次の数字が、何を意味しているか御存知だろうか?
*************************************
[セ・リーグ]
広島市民球場 3.45
東京ドーム 2.52
横浜スタジアム 2.36
明治神宮球場 2.20
阪神甲子園球場 1.73
ナゴヤドーム 1.49
[パ・リーグ]
インボイスSEIBUドーム 2.38
福岡Yahoo!JAPANドーム 1.84
札幌ドーム 1.98
千葉マリンスタジアム 1.50
フルキャストスタジアム宮城 1.57
スカイマークスタジアム 2.41
大阪ドーム 1.47
*************************************
「週刊現代(12月31日号)」のコラム「データで楽しもう 考える野球」のタイトルは、「新球場計画が実現すれば大砲育成の広島の伝統消滅!?」だった。そう、上記の数字は、昨年度の球場別1試合当たりの平均本塁打数なのだ。(データは交流戦を含み、タイガース主催の大阪ドーム等、フランチャイズ球場以外の主催試合は除く。試合数は、スカイマークスタジアムが32試合、大阪ドームが34試合、その他の球場は55~68試合。)記事の冒頭では、「松井秀喜以来、自他共に認める日本人4番バッターが現れない。しかし、スラッガーが育ちそうなチームが1つだけ在る。地味だが意外性の在る、あのチームだ。」として、カープというチームに触れている。
ノムさんの口癖に、「4番打者とエースは育てようと思っても育てられないんです。育てられないなら獲って来るしかない。」というのが在る。しかし、例外的なチームとして、筆者の田端到氏はカープの名を挙げている。江藤智選手(ライオンズ)を育て、金本知憲選手(タイガース)を作り、昨年は新井貴浩選手という本塁打王を生み出したチーム。そして、次代の4番候補として、若き栗原健太選手が名乗りを挙げているチームでも在る。カープというチームを、筆者は「4番打者製造工場」の趣が在ると評している。
以前にも書いた事だが、カープというチームは凄いと心底思っている。失礼な言い方を覚悟で言えば、このチームは決して裕福とは言えない。ハッキリ言えば、12チームでは最も財政的に厳しいチームだろう。でも、このチームの凄さは、財政的に恵まれていない分、在らん限りの知恵を振り絞り、様々な新しい試みを行なうと共に、厳しい練習で戦力の底上げを確実に図っているチームだと思う。我がジャイアンツが見習うべき所の多いチームだとも思っている。
話を元記事に戻すが、カープが「4番打者製造工場」と為り得ている要因に、筆者は次の3点を挙げている。
*************************************
・ コーチが優秀。
・ 猛特訓の伝統が在り、若手の育つ環境が整っている。
・ 決定的なのは、両翼91mと狭く本塁打の出易い球場をホームグラウンドにしている事。
*************************************
最初の「コーチが優秀。」という点に関しては、人によって判断がそれぞれだろう。2番目の「猛特訓の伝統」というのは確かに否定出来ないし、「若手の育つ環境が整っている。」というのも、財政面の問題も在って高額選手を他チームに出す(獲られる)事が多く、それが結果的に若手が台頭し易い環境となっているといった、或る意味皮肉な”好循環”が在るとも言える。
3番目の「狭い球場をホームグラウンドにしている。」という部分だが、昨年度の1試合当たりの平均本塁打数でいうと、広島市民球場の3.45本はセ・リーグ最少のナゴヤドームの1.49本に比べると、軽く倍以上。そこで筆者は、次の様に結論付けている。
*************************************
「スタジアムの特色はチームカラーに繋がる。本塁打の出難いナゴヤドームを本拠地にしているドラゴンズは、守って走って勝つ野球を目指す。本塁打の出易い広島市民球場を本拠地にするカープは、大砲を育てて打ち勝つ野球を目指す。」
「選手の育ち方も違うだろう。例えホームランの出易い球場だとしても、年間30本を打てば、その打者は確実に自信を得て、ロングヒッターとして成長する。広島市民球場とナゴヤドームなら、どちらで長距離砲が育ち易いか。カープには和製大砲を生み出す環境が在る。」
