最近という事では無く、大昔からなのだが、外出していると気になる光景が在る。都会だろうが田舎だろうが関係無く、彼方此方&無秩序に貼られている選挙ポスターを見掛けると、「美観を損ねているなあ。」と不快にさえ感じる。貼られているのは、与野党を問わない。選挙の期間だけでは無く、1年中貼られている。無闇矢鱈という感じで貼られている事も多く、「同じ場所に、同じ人間の、全く同じ選挙ポスターが、横並びで10枚近く貼られている。」なんていう“病的な感じがする物”も在った。
気になったので以前、選挙ポスターに付いて調べた事が在る。。
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・選挙ポスターには、「選挙運動用ポスター」と「政治活動用ポスター」が在る。
・選挙運動用ポスターは選挙管理委員会が設置したポスター掲示場に、各候補者の陣営が貼る。
・政治活動用ポスターには、「個人用」と「政党用」の2種類が在る。「個人用」は、候補者の政治活動の為に使用される物で、任期満了日の6ヶ月前から掲示する事が出来ない。一方、政党用は政党や政治活動を行う団体が、其の政治活動の為に使用する物で、公示(告示)日の翌日から選挙期間を除いて、常時掲示出来る。
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選挙の期間“だけ”、“決められた場所”に貼られる選挙運動用ポスターは、まあ我慢出来る。自分が不快に感じるのは、「政治活動用ポスター」の方だ。貼る場所の所有者の許可が取れれば、場所も枚数も問わず、無制限に貼れる。又、掲示禁止期間が在る事は在るけれど、実際に守られていない。個人の名前や写真、政党名が派手派手しく印刷された「個人用(又は政党用)の政治活動用ポスター」が、選挙期間中も貼られているのは珍しく無い。「違反では?」と思って良く見ると、此方で紹介されている様に、下の方に「演説会の御知らせ」と非常に小さく記されている。「政治活動用ポスターでは在りません。飽く迄も演説会の御知らせですから、選挙期間だろうが何だろうが無関係に、1年中問題無く貼れます。」という“見苦しい言い訳”なのだろう。
議員定数削減等、政治家は“自分達にとって不都合な事”を行おうとはしない。美観を損ねているのに、抜け道の無い“政治活動用ポスターの制限”も、絶対に行わないだろう。本当に恥ずかしい事だ。