勧善懲悪が基本の時代劇には、悪辣で狡猾な武士や商人、代官が大概登場するもので在る。こういった代官と商人が悪事の密談をし終わった際、次の様な台詞を期待している人も多いのではないだろうか?
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代官: 「越後屋、御主も悪よのぉ。」
商人: 「御代官様こそ。」
代官&商人: 「グフフフ。(笑)」
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大好きなコラムなので、過去にも何度か取り上げた「ホリイのずんずん調査」。「週刊文春(12月15日号)」の「越後屋、おぬしは悪くないのぉ」では、「時代劇に於ける悪商人の屋号は、本当に『越後屋』が多いのか?」を検証している。調査対象となったのは、今年の時代劇「大岡越前」、「銭形平次」、「世直し順庵!」、そして2002年~2005年に放送された「水戸黄門」という事で、併せて善商人の屋号もチェックしている。そのベスト(ワースト)3は以下の通り。
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(悪商人)
1位 西海屋(6回)
2位 湊屋(3回)
3位 潮屋/河津屋/川本屋/真砂屋/三崎屋(2回)
(善商人)
1位 加賀屋(4回)
2位 和泉屋(3回)
3位 井筒屋/近江屋/淀屋(2回)
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悪商人の屋号1位に輝いたのは「西海屋(さいかいや)」。3位に入った他の屋号も含めて、堀井氏も指摘している様に「海っぺりの名前が悪いイメージ」になっているのが面白い所。そして、多くがイメージしているで在ろう「越後屋」は1回も登場していなかったそうだ。
因みに、この調査は1996年にも行なわれているのだが、その際の悪商人の屋号は、「東海屋」と「伊勢屋」、「三河屋」が2票を集めて1位で、やはり「越後屋」は1回も登場しなかったとか。
では、「何故、『越後屋』が悪商人の屋号として広くイメージされているのか?」という事になるのだが、堀井氏の説では、「黄門様が自分の身分を偽る時に、”越後の縮緬問屋の隠居で”と必ず言うから、其処から転用されたのではないか。」との事。
「悪商人の屋号=越後屋」というイメージが強かったので、非常に意外な結果だったのだが、同時に「最近は、全く勧善懲悪物の時代劇を見なくなったのだなあ。」と痛感した。何故ならば、悪商人の屋号1位~3位にランキングした名前の殆どに、聞き覚えがないからだ。
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代官: 「越後屋、御主も悪よのぉ。」
商人: 「御代官様こそ。」
代官&商人: 「グフフフ。(笑)」
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大好きなコラムなので、過去にも何度か取り上げた「ホリイのずんずん調査」。「週刊文春(12月15日号)」の「越後屋、おぬしは悪くないのぉ」では、「時代劇に於ける悪商人の屋号は、本当に『越後屋』が多いのか?」を検証している。調査対象となったのは、今年の時代劇「大岡越前」、「銭形平次」、「世直し順庵!」、そして2002年~2005年に放送された「水戸黄門」という事で、併せて善商人の屋号もチェックしている。そのベスト(ワースト)3は以下の通り。
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(悪商人)
1位 西海屋(6回)
2位 湊屋(3回)
3位 潮屋/河津屋/川本屋/真砂屋/三崎屋(2回)
(善商人)
1位 加賀屋(4回)
2位 和泉屋(3回)
3位 井筒屋/近江屋/淀屋(2回)
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悪商人の屋号1位に輝いたのは「西海屋(さいかいや)」。3位に入った他の屋号も含めて、堀井氏も指摘している様に「海っぺりの名前が悪いイメージ」になっているのが面白い所。そして、多くがイメージしているで在ろう「越後屋」は1回も登場していなかったそうだ。
