原辰徳監督の声が一瞬途切れ、その目には涙が溢れていた。昨日、ドラゴンズとのクライマックスシリーズ(CS)第4戦に勝利したジャイアンツが6年振りの日本シリーズ進出を決め、その直後に行われた優勝監督インタビューで、昨年のCSに付いて触れられた時の事だ。リーグ優勝を果たし乍ら、その後に行われたCSでドラゴンズに一つも勝てないまま日本シリーズ進出を阻まれたジャイアンツ。リーグ優勝の喜びも吹っ飛び、悔しい思いしか残らなかったジャイアンツ・ファンは少なくなかったろう。斯く言う自分もその一人で、その悔しさは喩え様になかった。ジャイアンツ・ファンがこんな思いをしているのだから、当事者の選手や首脳陣達の悔しさは想像に難くない。「1年越しの悔しさを、やっと晴らせた。」という思い“も”、あの涙には在った事だろう。
先日の記事でも書いたが、昨年の惨敗は自分のトラウマとなっている。レギュラー・シーズンでは常にジャイアンツがドラゴンズに負けそうな気がしていたし、短期決戦に関しては全く歯が立たないというイメージしかなかった。「今回のCS第2ステージでは(リーグ優勝した事で得た)1勝が既に在るので、数字の上での全敗は無くなった。」という自虐的な思いが心中を占め、「ドラゴンズに1つ勝てれば御の字。」という弱気さのみ。
今だから言えるが、初戦が行われた22日の明け方には「身内が事故に遭うという夢」を見て嫌な予感が。又、その日の午後には客先に車で向かったのだが、駐車場でバックしている際に車体を壁に擦り寄せてしまい、傷を付けてしまうという有様。不吉さ100%で迎えた初戦は、「3-4」でドラゴンズが勝利を収める結果に。
そんな出だしだったので、よもやジャイアンツが優勝を決めてくれるとは思ってもいなかった。「勝てる気がしなかったドラゴンズ相手の優勝」というのが、ファンとして嬉しい。そして初戦で「勝負勘の悪さは相変わらずだなあ・・・。」と感じた原采配(レギュラー・シーズン後半からずっと不調を引き摺っている高橋由伸選手の代打起用は解せなかった。あそこは大道典嘉選手の起用がベターで、その後に高橋選手だったと思う。まあ結果論になってしまうが。
)。しかし第3戦で「6回裏に見せたダブル・スチール」と「『5-4』とジャイアンツが1点勝ち越した状況で迎えた9回表、中村紀洋選手に死球を与えた段階で即座にマーク・クルーン投手を交代した。」所に、それ迄には無かった「短期決戦用の采配」が感じられ、年上の原監督には申し訳無い表現だが、彼の監督としての成長を認めざるを得なかった。
「此処一番に弱い。」と散々指摘して来た高橋尚成投手だが、昨日の試合では先発投手として結果を残してくれた。(それに比べて、内海哲也投手は相変わらず・・・。
)負傷した阿部慎之助選手の代役として主戦捕手を務めた鶴岡一成選手には「活躍は期待していないけれども、兎に角まともなリードだけしてくれ。」と思っいたが、阿部選手の“穴”を感じさせない活躍。高橋(尚)投手及び鶴岡選手には「申し訳無い。」の一言。
若手、中堅、ベテランが上手く噛み合っての優勝だが、特に誉めたいのは若手選手達の頑張り。野手陣も然る事乍ら、山口鉄也投手や越智大祐投手、東野峻投手といった若手投手達の大活躍は高く評価されるべきだし、ジャイアンツには彼等の年俸の大幅アップを訴えたい。
それにしても、ドラゴンズの手強さは相当な物だった。負けても尚、これ程迄に相手チームの心胆を寒からしめたチームには、心からの敬意を表するのみ。落合采配に大きなミスは感じられなかったし、ほんの少しだけジャイアンツの総合力が上回っていただけの結果と思う。来季もこのチームが優勝争いに絡むのは、先ず間違い無いだろう。
これで今季の日本シリーズは「ジャイアンツv.s.ライオンズ」が闘う事と相成った。非常に手強い相手で、ジャイアンツが日本一達成するのは至難の技と言えよう。上記した様に原采配の成長を評価したが、それでも不調の高橋(由)選手を引き続き起用する等の「温情采配」が気になった。もっと非情さに徹しないと、ライオンズに足元を掬われ兼ねない。「重要なポイントで、原監督が何処迄非常になれるか。」、そして「高橋(由)選手に代表される、結果を残せなかったジャイアンツ生え抜きのベテラン選手達の頑張り。」に注目して、日本シリーズを観戦したい。
「ジャイアンツの首脳陣及び選手達、本当におめでとう!これで昨年からの悔しさが晴れました。日本シリーズでは、悔いの残らないプレイを期待しています。頑張れジャイアンツ!!」
