「権力(者)を揶揄する。」というのが、古今東西を問わず、“御笑いの世界”では普通に行われて来た事。又、芸人(乃至は御笑いタレント)が権力と対峙せず、阿る様になると、彼等の笑いは面白く無くなる。
嘗ては“反逆的な笑い”を十八番にしていたビートたけし氏だが、今や「“権力に尻尾を振る犬”と成り下がり、『安倍さんって、本当に頭が良いなと思ったよ。』なんぞと露骨に御追従を口にする。」様になったのだから、嘗て彼が大好きだった自分からすると、大幻滅の思いしか無い。
昔からずっと“笑いの質”は嫌いなのだけれど、松本人志氏も露骨に権力に阿り始めた1人だ。安倍晋三首相と親しい関係に在る事を得意気に話す彼の姿からは、嘗て反逆的な笑いを繰り出していた頃の面影は無い。
「年を取ると、保身に回る。」と言う。ビートたけし氏も松本人志氏も、其の例外では無かったという事なのだろうが、「“守る存在”が出来た。」というのが、一番大きいのではないかと感じている。彼等が露骨に権力に阿る姿勢を見せ始めた時期を考えると、ビートたけし氏の場合は“愛人”が、そして松本人志氏の場合は結婚&子供が出来た頃と重なるからだ。
「大衆受けする事を口にするけれど、実際には何もしない“口だけ番長”。政権への批判を口にするけれど、実際には政権とべったりな関係で、政権への批判をする事で、不満の瓦斯抜き役を果たしている。」という実態に付いて、過去に何度か指摘している小泉進次郎氏。彼の表面的な部分“だけ”を見て、「将来の首相に最も相応しい人物!」なんぞと持ち上げている国民が少なく無い事に、日本の未来の危うさを感じたりもする訳だが、そんな彼が昨日、フリー・アナウンサーの滝川クリステルさんと結婚する事を明らかにした。
2107年10月23日に、「2人の今後」という記事を書いた。「第48回衆議院議員総選挙」を終えた段階で、小池百合子都知事と小泉進次郎氏の今後に付いて“予想”した内容だ。此の頃から安倍首相に対して擦り寄る 言動を見せ出した小泉氏に付いて、「全く根拠は無いが、彼は遠からず結婚するのではないだろうか。」と自分は書いた。
「“守る存在”(の当てが)出来た。→権力に擦り寄る。」という図式が彼の言動からは感じられたからだが、今回の報道に触れて「矢張りね。」という思いが。
彼の結婚相手としては「女子アナだろうな。」という気はしていたけれど、滝川クリステルさんというのは意外だった。
結婚により、小泉氏の権力志向は益々強まるだろう。中身の無い“口だけ番長”は、首相の座を目指すべく、次期内閣で大臣を引き受けるのではないだろうか。