昨年放送された大河ドラマ「八重の桜」【動画】に付いて、「『八重の桜』は何故、多くの共感を得られなかったのか?」という記事で、低視聴率に終わってしまった要因を自分形に考えてみた。「一番大きな要因は、キャスティングの酷さに在ったのではないか。」というのが、自分の中での結論だったのだが・・・。
年間平均視聴率が2年間続いて、芳しく無い記録を残してしまった大河ドラマ。そんな状況下、第53作目の「軍師官兵衛」の初回が、5日に放送された。平均視聴率は関東地区が18.9%、関西地区23.0%で、関西地区では「八重の桜」の初回視聴率(19.2%)を上回ったものの、関東地区では下回り(21.4%)、過去10年間では2番目に低い数字だったと言う。
此の報道には、「意外だなあ。」という思いが。と言うのも、個人的には「結構良いじゃない。」というのが、初回を見終えての感想だったから。「語りを務める藤村志保さんの声が、ハッキリしなくて、聞き取り辛い。」、「(「『八重の桜』は何故、多くの共感を得られなかったのか?」の中でも触れた様に、今後登場する)明智光秀を春風亭小朝氏が演じるのは、どう考えても合わない。」といった不満が無い訳では無いけれど、初回に関して言えば「キャスティングは悪く無かった。」し、「ストーリーのテンポも良かった。」し、「2回目以降を見たい。」と思わせる物が在った。
歴代の大河ドラマには、「忘れられない悪役」が何人か居る。17年前に放送された「毛利元就」【動画】に登場する、毛利家の家臣・井上元兼もそんな1人だ。腹黒い策略家で、ライヴァルを残酷な方法にて謀殺する一方、家族思いな一面も見せるという、実に“複雑な人物”だったが、片岡鶴太郎氏が見事に演じ切っていた。
今回の「軍師官兵衛」では、黒田職隆(黒田官兵衛の父。演じるのは柴田恭平氏。)親子が仕える小寺政職役を“鶴ちゃん”が演じていたけれど、小狡くて調子の良い役所が本当に上手い。
2回目以降、視聴率はどう推移して行くのだろうか?気になる所だ。
やはり旧来の大河を意識して、新しい風を吹かせたい、自身の色を歴史に残したいというエゴがあるのでしょう。
でも「もこみち」は事務所の力かな、と。
伝説化したもの
信長ー高橋幸治、政宗ー渡辺謙
当たり役!
光秀ー近藤正臣、 秀吉ー竹中直人
家康ー津川雅彦、 北条政子ー岩下志麻
ねねー佐久間良子
花の乱の草刈正雄、義経の鶴見辰吾
政宗の母方の伯父の原田芳雄
風と雲と虹と(だったか?)の山口崇、吉永小百合、米倉斉加年
賛否あるがカルト的人気!
平清盛のキャストの皆さん
謙信ーガクト、秀吉ー竹中
に代表されるようなものをつくりたい、あるいは壊したいという欲求の歴史。
鶴太郎というと太平記の馬鹿殿が良かったです。
ムムそう考えると今回のディレクターは過去の大河を踏襲しすぎていますね。秀吉ー竹中とか。葵三代なんかNHKお得意の2世&パッとしなくなった朝ドラ俳優使いまわしでした^^;。
私の記憶のなんじゃこりゃ
光秀ー五木ひろし、茶々ー喜多嶋舞→大空真弓
ともに「春日局」でした^^;。黙っていれば母親似でも日本語がおぼつかない(英語圏で成長したからか?)アイドル喜多嶋のあと、いきなり大空真弓!の衝撃でした。大沢喜多嶋息子騒動で思い出しました。
一瞬の輝きを残した俳優
政宗に出ていた最上の娘役坂上香織
政宗は他にも当たりが多かった思い出が
大河ドラマのキャスティングについては、「声」も大事な要素だと思います。特に主役に近しい人物を演じる人は、主人公が年を重ねるのと一緒に年を重ねていくので、落ち着いた声質の人を当ててほしい。「10代~20代前半を演じるにはちょうど良い声でも、ストーリーの上では中高年に差し掛かっているのにこの声は若々しすぎるというか子供っぽくないか?」と感じることもあります。ストーリー上の年齢と不相応な声の若さは、容姿の若さに比べて違和感が大きい。2012年の大河『平清盛』の主人公の妻役の方とその妹役の方についてはそう感じました。平徳子というと私の中では「腹の据わった烈女なおばさん」というイメージなので。主演の松山ケンイチ氏との年齢バランス等を考慮してそういう人選になったのかもしれませんが。
大河ではなく朝ドラですが、その点では『ゲゲゲの女房』の松下奈緒さんと向井理氏は共に落ち着いた低めの声質なので、中高年を演じていても違和感はなかったように思います。
「そこそこの大河ドラマ好き」を自負していましたが、AK様の足元にも及ばない事を、今回の書き込みで思い知らされました。
自分はリアル・タイムで見てはいないのですが、「信長=高橋幸治氏」というのは写真や映像として頭に刷り込まれています。又、「伊達正宗=渡辺謙氏」というのも異論が無い所。後は「石川五右衛門=根津甚八氏」、「源頼朝=石坂浩二氏」、「豊臣秀吉=緒方拳氏」、「淀君=小川眞由美さん」というのも可成り嵌っていた様に思います(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/4e563c831edb559053ff7e636e689b71)。
「『何じゃこりゃ!』というキャスティング」に関しては、AK様が書かれた人々は全く同感。
後、個人的に大好きだったキャラクターとしては、「風と雲と虹と」で長門勇氏が演じた平良兼。小狡く、女にだらしない、でも何処か憎めない人物像を、長門氏が上手く演じていました。
岡田准一氏と言えば、伝説のバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の、「ジャニーズ予備校」というコーナーに合格した事で芸能界デビューしたのが記憶に残っています。まあ、実際には既にジャニーズ事務所からのデビューが決まった上での「前宣伝」だったのだとは思いますが。
最初に彼の顔を見た時、「岡田真澄氏の子供(乃至は隠し子)?」と思いました。同じ「岡田姓」だったし、何よりも顔立ちが岡田真澄氏に似ていたので。
「声の要素」というのは、自分も重要だと思っています。「年老いたのに、声が妙に若々しい。」というのは違和感が在るし、だからと言って「年老いた声を作り過ぎる。」と、其れも白けてしまう。後者のケースで言えば、(個人的には好きな役者の1人なのですが)松山ケンイチ氏はそんな感じでした。