先日の記事でも書いたが、昨年の惨敗は自分のトラウマとなっている。レギュラー・シーズンでは常にジャイアンツがドラゴンズに負けそうな気がしていたし、短期決戦に関しては全く歯が立たないというイメージしかなかった。「今回のCS第2ステージでは(リーグ優勝した事で得た)1勝が既に在るので、数字の上での全敗は無くなった。」という自虐的な思いが心中を占め、「ドラゴンズに1つ勝てれば御の字。」という弱気さのみ。
今だから言えるが、初戦が行われた22日の明け方には「身内が事故に遭うという夢」を見て嫌な予感が。又、その日の午後には客先に車で向かったのだが、駐車場でバックしている際に車体を壁に擦り寄せてしまい、傷を付けてしまうという有様。不吉さ100%で迎えた初戦は、「3-4」でドラゴンズが勝利を収める結果に。
そんな出だしだったので、よもやジャイアンツが優勝を決めてくれるとは思ってもいなかった。「勝てる気がしなかったドラゴンズ相手の優勝」というのが、ファンとして嬉しい。そして初戦で「勝負勘の悪さは相変わらずだなあ・・・。」と感じた原采配(レギュラー・シーズン後半からずっと不調を引き摺っている高橋由伸選手の代打起用は解せなかった。あそこは大道典嘉選手の起用がベターで、その後に高橋選手だったと思う。まあ結果論になってしまうが。

「此処一番に弱い。」と散々指摘して来た高橋尚成投手だが、昨日の試合では先発投手として結果を残してくれた。(それに比べて、内海哲也投手は相変わらず・・・。


若手、中堅、ベテランが上手く噛み合っての優勝だが、特に誉めたいのは若手選手達の頑張り。野手陣も然る事乍ら、山口鉄也投手や越智大祐投手、東野峻投手といった若手投手達の大活躍は高く評価されるべきだし、ジャイアンツには彼等の年俸の大幅アップを訴えたい。
それにしても、ドラゴンズの手強さは相当な物だった。負けても尚、これ程迄に相手チームの心胆を寒からしめたチームには、心からの敬意を表するのみ。落合采配に大きなミスは感じられなかったし、ほんの少しだけジャイアンツの総合力が上回っていただけの結果と思う。来季もこのチームが優勝争いに絡むのは、先ず間違い無いだろう。

これで今季の日本シリーズは「ジャイアンツv.s.ライオンズ」が闘う事と相成った。非常に手強い相手で、ジャイアンツが日本一達成するのは至難の技と言えよう。上記した様に原采配の成長を評価したが、それでも不調の高橋(由)選手を引き続き起用する等の「温情采配」が気になった。もっと非情さに徹しないと、ライオンズに足元を掬われ兼ねない。「重要なポイントで、原監督が何処迄非常になれるか。」、そして「高橋(由)選手に代表される、結果を残せなかったジャイアンツ生え抜きのベテラン選手達の頑張り。」に注目して、日本シリーズを観戦したい。
「ジャイアンツの首脳陣及び選手達、本当におめでとう!これで昨年からの悔しさが晴れました。日本シリーズでは、悔いの残らないプレイを期待しています。頑張れジャイアンツ!!」

シーズン中giants-55さまが色々と懸念、特に原監督の采配等について、されていた事もあったでしょうが、まあ結果オーライということでよかったですね。
なんつ~かシーズン後半からの勢いがそのまま続いたのがジャイアンツにとって良かったような気がします。
悔しい思いなら、私たち阪神ファンの方がうえでしょう。
2005年 日本シリーズでロッテに4連敗。
2007年 CS 中日に2連敗。
2008年 13ゲーム差あったが、巨人に逆転優勝をさらわれる。
ま、それはそれとして、昨年の原さんならびに巨人ファンのくやしさは理解できます。
ぜひ、西武を破って日本一になってください。
レギュラー・シーズン中の原采配には疑問を感じる事が少なくなかったのですが、結果的に2連覇を果たした事で素直に評価しなければいけないなと思いました。そして迎えたCS、短期決戦用の采配へとシフトした原監督。これには完全に脱帽です。
自分が新入社員だった頃、当時の上司に言われた言葉が在ります。「指導者は部下を信頼しても、信用してはならない。」というのがそうなのですが、奇しくも原監督も同じ言葉を口にしていました。何でも星野仙一氏から言われた言葉だとか。選手の事を信頼しても、指揮官として重要なポイントでは“情”を挟まず、冷静に判断しなければならないという事ですが、これは大事な事でしょうね。
関東地方チーム同士の日シリ。本当に久しぶりですね。東京も埼玉もがんばれ~!
