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「横浜・中1行方不明:千葉で無事保護/神奈川」(1月9日、毎日新聞)
先月6日から行方不明になっていた横浜市都筑区の私立中1年、A君(12歳)が8日、直線距離で約50キロ離れた千葉県四街道市内で保護された。
A君は8日午前8時55分頃、同市小名木の県道を横断中に、同県八街市の女性会社員(49歳)の乗用車と接触。転倒して、右膝と左膝下を擦り剥く軽傷を負った。A君は元気な様子で、千葉県警四街道署員の質問にもハキハキと答え、「電車に乗って千葉県に来た。野宿していた。」等と話しているという。
家族の留守中に自宅から居なくなり、通学定期と財布を持っていたが、所持金は使い切っていた。発達障害が在り、以前にも何度か居なくなる事が在った。8日は午前9時過ぎから都筑署員や機動隊員ら約110人と警察犬2頭、ヘリ1機が出動し、都筑区内全域を一斉捜索していた。
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今回の記事の趣旨には無関係と判断し、少年の名前は仮名とさせて貰った。昨年末から全国ニュースで取り上げられていたので、この一件を御存知の方も居られる事と思う。自分の場合は先月の中旬頃に、横浜に住む知人からのメールでこの一件を知った。「発達障害」に関しては以前記事にしたので、そちらを読んで戴けたらと思うが、知人の話では「判断能力が低下している可能性も在り、彼の家族が必死で捜している様だ。」との事。「こんな寒い中、A君は元気なのだろうか?親御さんも心配してるだろうし、早く見付かってくれれば良いが。」とずっと気になっていただけに、彼が発見&保護されたというニュースにはホッとさせられた。
先月の23日、その知人から送られて来たメールには「『A君は発見&保護されたものの、親が一寸目を離した隙に、又行方不明になってしまった。』と職場の人間が話してた。」と記されていた。そういった経緯が在ればニュースでも報じられるだろうに、自分が知る限りでは全く見聞していなかった。又、「A君は過去に何度か行方不明になっては保護されている様だが、今回は全国ニュースで報じられる程の大事になっている訳で、そんな状況下で保護された彼から親が目を離し、再び行方不明にさせてしまうなんて事が在るのだろうか?」という思いも。だから知人には、「その話はデマじゃないのかなあ。」とメールを打ち返していた。
やはりデマだった様だ。最初にこの話を流した人間は、面白半分だったのかもしれない。もしそうで在れば、面白半分で流したデマがどれだけの影響を及ぼすかも考えていなかったろう。「世間をこんなに騒がせて、やっと保護されたと思ったら目を離して、再び行方不明にさせるなんてとんでもない親だ。」という考えが”濁流”となって、A君の親を苦しめる可能性は決して低くないと思うし、その事でA君への”監視”が過度に強まってしまったら、A君も居心地の悪さを感じて再び家を出てしまうだろう。そういった悪循環を防ぐ意味でも、面白半分のデマを流すのは控えて貰いたいものだが・・・。
「横浜・中1行方不明:千葉で無事保護/神奈川」(1月9日、毎日新聞)
先月6日から行方不明になっていた横浜市都筑区の私立中1年、A君(12歳)が8日、直線距離で約50キロ離れた千葉県四街道市内で保護された。
A君は8日午前8時55分頃、同市小名木の県道を横断中に、同県八街市の女性会社員(49歳)の乗用車と接触。転倒して、右膝と左膝下を擦り剥く軽傷を負った。A君は元気な様子で、千葉県警四街道署員の質問にもハキハキと答え、「電車に乗って千葉県に来た。野宿していた。」等と話しているという。
家族の留守中に自宅から居なくなり、通学定期と財布を持っていたが、所持金は使い切っていた。発達障害が在り、以前にも何度か居なくなる事が在った。8日は午前9時過ぎから都筑署員や機動隊員ら約110人と警察犬2頭、ヘリ1機が出動し、都筑区内全域を一斉捜索していた。
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今回の記事の趣旨には無関係と判断し、少年の名前は仮名とさせて貰った。昨年末から全国ニュースで取り上げられていたので、この一件を御存知の方も居られる事と思う。自分の場合は先月の中旬頃に、横浜に住む知人からのメールでこの一件を知った。「発達障害」に関しては以前記事にしたので、そちらを読んで戴けたらと思うが、知人の話では「判断能力が低下している可能性も在り、彼の家族が必死で捜している様だ。」との事。「こんな寒い中、A君は元気なのだろうか?親御さんも心配してるだろうし、早く見付かってくれれば良いが。」とずっと気になっていただけに、彼が発見&保護されたというニュースにはホッとさせられた。
先月の23日、その知人から送られて来たメールには「『A君は発見&保護されたものの、親が一寸目を離した隙に、又行方不明になってしまった。』と職場の人間が話してた。」と記されていた。そういった経緯が在ればニュースでも報じられるだろうに、自分が知る限りでは全く見聞していなかった。又、「A君は過去に何度か行方不明になっては保護されている様だが、今回は全国ニュースで報じられる程の大事になっている訳で、そんな状況下で保護された彼から親が目を離し、再び行方不明にさせてしまうなんて事が在るのだろうか?」という思いも。だから知人には、「その話はデマじゃないのかなあ。」とメールを打ち返していた。
やはりデマだった様だ。最初にこの話を流した人間は、面白半分だったのかもしれない。もしそうで在れば、面白半分で流したデマがどれだけの影響を及ぼすかも考えていなかったろう。「世間をこんなに騒がせて、やっと保護されたと思ったら目を離して、再び行方不明にさせるなんてとんでもない親だ。」という考えが”濁流”となって、A君の親を苦しめる可能性は決して低くないと思うし、その事でA君への”監視”が過度に強まってしまったら、A君も居心地の悪さを感じて再び家を出てしまうだろう。そういった悪循環を防ぐ意味でも、面白半分のデマを流すのは控えて貰いたいものだが・・・。
子供の頃、レクレーションで伝言ゲームというのをよくやりました。 先頭の生徒から最後の生徒に伝言が届いた頃には全く違う単語や話になってしまい、そのおかしさを楽しんだものです。 このゲームを難しく言うと聞き手が受け取った情報の不明瞭な部分を受け手の思惑や想像力、既存の知識で補い、最終的に伝達される情報というものは結構あやういことに気づかされるというものです。 いろんなもので補完された情報には嘘や何らかの意図による手の加えられたものがある日常において、悪意や悪戯心やミスリードなどによって混乱や誤解を招くことがあります。 そしてデマがもとで内紛が起こったり、政権が転覆したり、面白半分ではすまない、こともたくさんありますね。
「離婚原因は巨人贔屓」というのは千秋さんが御自身の連載コラムの中で明かした事の様ですね。まあ多分にネタで書いたのでしょう。本当にこれが原因だったら、一寸怖い物が在りますし。
伝言ゲームってなかなか深みが在るゲームですよね。善意の人間は「何とか”元の形”で伝え様と、一生懸命推測して次に伝える。」だろうし、悪意の人間(乃至は面白半分の人間)は「何とかおかしな方向に話を持って行こう。」とするだろうし。参加している人間個々の人間性が反映されて行くゲームと言えるのかもしれません。
戦前(1918年)、米を買い占めているというデマが飛び交った事で、商社の鈴木商店(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%95%86%E5%BA%97)が焼き討ちに遭うなんて事件が在りました。又、1973年にはデマが元で取り付け騒ぎに発展した「豊川信用金庫事件(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B7%9D%E4%BF%A1%E7%94%A8%E9%87%91%E5%BA%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6)」なんていうのも。流言蜚語の恐ろしい所です。