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「御釣りの出し方問題 『バラいろダンディ』【動画】で非難が相次ぐ」(9月18日、トピックニュース)
18日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、男性の会計方法に苦言を呈した女性に付いて、番組コメンテーター陣から非難の声が相次いだ。
番組では「支払い方が気持ち悪い。」と題し、J‐CASTトレンドの記事を取り上げた。記事によると、インターネット掲示板に書き込まれた「御会計が『680円』だったから、『1,180円』出したら、連れの女に『そういう出し方する男、気持ち悪い。』って言われた。」との嘆きに、賛否が集まり話題になっていると言う。
此の記事に付いて、女装家のダイアナ・エクストラバガンザは「『男の癖に。』って事でしょ。こういう事言う女に限って、『女の癖に。』って言われたら怒り出す。」と指摘した。「本当に気に食わない、こういう女!」、「御前の金か!?」、「何しようが、良いじゃないの!」と声を荒らげ、笑いを誘った。
一方、女装家のナジャ・グランディーバも「私は計算が苦手なので、パパパッと計算出来る人は、尊敬出来る。」、「素敵だなと思う。」と男性を擁護。「スマートに払う方が良いと思う。」とした。
俳優でタレントの梅沢富美男は、厳しい表情で「金払うのに一々『ああした方が良い、こうした方が良い。』、大きな御世話だと思うよ。」、「其の人の自由に払えば良い事。」とバッサリ。「そんな事言ってる女ってのは、何したってこういう事許り言ってんだよ。」と、女性を非難していた。
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本題に入る前に、今回のトピックニュースのタイトルの付け方が気になった。「御釣りの出し方問題」としているが、内容としては本文に在る様に「会計方法」や「支払い方」に付いてで在り、「御釣りの出し方問題」としてしまうと「御釣りを渡す側の問題」になってしまうから。
賛否が集まる話題って、仮に自分の考えとは異なっていたとしても、「そういう考えが存在するのは、判らないでも無い。」という所が少しは在ったりするもの。でも、今回の件に関しては、「否」に与する考え方が、個人的には全く理解不能だった。
今回の男性の会計方法が「気持ち悪い。」というのは、「どういう形で御釣りが返って来るか考えて支払うなんて、男らしく無くて気持ち悪い。」という事の様だが、だったら財布に入っている金を全部ばっと出して、『有り金全部だ!』とでもすれば男らしくて、気持ち良いという事なのだろうか?
支払う側としては「小銭がじゃらじゃら戻って来ると、財布の中が一杯になってしまう。」という思い、そして「御釣りを出す方にとっては、出来るだけ少ない貨幣で済む方が楽だろう。」という“相手に対する配慮”も在ると思う。少なくとも自分はそういう考え方だし、常に今回の男性の様な会計方法だ。「気持ち悪い。」なんて大きな御世話。梅沢氏は「そんな事言ってる女ってのは、何したってこういう事許り言ってんだよ。」と言ったそうだが、「そういう手合いは“男女無関係”に、何したってこういう事許り言う。」と自分も思う。
政界や芸能界では近年、不倫問題が続出している。何度も書いている事だが、「個人的には、不倫という行為は嫌い。でも、明らかに違法な事が無い限り、不倫は当事者間で解決すれば良い話で在って、第三者がああだこうだと大騒ぎする事では無い。」というのが自分のスタンス。だから、不倫に対して個々人がどう考え様が全くの自由なのだけれど、首を捻ってしまう主張が在ったりもする。
例えば自身が好きな芸能人が不倫問題を起こした際、「大好きな〇〇さんが不倫問題を起こしたけれど、不倫された奥さん(又は旦那さん)が騒ぐのはおかしい。」とファンの立場で擁護する人。又は、「自分は結婚しているけれど、自分が不倫するのは全く問題無いと思っている。」と豪語した男性芸能人。そういう人達は、自分が不倫“された”場合でも、当然「全く問題無い。」と主張出来るのだろうか?自分が無関係の場合は「問題無い。」が、被害者となった場合は騒ぎ立てるというので在れば、実に身勝手で、ダブル・スタンダードと言わざるを得ない。
男性秘書に暴言を吐いたり、暴力を振るったとして大騒ぎになった女性政治家。ずっと雲隠れしていたが、昨日になって支持者の前に現れ、謝罪したと報道されていた。謝罪はしたものの、暴言を吐く等した背景には、辞めた秘書にも問題が在ったかの様な主張をしている。其れを受け、集まった支持者の間からは「説明に納得出来た。辞めた秘書も悪いと思うし、引き続き(女性政治家を)支援して行きたい。」等、擁護の声が上がったそうだ。
辞めた1人の男性秘書に問題の責任を押し付けている様だが、「彼女の下を去った秘書の数は、三桁近くになる。」との報道も在った筈。彼等も皆、同様に問題が在ったという事なのか?そんな事は在り得ないだろう。又、引き続き支援するとした人達は、自身や自身の身内が男性秘書の様な立場になっても、「問題無し。」と言えるのだろうか?
話を戻すが、男性の会計方法に「気持ち悪い。」と言った女性は、「男ならば、こう在るべき。」という「べき論」に拘泥した人なのだと思う。こういう「べき論」に拘泥する人は概して、自分が非難したのと同じ様な事を自分でしても、平然としている事が多かったりする。「他人がしたら大問題だけれど、自分が同じ事をしても全く問題無し。」というのでは、誰も相手をしてくれなくなるだろう。
もちろん、後ろにレジ待ちの客が並んでいて硬貨を出すのに時間がかかりそうな場合は、千円札で済まして会計が滞らないようにしておりますが、どうやらそういう問題ではないようですね。
全くの理解不能です。(笑)
TPOに応じて、会計方法を変える。其れが配慮という物だと思うのですが、“べき論者”にとっては「〇〇ならば、こう在るべき。」という捉われから抜け出せないのでしょうね。
どんなに一本気な人であっても、そうした、ちょっとしたギャップぐらいは、余裕として持っていたいと思うのです。
自分にも他者にも悪いところはあって、それを補い合いながら生活している、と思います。だから、そうした批判はくだらないものであれど、悪いところとして理解して、男性が折れない事が、大切ではないかと思います。
本音では、それを言う女性にも寛容になって欲しいですが…。
隆様の書き込みで、気付かされた事が在りました。と言うのも、件の男女の関係性を“非常に親しい間柄”と、頭の何処かで決め付けていて、「若しかしたら、そんなに親しい間柄では無いのかもしれないなあ。」という思いが湧き、「そうなると、一寸した事でも受入れ難くなったるするかも。」と感じたからです。
非常に親しい間柄で、御互いの事を慮れる状態ならば、或る程度の“違和感”すらも受け流せたりする。今回の場合は、そういう感じじゃなかったのかもしれませんね。