ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

一日も早く発見されますように・・・

2008年01月11日 | 時事ネタ関連
今から半世紀近く前の話。母の友人・Aさんには山登りが大好きな弟が居り、良く登山をしていたそうだ。或る年の事、学生だった彼は雪山に登り、風雪が激しさを増す中で遭難してしまった。直ちに捜索活動が為されたものの彼の行方はとして判らず、結局捜索活動は打ち切られてしまった。それでも諦め切れない家族は、私的に捜索隊を組んで捜索を行ったそうだ。莫大な費用を捻出すべく自宅を売り払ったというが、結局彼の行方は判らずに数ヶ月後に捜索を断念。

時は流れて、彼が遭難してから1年程経った或る日。Aさんが住む借家の庭先に、見慣れぬ黒猫が迷い込んで来た。何かを訴える様な目でじっと自分達を見詰める野良猫に、Aさんは妙な胸騒ぎがしたという。そしてその日の夜、(Aさんの弟が遭難した山を管轄する)警察から「弟さんの御遺体が発見されました。」という連絡が。Aさんは母に「この黒猫は弟の生まれ変わりの様に思う。」と語っていたそうだ。

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鍾乳洞で高知大生行方不明=探検部員、地底湖で遊泳中-岡山」(1月6日、時事通信

5日午後2時半頃、岡山県新見市豊永赤馬の鍾乳洞の奥にある地底湖で、高知大学の探検部に所属する3年の男子学生(21歳)=高知市=が遊泳中、行方不明になったと新見署に連絡が在った。県警と消防が鍾乳洞内で捜索している。

新見市消防本部等によると、男子学生は同日午前11時半頃、「日坂鐘乳穴」と呼ばれる鍾乳洞に男女5人のグループで入った。約1,800メートル奥に在る水深約30メートルの地底湖で、着衣のまま1人で泳いでいた所、姿が見えなくなったという。

この鍾乳洞は県指定の天然記念物で、入るには市教育委員会への届け出が必要だが、男子学生等のグループは届け出ていなかった。


鍾乳洞の捜索打ち切り=不明大学生発見できず-岡山」(1月10日、時事通信)

岡山県新見市豊永赤馬の鍾乳洞で5日、高知大学探検部に所属する男子大学生が遊泳中、行方不明になった事故で、岡山県警は10日夕、捜索を打ち切った。行方不明となっているのは、同大理学部3年のBさん(21歳)=高知市=。県警機動隊や消防による約200人態勢で捜索していたが、現場は極めて危険な地形で、二次被害の恐れも在る事から、捜索続行は難しいと判断した。

【注】 行方不明となっている学生の名前は仮名とさせて貰った。  
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Bさんに付いては、「余りにも軽率だ。」という思いは在る。だが自分が若かった頃を思い出せば「若さ故の無謀さ」というのは自分にも在ったし、彼の行動を一方的に非難する気持ちは持てない。残念乍ら彼が生存している可能性は極めて低いと考えざるを得ないが、彼の家族や知り合いがどれだけの心痛を抱えているかは想像に難くない。冒頭に記した話ではないが、一日も早く彼が発見される事を祈るばかりだ。

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5 コメント

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トラウマ (マヌケ)
2008-01-12 10:55:33
暗くて狭い所に入っていくのは苦手です。 この冒険サークルの若者もイランで誘拐されたままの若者も世間の目はおそらくほとんど気にしていないか自業自得の感が強いのでは? 洋服を着たまま泳ぐのはなかなか難しく、水に落ちた時におぼれないための訓練もあるくらいです。 わざわざどうしてという感じがします。 大学生といっても最近は幼稚な若者が多く、軽率で先のことを考えない行動に出ることがあるのではないでしょうか。 冒険は理解できますが、泳いだのは他の仲間の学生たちにとっても予想外の行動だったのではないでしょうか。 グランドの工事現場でかくれんぼをしました。 斜めに傾斜した土管をお尻から体操座りの格好で下りていき途中で中から出られなくなりました。 休み時間も終わってだれからも見つけられないまま一人とり残された嫌な思い出がありまして、全校をお騒がせした小学生として・・・あまり偉そうな事は言えませんが。 おもらしまでしてしまいまして、なんともマヌケな。  
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>マヌケ様 (giants-55)
2008-01-12 18:20:44
書き込み有難う御座いました。

子供の頃、遊び仲間に”良い格好”を見せたくて、無茶な事をした経験が何度か在ります。「何てあんな馬鹿な事をしたんだろう。下手したら、命を落としていたかもしれないのに・・・。」と今では思いますが、当時は無思慮な無鉄砲さが優っていたのでしょう。

今回の男子学生も無思慮で無鉄砲と言ってしまえばそれ迄なのでしょうが、地底湖という独特な雰囲気の場所でつい気持ちがハイになってしまったのかなあという思いもしますし、もしかしたら飲酒でもして冷静な判断が出来なかったの”かも”しれません。

どういう状況かは良く判りませんが、唯言えるのは彼の家族や知り合いが不安な日々を送っているで在ろう事。一日も早く彼が発見されればと願うのみです。
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冒険は無思慮ではない (比呂志)
2008-01-22 20:10:20
>マヌケさま、giants-55さま

登山や洞窟探検は、命のかかった冒険です。遊びといえば遊びなのでしょうが、それなりに経験や訓練をつんで行う一種のスポーツです。テニスや野球のような負けても命を失うことのないスポーツとは違いますが。軽率とか無思慮というのはあたりません。彼らは彼らの命をかけて、そのようなスポーツを楽しんでいるのですから。
 ついでにいえば、ケービング(洞窟探検)での地底湖での泳ぎや登山での沢登りにおける釜(滝壺など)での泳ぎでは、着衣で泳ぐのが常識です。こんなところで裸になるのは素人でしょう。余計に危険です。
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そうなのですか (マヌケ)
2008-01-22 22:35:39
専門外で、それは知りませんでした。 考えてみればフリークライミングなど死と隣り合わせなものもありますね。 以前、カヌーやカヤックが流行りました頃、私もサークルに入りまして、流行で始めた社会人ばかりのチャラチャラしたものだったのですが、海で横転した時には死ぬかと思いました。 それに懲りたのと、あまりに無様だったのでやめてしまいました。 ある程度の危険を認識して経験や習熟で危険回避しつつ冒険に挑むスポーツというのもあるのは確かですね。 パリ・ダカールラリーのように昨今ではテロの危険すら及ぶようなスポーツまであるくらいですし。
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>比呂志様&マヌケ様 (giants-55)
2008-01-23 01:31:41
書き込み有難う御座いました。

「暗闇の地底湖で泳ぐなんて、一寸羽目を外し過ぎたのだろうな。」と思っていたのですが、洞窟探検ではそういった事をされるものなのですね。専門外の事を固定観念で語ってしまった事、汗顔の到りです。

「着衣のまま水中に居るのは危険。」という話を以前TVで見た事が在り、それが頭にこびり付いていたのですが、場合によってはそれが却って危険なケースも在るのですね。勉強になりました。

真に冒険を志す者は、自らの命を賭しているものだと自分も思います。唯、中には冷やかしの思い出臨んでいる者も残念乍ら居る”様に”感じられ、真剣に臨んでいる人達にとっても迷惑な事なのだろうなと思ったりします。
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