ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

キダルト層

2024年12月24日 | 其の他

週刊新潮(12月12日号)に、「玩具市場が1兆 牽引役は大人という事情」という記事が載っていた。物価上昇が止まらない日本では、概して庶民財布の紐は締められた状態に在る。「商品が売れない。→物価高で、商品の値段を上げざるをない。→更に商品が売れなくなる。」という悪循環が世の中を覆っている中、例外的に活況呈しているのが玩具市場なのだとか。「少子化が進んでいるのに何故、玩具市場が活況を呈しているの?」と疑問を感じる人も居る事だろう。

一般社団法人日本玩具協会
」等の調べによると、国内の玩具市場の規模は2000年度から20年間は7,000億円~8,000億円台前半で推移其れが2021年度に8,900億円超、2022年度に9,500億円超、そして2023年度には1兆193億円と大台を突破0~14歳人口が2004年度の1,773万人から2023年度の1,417万人一貫して減少している状況なのにだ(19年間で約20.0%の減少率。)。

日本玩具協会見本市委員会の藤井大祐専門委員は、「成人人口の結構な割合が、玩具を買って楽しんでいると推測されます。」として、玩具市場が活況を呈しているのは、大人が牽引役を担っている。分析業界誌トイジャーナル」によると、2023年、成人1万4千人を対象に行ったアンケートで41%が「自分が楽しむの玩具を買った事が在る。」回答

玩具業界では、こうした「子供心を持つ大人層」を「キダルト層(「キッズ」と「アダルト」の語を足した造語)」と呼び、メーカーはキダルト層をターゲットにした商品開発に注力しているそうだ。

アラ還の自分は、幼少期よりアニメゲームに触れて来た世代だ。だから、自分より下の世代の大人なら、余計に玩具への抵抗は無い。そんな大人が増えた事で、玩具市場が活況を呈する様に成った訳だ。1996年に登場した「たまごっち」には多くの大人も夢中に成ったし、最近では数十台がずらっと並ぶ「カプセルトイ(ガチャガチャ)」の店舗で大人が興じている姿を見掛ける事は珍しく無くなった。

自分の場合、たもごっちには全く嵌まらなかったし、幼少期は何度か興じた事が在るガチャガチャも、大人になってからは全くした事が無い。でも、『ドラゴンクエスト』シリーズ」や「『桃太郎電鉄』シリーズ」の新作が発売されると購入してしまうのだから、キダルト層の一員だ。

コロナによって長い在宅時間を過ごした事を切っ掛けに、「家の中で、玩具で遊ぶ事に目覚めた。」という層も多いとか。

元々、子供向けだった「リカちゃん人形」(タカラトミー)にも、大人向け商品「フォトジェニックリカ」が登場。関節を曲げ、多様ポーズを取らせて、SNSアップするのがブームと成った。又、栗鼠等の愛らしい動物人形で有名な「シルバニアファミリー」(エポック社)では、動物達の「赤ちゃんコレクション」が発売されたが、中身の判らないブラインド・パッケージ形式の為、纏め買いする大人居ると言う。


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2 コメント

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>悠々遊様 (giants-55)
2024-12-24 21:05:59
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

我が家は決して裕福では無く、かと言って滅茶苦茶貧乏という訳でも無く、まあまあ一般家庭だったと思います。でも、"小遣い"に関しては、非常にシヴィアでしたね。

読みたい本は比較的購入してくれたし、「〇年の科学」及び「〇年の学習」は両誌購入し続けてくれたので、其の手の"身に成る物"は良く購入してくれましたが、小遣いに関しては非常にシヴィアだったので、同級生が学校帰りに、近所のハムカツ屋でハムカツを買い食いしているのを、羨ましく眺めていた口でした。

でも、今に成ってみると、其れは其れで良かったと思っています。欲しい物が何でも手に入る・・・では、とんでもなく我が儘な子供に成っていたろうから。

大人に成って、子供の頃に食べたくても食べられたなかった物、例えばボンカレーやハムカツ等を自分の御金で買いましたが、「何でこんな物を、そんなに食べたかったのかなあ。」と不思議だったし、"大人買い"する事は在りませんでしたが。

悠々遊様の記事、特に天文に関する物を読ませて戴いて毎回感じるのは、良い意味で"童心を持ち続けておられる方"なのだなあ・・・という事。長じるに連れ、どうしても悪い意味で染まってしまい勝ちですが、そういう童心は持ち続けたい物です。
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Unknown (悠々遊)
2024-12-24 10:12:09
こんにちは
ひところ「大人買い」という言葉がはやりましたね。
最初人身売買の事かと思いましたが(苦笑)。
子供のころ満たされなかった分、大人になってから子供のころに欲しかったもの(食玩など)を、資金力に任せて大量に買う事だったと思います。
「キダルト」もそういった心理の延長線上にあるのでしょう。
かくいう私も「童心を捨てきれないおとな」のひとりなので、キダルト物に誘惑されがち(笑)。
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