*************************************
最初に挙げた「スタジアムの特色はチームカラーに繋がる。」云々の意見はその通りだと思う。でも、2番目の「ホームランの出易い球場をホームグラウンドにしているから、ロングヒッターとして成長する。」という件は些か論理が飛躍し過ぎな感を覚える。
私見で言えば、「チーム一体となって様々な新しい試みを、”系統立って”行なっている。」、「猛特訓で戦力の底上げを図っている。」、そして、上記した理由から「若手が台頭し易い環境に在る。」というのが大きいのではないかと思う。これは、ジャイアンツを反面教師にした場合に明々白々だ。(ジャイアンツは、”取り敢えず”新しい試み”らしきモノ”を次々と行なうものの、長期的なヴィジョンや一貫性&系統立った思考が皆無なのが致命的。)
そして筆者は、「2009年のシーズン開幕前の完成に向けて、カープの新球場建設計画が着々と進められている。」事に付いて、「広い球場、天然芝の新しい球場は、チームや市にとって長年の悲願だった。」と理解を示しつつも、「球場が大きくなったら、和製大砲製造工場のチームカラーも消えちゃうのかなと、一寸寂しい気持も無いではない。エラーなんか気にせず、守りのミスを本塁打で豪快に帳消しにする打者こそが今のカープの魅力なのだから。」と記事を締めている。
新球場が完成したならば、カープの野球は本当に変わってしまうのだろうか?もしそうならば、個人的にも寂寥の念が湧くだろうなあ・・・。
*************************************
[セ・リーグ]
広島市民球場 3.45
東京ドーム 2.52
横浜スタジアム 2.36
明治神宮球場 2.20
阪神甲子園球場 1.73
ナゴヤドーム 1.49
[パ・リーグ]
インボイスSEIBUドーム 2.38
福岡Yahoo!JAPANドーム 1.84
札幌ドーム 1.98
千葉マリンスタジアム 1.50
フルキャストスタジアム宮城 1.57
スカイマークスタジアム 2.41
大阪ドーム 1.47
*************************************
「週刊現代(12月31日号)」のコラム「データで楽しもう 考える野球」のタイトルは、「新球場計画が実現すれば大砲育成の広島の伝統消滅!?」だった。そう、上記の数字は、昨年度の球場別1試合当たりの平均本塁打数なのだ。(データは交流戦を含み、タイガース主催の大阪ドーム等、フランチャイズ球場以外の主催試合は除く。試合数は、スカイマークスタジアムが32試合、大阪ドームが34試合、その他の球場は55~68試合。)記事の冒頭では、「松井秀喜以来、自他共に認める日本人4番バッターが現れない。しかし、スラッガーが育ちそうなチームが1つだけ在る。地味だが意外性の在る、あのチームだ。」として、カープというチームに触れている。
ノムさんの口癖に、「4番打者とエースは育てようと思っても育てられないんです。育てられないなら獲って来るしかない。」というのが在る。しかし、例外的なチームとして、筆者の田端到氏はカープの名を挙げている。江藤智選手(ライオンズ)を育て、金本知憲選手(タイガース)を作り、昨年は新井貴浩選手という本塁打王を生み出したチーム。そして、次代の4番候補として、若き栗原健太選手が名乗りを挙げているチームでも在る。カープというチームを、筆者は「4番打者製造工場」の趣が在ると評している。
以前にも書いた事だが、カープというチームは凄いと心底思っている。失礼な言い方を覚悟で言えば、このチームは決して裕福とは言えない。ハッキリ言えば、12チームでは最も財政的に厳しいチームだろう。でも、このチームの凄さは、財政的に恵まれていない分、在らん限りの知恵を振り絞り、様々な新しい試みを行なうと共に、厳しい練習で戦力の底上げを確実に図っているチームだと思う。我がジャイアンツが見習うべき所の多いチームだとも思っている。
話を元記事に戻すが、カープが「4番打者製造工場」と為り得ている要因に、筆者は次の3点を挙げている。
*************************************
・ コーチが優秀。
・ 猛特訓の伝統が在り、若手の育つ環境が整っている。
・ 決定的なのは、両翼91mと狭く本塁打の出易い球場をホームグラウンドにしている事。
*************************************
最初の「コーチが優秀。」という点に関しては、人によって判断がそれぞれだろう。2番目の「猛特訓の伝統」というのは確かに否定出来ないし、「若手の育つ環境が整っている。」というのも、財政面の問題も在って高額選手を他チームに出す(獲られる)事が多く、それが結果的に若手が台頭し易い環境となっているといった、或る意味皮肉な”好循環”が在るとも言える。
