老若男女を問わず、多くの人がファミコンで遊んでいた時代、人気のファミコン・ソフトを購入する為に長蛇の列に並び、1時間以上待った事は在るが、基本的に「長蛇の列に並んで、長時間待つのが大嫌いな人間」だ。どんなに美味しいと評判の店で在っても、どんなに面白いと評判のアトラクションで在っても、長蛇の列に並んで長時間待つのは嫌。
先日、伊集院光氏のラジオ番組を聞いていたら、「長蛇の列に並び、長時間待った経験。」をテーマに、リスナーから寄せられた話を紹介していた。
推しの女性アイドル・グループ(だったと記憶しているが)のキャラクター・グッズを購入すべく、長蛇の列に並んだ男性の話。列に並んでいた見ず知らずの中国人男性と意気投合し、順番が来る迄“推しメンバー”の話等で大盛り上がり。其れだけでは無く、彼は食べ物を奢ってくれたり、移動する場所迄送ってくれたりと、色々ケアしてくれたと言う。「同じ趣味を持っている。」という事も在って、楽しく国際交流が図れた訳だ。
高齢の父親が毎年正月、神社で御守りを購入しているという男性の話。其の御守りは非常に人気が在り、購入するには長蛇の列に並び、長時間待たなければいけないと言う。で、今年の正月に彼は初めて、父親と一緒に並んで待ってそうだが、其の際に父親と様々な話をした。「普段は面と向かって話をする機会が無いのだけれど、此の時には他愛無い事も含め、父親と様々な話が出来て、『こういう時間って、結構貴重だなあ。来年以降も、こういう時間が持てると良いなあ。』と思った。」と、彼は投稿。
「仮令“嫌な事”で在っても、見方を変えると“結構有意義な事”だったりもする。」という例だろう。