昨日行われたアジア・シリーズの決勝戦は、ジャイアンツ(日本)がモンキーズ(台湾)を降し、アジア・チャンピオンの座に輝いた。セ・リーグのペナント・レース、セ・パ交流戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、そして今回のアジア・シリーズと、2012年のジャイアンツは5回の「優勝」を果たした事になる。ジャイアンツ・ファンの1人として、此れだけ多くの喜びを感じさせてくれたジャイアンツの首脳陣&選手達には感謝の言葉しか無い。
本当に有難う!1年間、御疲れ様!!
アジア・チャンピオンの座に輝いた事は嬉しいのだけれど、残念に感じた事も在る。今回のアジア・シリーズは釜山の球場で行われたが、何の試合も観客席が疎らだったからだ。苟もアジア・チャンピオンを決める試合だと言うのに、あんなにも観客が少ないというのは寂しい限り。
ジャイアンツが日本一を達成した夜、ビール掛けを終えた直後の選手達が、スポーツ・ニュース番組に梯子出演していた。アナウンサーが「日本シリーズを終えた許りの今の御気持ちは?」と阿部慎之助選手に質問した所、「大事な試合を全て終えて、ホッとしています。」という趣旨の答えを口にした阿部選手が、直ぐに「不味い!」といった表情を浮かべ、「否、“国内での”大事な試合を全て終えたという意味ですが・・・。」と補足していたのが印象に残った。「野球ファン間でもそうだろうが、選手達の間でも『アジア・シリーズは、付け足しのゲーム。』という思いが強いのだろうな。」と感じてしまったから。
2005年に始まったアジア・シリーズだが、注目度の低さや赤字を出した事から、2009年及び2010年は開催されなかった。昨年から再開されたものの、今回の疎らな観客席を見ていると「又、開催中止となってしまうのではないか?否、開催中止どころか、シリーズ自体が無くなってしまうかも・・・。」という不安が。
世界レヴェルでの試合が多く組まれる事は、野球発展の為に望ましい事。だからこそ、アジア・シリーズにもっと注目度が集まる様なシステム作りを、アジアの野球組織がより真剣に考えて貰いたい。