3番目の「狭い球場をホームグラウンドにしている。」という部分だが、昨年度の1試合当たりの平均本塁打数でいうと、広島市民球場の3.45本はセ・リーグ最少のナゴヤドームの1.49本に比べると、軽く倍以上。そこで筆者は、次の様に結論付けている。
*************************************
「スタジアムの特色はチームカラーに繋がる。本塁打の出難いナゴヤドームを本拠地にしているドラゴンズは、守って走って勝つ野球を目指す。本塁打の出易い広島市民球場を本拠地にするカープは、大砲を育てて打ち勝つ野球を目指す。」
「選手の育ち方も違うだろう。例えホームランの出易い球場だとしても、年間30本を打てば、その打者は確実に自信を得て、ロングヒッターとして成長する。広島市民球場とナゴヤドームなら、どちらで長距離砲が育ち易いか。カープには和製大砲を生み出す環境が在る。」
*************************************
最初に挙げた「スタジアムの特色はチームカラーに繋がる。」云々の意見はその通りだと思う。でも、2番目の「ホームランの出易い球場をホームグラウンドにしているから、ロングヒッターとして成長する。」という件は些か論理が飛躍し過ぎな感を覚える。
私見で言えば、「チーム一体となって様々な新しい試みを、”系統立って”行なっている。」、「猛特訓で戦力の底上げを図っている。」、そして、上記した理由から「若手が台頭し易い環境に在る。」というのが大きいのではないかと思う。これは、ジャイアンツを反面教師にした場合に明々白々だ。(ジャイアンツは、”取り敢えず”新しい試み”らしきモノ”を次々と行なうものの、長期的なヴィジョンや一貫性&系統立った思考が皆無なのが致命的。)
そして筆者は、「2009年のシーズン開幕前の完成に向けて、カープの新球場建設計画が着々と進められている。」事に付いて、「広い球場、天然芝の新しい球場は、チームや市にとって長年の悲願だった。」と理解を示しつつも、「球場が大きくなったら、和製大砲製造工場のチームカラーも消えちゃうのかなと、一寸寂しい気持も無いではない。エラーなんか気にせず、守りのミスを本塁打で豪快に帳消しにする打者こそが今のカープの魅力なのだから。」と記事を締めている。
新球場が完成したならば、カープの野球は本当に変わってしまうのだろうか?もしそうならば、個人的にも寂寥の念が湧くだろうなあ・・・。
カープの“伝統”ですが。私は「機動力」だと思うんですが。私がカープにはまったのも先日引退した野村や昨年いい仕事をした緒方がばんばん走る様に惹かれたからです。
そもそも元来カープは「十二球団随一の投手陣」による投手力を中心とした守りの野球のチームではなかったでしょうか。86年や平成初(現在唯一)の91年の優勝は貧弱な打を投で補った優勝かと。それが少し変わったのは三村監督の時代でしょうか。広島ファンにとっては悔しい、口惜しくて堪らない“メークドラマの悲劇”(広島ファンの立場からの見方です)で3位に終わった等、三村監督は優勝には届きませんでしたがAクラスはほぼキープしていました。その頃からでしょうか、投手よりも江藤・金本・前田・ロペスらの打撃陣が注目されるようになったのは。逆に投手陣が弱体化し機動力がなりを潜め出すのも三村監督の末期の頃だったかなと思います。
田端氏の見方を全否定する訳ではないですが「エラーなんか気にせず、守りのミスを本塁打で豪快に帳消しにする打者こそが今のカープの魅力」とは私は完全に肯定できないんですよね。8年連続Bクラスと低迷するカープですが昨年の敗因は“先頭バッターに必ずと言っても然程大げさにならぬ程四球を与える弱小中継ぎ陣”、“走者を三塁に置いても犠牲フライはおろか内野ゴロも打てない打線”、“高校球児に劣ると迄思ってしまう内野のザル守備”等が原因と私は思うのです。中日だって昔はあの狭いナゴヤ球場(中日球場)でした。しかし星野仙一や小松辰雄、郭ら投手が活躍して優勝した印象が強いです。ホークスはあの広い福岡ドームであの重量打線ですし。ですからホーム球場とチームカラーに一定の関連はありますが、必ずしも球場が狭いからといって打撃のチームになるとは限らないのでは。今のカープは確かに“打ち勝つ”野球でしょうが、「そうせざる得ない」からであってそれが理想ではないと思います。
