日本PTA全国協議会が2006年度の「子どもとメディアに関する意識調査」を発表した。この時期の風物詩と言っては何だが、「親が子供に見せたくない番組」を調査する例のアレだ。ワースト番組に選ばれたのは「ロンドンハーツ」で、同番組はこれで4年連続のワースト番組に選ばれた事になる。以下、「14才の母」、「クレヨンしんちゃん」、「めちゃX2イケてるッ!」等が続く。見ていて吐き気を催す程の嫌悪感を覚えたドラマ「現代に甦った闇の死置人 あなたの怨み晴らします」(どれ程おぞましい内容だったかは、記事「半兵衛の家」のコメント欄でマヌケ様宛てのレス内にチラッと書かせて貰った。改めて書くのも汚らわしい程の内容故、改めて書くのは控えさせて貰う。)が上位に入っていないのは、放送が今年初めだった為なのだろうか?
一方で「親が子供に見せたい番組」のトップは「世界一受けたい授業」で、以下、「どうぶつ奇想天外!」、「脳内エステIQサプリ」と続く。「他者の恥部を晒し上げて、皆で嘲笑する。」といったスタイルが主の「ロンドンハーツ」は自分も大嫌いな番組では在るが、自分が子供の時分よりこの手の調査では、「下品さを感じさせる番組=ワースト番組、教育的な番組=ベスト番組」という結果は変わらないもの。当時はワースト番組の王様だった「8時だョ!全員集合」も子供達が大好きな番組だったし、斯く言う自分も夢中になって見ていた。「ロンドンハーツ」は別にして、「見せたくない番組」に選ばれた他の番組レベルならば、「そんなに目くじらを立てなさんな。」というのが自分の感覚。
「8時だョ!全員集合」といえば、今から30年程前にトンボ鉛筆から発売されていた高級鉛筆の「MONO」の販促グッズ「首チョンパ」が大流行したのを思い出す。志村けん氏が加入する前、即ち荒井注氏がメンバーだった時代のザ・ドリフターズの面々の顔が描かれたグッズなのだが、ボディー部分をグッと握ると空気圧で、上に乗っかったドリフのメンバーの”首”がポン!と飛ぶという代物。軽快な音楽を伴った「首、首チョンパ、首チョンパ♪」というナレーションのCMが流され、この歌を歌いながら首チョンパで遊ぶ子供達の姿が広く見掛けられたものだった。
15日に発覚した「高三男子(17歳)が実母を殺害し、その頭部を切り取って交番に持参&自首。」というニュースには背筋の凍る思いをさせられたが、同時にこういった猟奇的なニュースに触れても昔程は驚愕しなくなったというのも正直な所。この手の事件に対する免疫が出来てしまったというか、感覚の麻痺が進んでしまったというべきか。自分の幼少期を振り返ると、上記した首チョンパなんてグッズは在ったし、漫画でも首が切られてすっ飛ぶなんてシーンは描かれていた。”横溝正史ワールド”の醍醐味とも言える、おぞましい殺害シーンなんていうのも在ったし。唯、それ等はあくまでも”作り物”というのが大前提で、”本物”が晒されるなんて事は当然無かった。
翻って現代は、猟奇的なニュースを見聞するのはそう稀な事では無くなったし、「イラク日本人人質事件」で一人の日本人男性の首が掻き切られるシーンが、インターネット上で公開され誰でも見ようと思えば見える環境に在っただけでは無く、下衆な人間がそのURLを面白おかしくばら撒いたりもした。或る程度の判断能力を有した人間がそういった物に触れるのは未だしも、幼い子供達でも意識的、又は無意識的に触れてしまう可能性が高い状況に在る訳だ。
「ホラー物の作品やゲームを見過ぎる(遣り過ぎる)と殺人者になる。」といった様な所謂「ゲーム脳」的発想に全てを結び付けてしまうのはどうかと思っている。「残酷なシーンを見せられた子供は殺人者になる。」と言うので在れば、死体写真をメインで載せた雑誌等が街角で普通に売られているタイ等は、殺人者で溢れ返っていなければおかしい事になるからだ。唯そうは言っても、余りにも猟奇的なニュースや陰惨な死体を子供達が見聞させられる事で、マイナス面は在りこそすれプラス面は無いだろう。
猟奇的なニュースに然程触れる事も無く、陰惨な死体を目にする事も無しに「首、首チョンパ、首チョンパ♪」と能天気に歌っていた自分達の幼少期。そして、そういった事柄に容易く触れられる環境で育つ今の子供達。環境の変化と言ってしまえばそれ迄だが、その環境の変化が今の子供達に何をもたらすのかは気になる所だ。
一方で「親が子供に見せたい番組」のトップは「世界一受けたい授業」で、以下、「どうぶつ奇想天外!」、「脳内エステIQサプリ」と続く。「他者の恥部を晒し上げて、皆で嘲笑する。」といったスタイルが主の「ロンドンハーツ」は自分も大嫌いな番組では在るが、自分が子供の時分よりこの手の調査では、「下品さを感じさせる番組=ワースト番組、教育的な番組=ベスト番組」という結果は変わらないもの。当時はワースト番組の王様だった「8時だョ!全員集合」も子供達が大好きな番組だったし、斯く言う自分も夢中になって見ていた。「ロンドンハーツ」は別にして、「見せたくない番組」に選ばれた他の番組レベルならば、「そんなに目くじらを立てなさんな。」というのが自分の感覚。
「8時だョ!全員集合」といえば、今から30年程前にトンボ鉛筆から発売されていた高級鉛筆の「MONO」の販促グッズ「首チョンパ」が大流行したのを思い出す。志村けん氏が加入する前、即ち荒井注氏がメンバーだった時代のザ・ドリフターズの面々の顔が描かれたグッズなのだが、ボディー部分をグッと握ると空気圧で、上に乗っかったドリフのメンバーの”首”がポン!と飛ぶという代物。軽快な音楽を伴った「首、首チョンパ、首チョンパ♪」というナレーションのCMが流され、この歌を歌いながら首チョンパで遊ぶ子供達の姿が広く見掛けられたものだった。
