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「都立高が塾講師招き『校内予備校』開設へ・・・受講費用は都教委が負担、経済的格差減らす狙い」(12月26日、読売新聞)
東京都教育委員会は2023年度、高校生の大学進学を支援する為、民間の予備校や学習塾の講師を都立高に招いて、講習を実施する方針を固めた。生徒の受講費用は、都教委が負担する。経済的な事情で充分な受験対策が出来ず、進学や希望する進路を諦める生徒を減らす狙いが在る。
複数の都関係者によると、講習は放課後や土日、長期休みに実施。受験で配点が高い英語や、苦手な生徒が多い数学を重点的に指導する。今後、実施校や提携する予備校を選定する。新年度予算案に、関連経費約1億円を計上する見込み。
都教委によると、2021年度の都立高卒業生の大学(短大含む)進学率は58.5%と、前年より2.7ポイント増えたが、過去10年間の進学率は51~55%台に留まっている。一方、大学入学共通テストは難易度の上昇が指摘されており、2021年度は、全30科目の内7科目の平均点が、過去最低を記録した。都教委は、予備校が持つ豊富な受験ノウハウを生徒に身に付けさせ、進学率を上げたい考えだ。
塾講師による有料の講習を校内で独自に実施している都立松原高(世田谷区)の佐藤和彦校長は、「学校の教員は通常の授業の他、生活指導も担っており、個々の受験対策迄手が回らない事も在る。生徒達は学習塾の効果的な学習方法で学力を付けており、進学への意欲が高まっていると実感している。」と話した。
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「親の経済的貧困が、子供から学習の機会や様々な体験活動の機会を奪う事に繋がり、延いては“教育格差”に苦しむ子供達が増加している。」という話を、近年良く見聞する。なので、「今回の東京都教育委員会の新たな取り組みが、良い方向に向かってくれたら良いな。」という思いは在る。
唯、「裕福な家庭では今回の取り組みを受け、『他の子供達に負けない様、更に教育に注力しないと。』と、自分の子供の教育に金銭をより突っ込む事になろうから、結果的に入試のレヴェルが全般的に上がる。」という結果になりそう。そうなると、教育格差は思う程に縮まらない可能性も。
ニュース番組や新聞記事等では見聞していたけれど、「家庭の事情から塾等に通えない子供達に、地域の大学生やリタイアした人達が、無償で勉強を教える。」という活動が在る。最近、内の近所でも、そういう活動が始まる事を知った。
自分なんぞでも御役に立てるならば、英語や社会、国語ならば、何とか教えられそう。今は無理だけれど、リタイアしたなら本気で教えてみたい。可能ならば「優秀な子では無く、勉強嫌いな子に教えて、少しでも勉強が好きになって欲しい。」という思いが在る。
記事の最後の一文、そういう形で社会貢献を考えておられるとのこと、素晴らしいです。ぜひ実現してください。
私は毎月1回自地元のレストランで開かれている「こども食堂」に、天体観望で参加させてもらっているのですが、そこのオーナーから何度か、小学生対象に算数や英語を教えてもらえないかと打診されたことがあります。
天体観望を趣味にしていると、理数系に強いと勘違いされてしまったようで(苦笑)。しかし実際には学校時代からずっと落ちこぼれ組だったのでありがたくも断ることしかできず・・・。
giants-55さんが近くにいらっしゃれば、すぐにも声をかけて紹介できたのに残念。
「中学の時に父を病気で失ったものの、周りに恵まれた為、同じ様な境遇の人よりは苦しい思いをしなくて済んだ。」という話は、過去に何度か記しましたが、父が亡くなる前から通っていた某学習塾の先生から父が亡くなった際、「内の塾では特待生システムというのが在るから、若し良ければ其の申請をして、今後も勉強したらどうか?」との御話を戴きました、はっきり言って特待生システムを受けれる程の学力は無かったのですが、恐らくは其の先生が色々配慮して下さったのでしょう、有り難い事に其の後、学費免除で通う事が出来ました。
なので、「自分も無償で、人の御役に立ちたい。」という思いが強く在ります。学生時代、優秀さとは程遠い人間でしたが、そんな自分でも英語や社会、国語なら何とか教えられるのではないかという思い上がった気持ちが在り、出来れば「自分と同様に、勉強が得意で無い子に教えたいなあ。」と。
で、自分が教えた子供達が大きくなって、又、勉強が得意で無い子供達に教える。こんな自分でも、未来に少しでも貢献出来るのではないかと思ったりも。