汗ばむ陽気の中、昨日は野毛に行って来た。「第40回野毛大道芸」を見る為。
1986年、「寂れ切っていた野毛を、活性化させよう。」という事で始まった「野毛大道芸」も、今回で40回目という事だ。自分が初めて「野毛大道芸」に足を運んだのは、3年前の2012年の事。パフォーマーと観客が一体化して楽しめるのが心地良く、以降は2013年及び2014年と足を運び、今回が4年連続、通算4度目の事となる。
「野毛大道芸」の常連・風船太郎氏は、今回不参加だった。楽しみにしていたパフォーマーの1人なので残念だったが、“初顔”が何人か居たりと、新たな魅力が見出だせる内容だったと思う。
【山本光洋氏】
【デヴィット・ラムゼイ氏】
【中国雑技芸術団】
【オーモナモ氏】
内容はずっと同じだけれど、中国雑技芸術団のパフォーマンスには魅了されてしまう。又、「カナダからの逆輸入パフォーマー。」という惹句のオーモナモ氏は、5mの空中で行う危険な「チャイニーズ・ポール」等を見せてくれた。演出面でもう少し工夫が欲しかったものの、面白い内容では在った。
【イシャムディン氏】
今回のポスターに描かれていたのが、インド大道マジックを見せるイシャムディン氏。「第40回」という事で、特別ゲストとして呼ばれた人物。「彼のマルコ・ポーロの『東方見聞録』にも出て来る秘術『インディアン・バスケット』を見せる。」という事で、非常に期待していたのだが、パフォーマンス前に司会を務めた運営スタッフが「彼は基本的に、日本語が話せません。英語で、其れも矢鱈と話すものですから、何を言っているのか判らないとは思いますが、パフォーマンス自体を楽しんで下さい。又、特別ゲストという事で非常に期待されている方も多いでしょうが、はっきり言って“しょぼい内容”なので、余り期待しないで下さい。」と宣ったものだから、観客は大爆笑。
観客の中から次々に人を呼び、パフォーマンスに参加させるのだが、如何せん言葉が上手く伝わらないので、全体的に進行がぎこちない。パフォーマンス自体も、スタッフが言っていた様にしょぼい内容で、一緒に見に来ていた人間なんぞは、「面白く無い。」と途中で別のパフォーマンスを見に行ってしまった程だった。*1
然し、最後の最後に見せた「インディアン・バスケット」(網の中に入れられ、身動きが取れなくなった巨躯のインド人が、バスケットの中に入れられた後、一瞬にして“消えてしまう”というパフォーマンス。)は、其れ迄の“駄目駄目さ”を補って余り在る面白さだった。
【桔梗ブラザーズ】
足を運んだ過去3回共そうだったが、今回も一番面白かったのは桔梗ブラザーズ。減り張りの利いた喋りやテンポの良いパフォーマンス等、観客の盛り上げ方を熟知している。会場内で、一番盛り上がっていた。
仕掛け人の一人の平岡正明は70年代いろんな意味でのサブカル最先端大有名人でした。
「彼の近況」のような記事でそのイベントを知り、「ほー今はそういうのをやってるのだなあ」と思ったものでした。
息を吹き返して以降の野毛しか行った事が無いのですが、昔は飲み屋街といった佇まいだった様ですね。
シャッター街化し、寂れて行く一方の街が在る中、一寸したアイデアで盛り返す街も在る。二番煎じでは無く、画期的なアイデアを如何に生み出すかが、非常に大事という事なのでしょう。