。「こんな事が出来ないのは、君だけだよ。」と良く言われ、今でも其れトラウマになっているそうだ。そんな彼が或る日、図工の時間に描いた絵を、同級生達が「変な絵!」と言ったのだが、「彼の絵は、実に個性的で良い。」と図工の先生は褒めてくれただけでは無く、具体的にどういう所が良いのかを、皆の前で説明してくれたと言う。「自分に全く自信を持てなかった彼が、其の先生の言葉で自信を持つ事が出来る様になり、其の後の人生が大きく変わった。」と、津田氏は語っていた。残念乍ら、其の先生は既に亡くなられていたが。

9年前の記事「思い出の先生」の中で書いたが、小学校3~4年生の時の担任・H先生が、自分にとってはそんな存在だった。当時、劣等生だった自分は、先生に怒られる事は在っても、褒められる事なんか無かった。自分に全く自信が無かったのだけれど、H先生は皆に優しく、自分も可愛がってくれた。或る日、先生の肩凝り酷い事を知り、「H先生、僕、良く御父さんの肩を揉んでるから、先生の肩を揉んで上げ様か?」と言った所、「じゃあ揉んで貰おうかな。」と答えた先生。実際に肩を揉むと、「おーー〇〇(自分の名前)、本当に上手だなあ。先生、こんなに上手に肩を揉んで貰ったの初めてだ!」と凄く褒めてくれたのだ。他の人からすると何でも無い一言かも知れないが、「先生から褒められた経験なんか初めて。」と言って良い程の自分なので、凄く自信となった。H先生との出会いが無ければ、自分は劣等生のだったろう。

そんな素敵な先生が存在する一方で、悪質な先生も存在したりする。15年前の記事「教師の恐喝事件、闇に葬られる」で詳しく書いたが、知り合いの教師が勤めていた高校配属された新人教師なんぞは、そんな1人だ。生徒から金銭を脅し取ったり、性交強要したりと、悪行の限りを尽くしていたと言う。民間企業なら確実に馘首される行為だが、学校側は結局「“事件”を闇に葬り去り、何事も無かったかの様に他校へ“放逐”しただけだった。」そうだ。放逐先には事件の事が全く伝えられなかったというのだから、今でも普通に“犯罪行為”を繰り返している可能性も。

だから、今回の大阪府の決定には“基本的に”賛成だが、留意しなければいけない点も在る。「疑わしい点が無いか徹底的に調査し、本当に性被害が発生していたならば警察沙汰にする。」という厳しさを求める一方で、『気に入らない先生だから。』といった理由で、“在りもしない性被害”を回答し、冤罪を作り上げる可能性を絶対に避ける。という事だ。


コメント    この記事についてブログを書く
« インモラルな人 | トップ | “日本球界の大エース”逝く »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。