ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「平成」という時代

2018年04月30日 | 其の他

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平成とは? 『動揺した時代』最多42% 朝日世論調査」(4月30日、朝日新聞)

 

朝日新聞社は3月中旬から4月下旬に、平成の時代認識憲法に付い尋ねる全国世論調査(郵送)をした。天皇陛下退位日が来年4月30日となった事を受け、平成とはどんな時代かを8つの選択肢から2つ選んで貰うと、最多は「動揺した時代」で42%。平成で一番印象に残る世の中の出来事を自由回答で1つだけ挙げて貰うと、東日本大震災阪神淡路大震災等の「自然災害」がトップで、52%と突出していた。

 

平成とはどんな時代かの質問で「動揺」に次いで多かったのは、「沈滞した時代」29%。続いて多かった順に「進歩的な時代」25%、「保守的な時代」21%、「安定した時代」19%、「暗い時代」9%、「活気の在る時代」6%、「明るい時代」5%となった。

 

此の質問は、2009年(平成21年)2~3月の郵送調査でも同じ選択肢で尋ねた。当時は調査対象が20歳以上と今回と異なる、単純比較は出来ないが、此の時も「動揺した時代」が42%で最も多く、「沈滞した時代」40%、「暗い時代」21%が続いた。今回、「沈滞した時代」と「暗い時代」が数字の上では大きく減ったが、2009年と同じく今回も、「明るい時代」が最下位だった。

 

平成で一番印象に残る出来事では、自然災害に次ぎ「オウム真理教関連の事件」7%、「東京電力福島第一原発の事故」4%等が在った。

 

此の他、平成の時代を振り返って貰った幾つかの質問では、インターネットの発達で日本社会は「良くなった。」が35%、「悪くなった。」は36%と2つに割れた。人と人との繋がりや結び付きが「希薄になった。」は79%を占め、「豊かになった。」は僅か9%。18~29歳でも「豊かになった。」は17%に留まった。

 

今回の調査は全国の有権者から3千人を選び、郵送法で実施。3月14日に調査票を発送し、4月25日迄に届いた返送総数は2,016。無記入の多い物等を除いた有効回答は1,949で、回収率は65%。

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平成も、今年で「30年」になる。気付いてみれば、“自分が生きて来た日数”は、昭和より平成の方が長い。正に「昭和は遠くなりにけり。」という感じがするし、「“昭和の人間”という思いを持っていた自分が、今や“平成の人間”として生きて来た時間の方が長い事実。」に愕然としてしまう。

 

そんな平成も、来年で終わりを告げる。「平成とは、どんな時代だったのか?」を自問自答してみると、パッと思い浮かぶのは「沈滞した時代」。我が国では1991年以降の経済低迷期を“失われた20年”と呼んだりするが、政治等あらゆる面でも“停滞”しているイメージが在るので。

 

最初、「動揺した時代」という回答が多かった事に「何で?」という思いが在った。「戦争の時代」で在る昭和の方が、余程「動揺した時代」というイメージが強く、平成にはそういう感じが無かったから。でも、「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」等、大きな自然災害が多かった事や、「オウム真理教関連の事件」や「東京電力福島第一原発の事故」等、世間を震撼させる事件や事故が少なく無かった事を考えると、確かに「動揺した時代」という面は在ろう。

 

インターネットの普及により、便利になった面は多い。でも、一方で「人間の持つ悪意が、其れ迄以上に露骨且つ強大になった。」気がするし、其の事が“人間関係の希薄化”を推し進めている面は在るだろう。インターネットも、功罪相半ばしているという事か。


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