「ニュース映像で見たけど、其方は想像していた以上に、大変な事になってるんだね。」。
1週間程前、ロサンゼルス在住の元同僚(アメリカ人)から送られたメールに、そう書かれていた。「日本でも2019新型コロナウイルスの感染者が増え続け、騒ぎになっている。」事は彼も知っていたが、ニュース映像で“多くの日本人がマスクを着けて外出している様子”を見て、非常に驚いた様だ。
良く指摘される事だが、「欧米人は余程の事が無い限り、マスクを着けない。だから、『マスクを着用している人=重病人』というイメージを、彼等は持っている。」と言う。「アメリカでも15人の感染者が出ているけれど、マスクを着用している人は余り見掛けない。空港内でも、目立った対策は打たれていない様だ。」と、元同僚は書いていた。だから、大勢がマスクを着用している日本の状況を、彼は驚いたのだ。
東京ドームで開催中の「世界らん展2020 ~花と緑の祭典~」に、今年も足を運んだ。2日目の15日(土)だったが、外出してから会場内に入る迄、マスクを着用している人の割合は余り変わらなかった。感覚的に言えば、9割近くの人がマスクを着用していた様に思う。
生まれて以降、日本でこんなにもマスクを着用している人を見たのは初めて。インフルエンザが大流行した年でも、マスク着用率は3割も無かったのではないか。日本人の自分ですら異常な感じがするのだから、アメリカ人の元同僚が驚くのも当然か。
例年と違う光景は、他にも在った。場内の来客者数が、例年より可成り少ないのだ。2019新型コロナウイルスに感染するのを恐れ、人混みを避けた結果なのだろう。スタッフと話をする機会が在ったのだが、矢張り来客者数は激減していると。初日の来客数で言えば、今年は昨年より約1万人も減ったらしい。
転売目的でマスクを買い占めている輩もそうだが、騒ぎに乗っかって流言飛語を飛ばしている輩は、本当に何とかして欲しい。「2019新型コロナウイルスと呼ばれている物、実は中国が開発した生物兵器だ。」というデマが飛び交っていた様だが、本当に生物兵器なら、死者数が少な過ぎる。こんなに“効率の悪い生物兵器”は無いだろう。感染に注意するのは大事だが、騒ぎ過ぎたり、又、流言飛語に踊らされない様にしないといけない。