“風間先生”逝く

以前にも書いた事だが、幼い頃は“教師”になるのが夢だった。理由は非常に単純で、当時見ていた学園ドラマの教師に憧れたので。正確に言えば、「“教師と生徒の関係性”に憧れた。」となるのだろうけれど、「あんなにも生徒に慕われる教師って職業、本当に良いなあ。」と思ったのだ。でも、年齢を重ねる毎に、“厳しい現実”を知り、「教師になりたい。」という思いは無くなったが。

其の最初に憧れた教師というのは、１９７４年に放送された「われら青春！」【動画】の中で、中村雅俊氏が演じた沖田俊だった。


【沖田俊】

「学園ドラマで教師役を演じた有名人」というのは数多存在するが、「教師役が非常に印象に残っている有名人」となると、そんなに多くは無いだろう。若い人達だと「２０００年代に放送された『ごくせん』【動画】で、仲間由紀恵さんが演じた山口久美子（ヤンクミ）。」等が挙がりそうだが、自分の様なおっさんだと、違う人達の名前が思い浮かぶ。ベスト５を選ぶと・・・。

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１位：　坂本金八（武田鉄矢氏）［「３年Ｂ組金八先生シリーズ」【動画】］


２位：　沖田俊（中村雅俊氏）［「われら青春！」］

３位：　北野広大（水谷豊氏）［「熱中時代」【動画】］


４位：　風間（湯浅実氏）［「中学生日記」【動画】］


５位：　滝沢賢治（山下真司氏）［「スクール☆ウォーズ」【動画】］

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１９７２年から２０１２年迄放送されていた「中学生日記」。「名古屋市に在る中学校を舞台（１９６７年と１９６８年の２年間は、例外的に高校を舞台にしていたが。）にした学園ドラマで、『生徒役の大半が、番組出演当時に於ては、児童劇団や芸能事務所、モデル・エージェンシーに所属していない素人。』というのが特徴で、生徒の中からは伊武雅刀氏や加藤晴彦氏、竹下景子さん、玉木宏氏等々、数多くの有名人を輩出した。」事でも知られている。

自分の場合、１９７０年代に「中学生日記」を見ていたのだが、１９７５年から１９８１年迄、同番組で美術教師・風間役を演じていたのが、湯浅実氏だった。

「表面的には淡々とした感じだが、内には熱い物を秘めている。」という感じで、坂本金八や沖田俊、北野広大、そして滝沢賢治とは全く異なる教師像だったけれど、非常に魅力的だった。

そんな湯浅実氏の訃報に接した。３日、誤嚥性肺炎にて８４歳で亡くなられたと言う。合掌。