>年俸アップ
うーん・・ハングリーだからこその頑張りってのはどうなんでしょうねぇ・・。
関東地方での野球人気を盛り返させるチャンス!ジャイアンツ&ライオンズに名勝負を繰り広げてほしいな、と思っています。
私は意外と安心して観れました。
高橋の使い方は私も疑問でしたが、聞いたところ、試合の結果は悪いんですが、練習等では結構良い調子だそうです。
ダブルスチール等積極的な機動力を使った采配は、阿部不在で打撃低下の心配面を補おうとした結果のものだと思います
ドラゴンズは来期ウッズの退団と川上がメジャー行きでどうなるか判らないと思いますが、落合監督のことですから油断大敵ですね。
ジャイアンツ優勝ですね。
去年は3連敗で
シーズン優勝したのも
忘れてしまいました。
今年は
苦しい展開ながらも
若手中堅ベテランが
力を合わせ
近年にない形での
優勝を勝ち取りました。
ジャイアンツ愛でしょうかね。
僕は原ファンですから
意味不明な采配もOKなんですが、
giants-55様からすると
憤慨ばかりなのでしょうね。
好きな対象にはどうしても悲観的な見方をしてしまう癖が在りますので、今回“も”冷や冷やの思いの4試合でした。
高橋(由)選手、練習時の調子は良いんですか。ジャイアンツの試合を観戦する際、練習時も見た事が何度か在りますが、原監督は確かに選手達の動きを良く見ていますね。解説者等とペチャクチャ話ばかりしていて、全く選手達を見ていない監督も居りますから、そういった面では原監督を評価しています。そういう理由が在るならば、あの起用は理解出来なくもないのですが、原監督の期待に添えない高橋選手には物足りなさを感じますね。比較的選球眼の良い彼なのに、ここずっと簡単にストライクのボールを見逃すのが気になる所。二岡選手同様、生え抜き選手にもっと奮起して欲しいです。
あのダブル・スチールに関しては、賛否両論在る様です。失敗すれば完全に流れはドラゴンズに向かっていたでしょうから、危険な賭けで在ったのは事実。唯、普段の原采配を熟知している身からすると、あそこでのダブル・スチールは全く予想外だったし、どんな時でも表情を変えない落合監督が、流石にあのシーンでは「まさか・・・。」という表情を浮かべていたのが印象的でした。
長嶋茂雄氏が最初にジャイアンツの監督を務めた際、ジャイアンツが2点差で負けている状況下の最後の攻撃で、無死1塁からいきなり走者を盗塁させてアウトになり、結局その試合を落とした事が在りました。解説者等は「あそこで盗塁をさせる馬鹿が居るか?」と散々非難したのですが、それ以降にミスターは同じ様な策を取り、逆転に導いた事が。奇策も成功すれば、それは奇策で無くなる。
ウッズ選手&川上投手の動向は、来季のドラゴンズに大きな影響を及ぼすでしょうね。確か数年前、日本人選手が次々にメジャーに行くのを見て、川上投手が「自分は日本野球が好きなので、メジャーに行く事は無い。」といった発言をしたのを覚えています。純粋にメジャーへの夢が芽生えたのか?それともドラゴンズのフロントに幻滅したのか?もし後者ならば、あれだけの投手の流出をミスミス許してしまったのは、大きな失敗と言えましょう。(うちの上原投手はどうなる事やら・・・。)
「失礼」だなんて、とんでもないです。ジャイアンツ・ファン歴ウン十年の自分ですが、やはりこれだけ強かなジャイアンツを見るのは久し振りですから(笑)。チームとしての底力が付いて来たという感じで、好きだった藤田監督時代のジャイアンツと似た匂いを感じています。
投ではグライシンガー投手、打ではラミレス選手と、投打の軸がしっかりすると、チームってこれ程迄に強固になるんですね。特にラミレス選手の場合は、あの明るさがチームに多くのプラスαを与えてくれたと、心より感謝している次第。