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「癌新規患者86万2,452人 平成25年推計 微減も平成29年は最多予測」(9月20日、産経新聞)
国立がん研究センター(東京都中央区)は19日、平成25年に新たに癌と診断された患者は86万2,452人(男性49万8,720人、女性36万3,732人)との推計値を纏めた。前年(86万5,238人)より微減。一方、平成29年に新たに癌と診断される人は過去最多の101万4,000人と予測した。センターは「癌は高齢になると罹り易く、高齢化に伴い患者数も増える。」としている。
センターでは、協力医療機関が新たに癌と診断した患者数を都道府県に報告する「地域がん登録」のデータを収集し、全国の癌患者数を推計。平成24年から全47都道府県のデータが出揃い、より高精度な集計が出来る様になった。
平成25年の新規患者を部位別に見ると、男性は胃、肺、大腸、前立腺、肝の順で、前年3位の肺と2位の大腸が入れ替わった。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で前年と同じだった。
地域別では日本海側で多く、部位別でも胃癌が日本海側、肝臓癌は西日本に多い等の地域差が明らかになった。
更に、センターは厚生労働省の人口動態統計の癌死者数やセンターが纏めた全国の癌患者数の推計値等を基に、従来の傾向が続いた場合を前提に平成29年の癌患者数を算出。101万4,000人(男性57万5,900人、女性43万8,100人)と予測され、平成28年より3,800人増えた。男性は胃、肺、前立腺、大腸、肝の順で、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順だった。
一方、平成29年に癌で死亡する人数の予測は37万8,000人(男性22万2,000人、女性15万6,000人)で、前年より4,000人増加。男性は減ったが、女性は増加した。2人に1人が一生の内に癌と診断され、男性は4人に1人が、女性は6人に1人が、癌で死亡する計算となる。
死亡者の部位別(全体)は肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順。男性は肺、胃、大腸、肝臓、膵臓、女性は大腸、肺、膵臓、胃、乳房の順だった。
集計結果は、センター運営サイト「がん情報サービス」で20日から公開される。
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今や2人に1人が一生の内に癌と診断されるのだから、“癌体質”云々というのも余り意味無い表現かもしれないが、少なくとも自分に関して言えば、父方より母方の方が癌による死亡数が圧倒的に多い。母方の親戚では去年&今年と2年連続で、癌により2人が亡くなっている。母方の祖母が癌に罹患し、七転八倒の苦しみの後に亡くなったのを見ているので、癌に対する恐怖心は非常に強い。
今年度中に新たに癌と診断される人数は、過去最多の101万4千人と予測されたとか。元記事にも在る様に「癌は高齢になる程罹患し易くなり、高齢化が進む中、癌患者数は増える。」という現実に加え、「医療技術の進化によって、癌を発見出来る割合が増えた。」というのも在るのだろう。
だが、不思議な事実も在る。3年前の週刊誌の記事によると、「先進国の中で、癌による死者数が増加し続けているのは日本だけ。」と言うのだ。欧米では、毎年凡そ5%ずつ癌による死者数は減っており、世界的に癌の罹患者数や死亡者数が増加しているのは、主に発展途上国での増加が影響しているのだそうだ。「1995年の時点では、日本もアメリカも癌による(人口比での?)死者数は余り変わらなかったが、以降、差はどんどん開いて行っている。」とも。今では、「人口10万人当たりの癌死者数で言えば、日本はアメリカの約1.6倍。」というのだから、「何でだろう?」と首を捻ってしまう。
遺伝なのか食習慣の違いなのか?
でもひとつ、アメリカの方が圧倒的にガンによる死者が多い事実もあります。
すなわちgunによる死亡者です。
この原因は明らかに法律と文化の違いによるものです。
日米での癌による死者数の違い、そんなにも開きが在るというのは、自分も驚きでした。「(人口比での?)日米の死者数に大差が無かった。」というのは約20年前迄の事ですから、そんなに昔では無いので、「遺伝や食習慣の違いなのでは無いんじゃないかなあ。」という気もしたりしています。そうなると、急激に高齢化が進んだ事が、大差が付いて来ている原因なのか?
銃による死者、日本では考えられない話ですね。文化の違いとは言え、ああも容易に銃が入手出来る環境というのは、全く理解出来ません。