15日に発覚した「高三男子(17歳)が実母を殺害し、その頭部を切り取って交番に持参&自首。」というニュースには背筋の凍る思いをさせられたが、同時にこういった猟奇的なニュースに触れても昔程は驚愕しなくなったというのも正直な所。この手の事件に対する免疫が出来てしまったというか、感覚の麻痺が進んでしまったというべきか。自分の幼少期を振り返ると、上記した首チョンパなんてグッズは在ったし、漫画でも首が切られてすっ飛ぶなんてシーンは描かれていた。”横溝正史ワールド”の醍醐味とも言える、おぞましい殺害シーンなんていうのも在ったし。唯、それ等はあくまでも”作り物”というのが大前提で、”本物”が晒されるなんて事は当然無かった。
翻って現代は、猟奇的なニュースを見聞するのはそう稀な事では無くなったし、「イラク日本人人質事件」で一人の日本人男性の首が掻き切られるシーンが、インターネット上で公開され誰でも見ようと思えば見える環境に在っただけでは無く、下衆な人間がそのURLを面白おかしくばら撒いたりもした。或る程度の判断能力を有した人間がそういった物に触れるのは未だしも、幼い子供達でも意識的、又は無意識的に触れてしまう可能性が高い状況に在る訳だ。
「ホラー物の作品やゲームを見過ぎる(遣り過ぎる)と殺人者になる。」といった様な所謂「ゲーム脳」的発想に全てを結び付けてしまうのはどうかと思っている。「残酷なシーンを見せられた子供は殺人者になる。」と言うので在れば、死体写真をメインで載せた雑誌等が街角で普通に売られているタイ等は、殺人者で溢れ返っていなければおかしい事になるからだ。唯そうは言っても、余りにも猟奇的なニュースや陰惨な死体を子供達が見聞させられる事で、マイナス面は在りこそすれプラス面は無いだろう。
猟奇的なニュースに然程触れる事も無く、陰惨な死体を目にする事も無しに「首、首チョンパ、首チョンパ♪」と能天気に歌っていた自分達の幼少期。そして、そういった事柄に容易く触れられる環境で育つ今の子供達。環境の変化と言ってしまえばそれ迄だが、その環境の変化が今の子供達に何をもたらすのかは気になる所だ。
アタシは某氏とは違い、社会面に載る事件なんてのは、第三者からみりゃ所詮「娯楽」にカテゴライズされるものとしか思っていません。行政や経済は自分の生活に直結しますが、遠くで起きた事件のことなんか、親身に考えられる方が変。身近になって初めて考える。せいぜい座頭市じゃないですが「嫌な渡世だなあ」ってなもんです。
つうか親身になっていちいち考えていたら精神が持たないはずなので、逆にいえば、それらを我が事の如く捉えて考えるような奴とは、お友達にはなりたくないです。勝手にどーぞってなもんです。向こうもそうでしょうがね。(イラクのボーイズの心配してる女とかね)
近所でドンパチ始まったとしても、外出し難いことが先に頭をよぎるのが人間です。生活に支障が出ることが先、命のことは後に廻るんです。
それを踏まえてこれらに触れてみます。
「首チョンパ」。今の世なら、この名前も狩られるでしょう。アイスラッガーや八つ裂き光輪、ウルトラブレスレットなどで怪獣の首を切り裂くのが駄目なんですから。
アタシはこういうものの規制が、本当に犯罪の抑止になっているのかどうかは疑問に思っています。行政の言い訳のため、っていうのならわかるんですけど。
http://orange.ap.teacup.com/applet/iyokakun1961/200605/archive
かつては、兄の家族と同居していたのですが、かつて甥っ子が通う幼稚園でも「しんちゃん」は問題になってたようです。しんちゃんの真似をして自分の親を呼び捨てにする子供が多くてよくない、ということで。(甥っ子もよくそれで義姉さんに叱られてました。)
もともと、青年漫画誌に連載されていた漫画ですから、子供が主人公だからといっても「子供向き」とは限りませんね。本来なら深夜に放映すべき番組でしょう。
僕は子供の頃、夕食時はいわゆる「お子様番組」を見せてもらえませんでした。年の離れた兄や姉がいたせいもあり、7時のニュースを見ていたのですが、かくも悲惨な事件が多いと、ニュース番組というのも子供に見せていいかどうか微妙ですね。(こどもニュースならともかく)
「闇の死置人」という番組は見ていませんが、ストーリーを読む限りでは、他者の痛みに鈍感な人間には、「いい番組」なんでしょうね。
で、4年連続1位の番組の司会のコンビについてですが、以前、夜遅く帰る途中にカー・ラジオで彼らの番組を聞いた時の印象があまりにも良くないので、興味がないです。
ギャグが面白くないとかトークが下手とかいう以前に、声そのものに魅力も特徴もなくて、どうして人気があるのか分かりません。
俗悪番組と思うならば思うで、それを反面教師にするという手も在りますよね。今でも当然そういった親御さんは居られるとは思いますが、自分が子供の頃には「俗悪番組の何処が具体的に宜しくないかを、親がきちんと説明してくれた。」ものでした。その論理が正しいと思えるか否かは”別にして”、親御さんが子供としっかり対峙して説明するという姿勢は絶対に必要だと思います。