新球場を巡っては現市民球場を改修(建替え)する案と貨物ヤード跡地に作る案があるそうです。私は市民球場を改修する案の方が現実的かと思います。広島では“タル募金”がカープの存続に危機感を抱くメディア関係者らを中心により行われたようです。郵便貯金からも振り込めたのですがやりそびれてしまいました。1億2000万円以上集まったそうです。ですが資金面では厳しいカープ。現在のプロ野球の実情は「金銭を湯水のように使わないと優勝できない」のが現状かと。カープは今後も経営、成績共に厳しい戦いが続く事でしょう。
またカープはキツイ練習で有名ですがそのせいで多くの怪我人を出しているのも事実。なのでブラウン新監督が「頑張り過ぎるな」と指示を出したのにはホッとしました。
果たしてご期待にそえるコメントだったでしょうか。以前もカープを話題にして下さった記事があったのにコメントが書けず申し訳ないと思っていました。今回も“ご期待”に応える事ができたかどうか。
今年もカープは残念ながら上にあげた3つの問題点が改善できなければまたも最下位に沈むでしょう(補強に大成功のジャイアンツは新戦力と若手が融合して阪神と優勝争いを演じると思います。giants-55さん、今年は期待が持てそうですね)
でも私はカープが好きなのです。強いから好きなのではありません。今期、仮に100敗しようと日本ワーストの19連敗をしようとカープが好きだから応援します。率直に言うと余り優勝して欲しいとは強く思わないのです。優勝という目標に向かって選手や監督、スタッフやファン頑張り“結果として”優勝、日本一になれば良いかな、と。ダメなファンですね(笑)
例え97年以降Aクラスから遠ざかろうと、91年以降優勝していなかろうと、最後に日本一になったのが84年だろうと。弱くても、負けても、最下位でも、カープを応援します。
「だって、カープが好きやねん!」
以上、関西出身なのにずっとカープ一筋、という少し変わった人間のコメントでした。
今年もどうかよろしくお願いします。
「This is carp.」と思っているのは、古葉監督時代のイメージです。山本&衣笠両選手が主砲として大活躍していたのも然る事ながら、投手陣が整備されているチーム。そして何よりも、高橋慶彦選手のイメージが強いんです。彼こそ機動力野球の象徴と言えました。
野球って結局は守りが重要なスポーツだと思うんです。猛虎軍団と言われた1985年のタイガースも、確かに打撃陣の破壊力は凄かったのですが、投手陣もかなり優れていました。古葉監督時代の強かったカープは、在り来たりな表現ですが「走・攻・守」三拍子揃った実にバランスの良いチームだったんですよね。
それが、higu様が書かれておられる様に、何時の頃からか打撃にやや重点を置くチームに変わって行った。古葉監督時代とは異質のチームになったと言えるかもしれません。
でも、カープのチームを挙げて何とかしようという姿勢は全く変わってない気がします。今は一寸だけ歯車が噛み合っていないだけ。選手を含めた真摯な姿勢に好感を持っているチームなので、新球場が完成した暁には優勝争いに加わっている状況だと嬉しいです。
「弱くても、負けても、最下位でも、カープを応援します。」の言葉、ジーンと来ました。やはり、higu様が反応して下さるのを楽しみに待っていて良かったです(^o^)。
giants-55さんとは(多分)ほぼ同世代です。
それから実は小学4年から大学2年迄、ジャイアンツファンでした!!(爆)
小学3年の時まで野球は全く興味なし!
そこへドラゴンズの優勝!!
周りは『燃えドラ』の大合唱!!
その時野球に興味を持ったものの、バカのひとつ覚えのようなドラ一辺倒にイヤ気がさし、2位でかつ長嶋茂雄というスーパースターが居なくなったジャイアンツを応援しようと翌S50年からジャイアンツファンになりました。
しかし、S60年のK.Kドラフトでの清原選手への裏切り行為共言える桑田指名で巨人ファンを辞め、思案の結果ドラゴンズファン転身するに至りました。
年齢がバレバレですネ・・・(苦笑)
全くもってその通りでございます。(^^ゞ
中でも『ハリハリ仮面』は、シール集めにお小遣いの大半を注ぎ込んだもんです。
いや~、懐かしいですねぇ・・・
そんな経緯ですので、ジャイアンツは嫌いではないのですよ。
むしろ強くあって欲しい!!
そんな中で、ドラゴンズが優勝出来れば喜びも倍増♪
あっ、勝手な妄想をしてスミマセン・・・m(__)m