因みに、この調査は1996年にも行なわれているのだが、その際の悪商人の屋号は、「東海屋」と「伊勢屋」、「三河屋」が2票を集めて1位で、やはり「越後屋」は1回も登場しなかったとか。
では、「何故、『越後屋』が悪商人の屋号として広くイメージされているのか?」という事になるのだが、堀井氏の説では、「黄門様が自分の身分を偽る時に、”越後の縮緬問屋の隠居で”と必ず言うから、其処から転用されたのではないか。」との事。
「悪商人の屋号=越後屋」というイメージが強かったので、非常に意外な結果だったのだが、同時に「最近は、全く勧善懲悪物の時代劇を見なくなったのだなあ。」と痛感した。何故ならば、悪商人の屋号1位~3位にランキングした名前の殆どに、聞き覚えがないからだ。
NHK水曜時代劇「武蔵坊弁慶」と同じく芥川也寸志さんが作曲した大河作品は「赤穂浪士」でした。
「花の生涯」は冨田勲さん作曲でした。
謹んで訂正させて頂きます。
申し訳ありません〆
「大岡越前」「七人の刑事」は同じ山下毅雄さんの作品だそうですヨ。他には「旧作ルパン三世」「江戸を斬る・梓右近隠密帳」も山下毅雄さんです。
古い話で恐縮ですが、NHK大河ドラマ「花の生涯」(先代・松本幸四郎)や同じく水曜時代劇「武蔵坊弁慶」(中村吉右衛門)の2曲もそっくりですが、同じ芥川也寸志さんの作品でした。
精神衛生上も良くないので、昔の作品をみております♪
「大岡越前」はOP曲も良かったですね。(記憶違いで無ければ)哀愁を帯びた曲調が、伝説のドラマ「七人の刑事」を思わせる感じで。
それにしても、かなりの時代劇通と御見受けしました。御禁制品なんて言葉、そうはポンと出て来ないですから(笑)。御禁制品が海のルートを伝わって入ってくるから、そこから「海関連の屋号=悪商人の象徴」となったという説は面白いですね。
最近はめっきり時代劇の新作が少なくなって寂しい限りです。一番好きだったのは加藤剛の大岡越前でした。必ずしも力で悪を屈服させない話とか(殺陣がなかった回があったと記憶しています)心温まるエピソードが多くて結構見てました。1位の西海屋はよく聞いた覚えがあります。多分大岡越前の脚本家が使用しているのではないかと。
元記事を読んでいないのですが、悪徳商人の屋号に海関連が多いのは大抵が御禁制品や阿片の密輸とか、海外への人身売買など南蛮貿易を悪行として描くことが多いからだと思います。水戸黄門では大概悪徳商人が登場しますが、ご当地モノのためランキングのようにはなっていないハズです。
越後屋が使用されないのは国名が屋号に含まれている場合、その地域の人に不快感を与えるからではないでしょうか。加賀、和泉、近江はいずれも国名ですが善役商人として付けられているようですし、悪役の河津屋は河内屋の方がありそうに見えます。
そういえば宮部みゆきの「ぼんくら」に出てきたのも
「湊屋」でした。
最近は時代劇を放送する時間帯が7時台だったりせいぜい8時台ばかりで私には見づらく、見ようと思ってもつい見逃すというパターンです。
時代劇そのものは好きなので見たいのですけどね。
○越デパートへの配慮というのは、さも在りなんという話ですね(笑)。民放にとっては、スポンサーは神様ですから、悪いイメージを与え兼ねない事は避けるのは致し方ない事でしょう。でも、そもそも「越後屋」という屋号を、悪商人のそれとして時代劇で実際に多用していたのでしょうかね?その辺を遡って知りたい所では在ります。
悪玉の組織や人物名に対しては、古くからTV番組では神経質になっていたと思います。以前、「ドルゲ事件が生み出したモノ」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/728c070e5b635115bdfca9cc15d1a879)という記事を書いたのですが、宜しければ読んでやって下さい。
当時は呉服問屋としてかなり急成長だったんですよね。
今の時代でIT系の投資会社が悪玉としてかかれるのと似てますね。
しかし越後屋って語呂最高ですよね。
東海屋・三河屋・伊勢屋は東海方面から苦情が殺到し、
とりあえず東海屋を西海屋にしたとかじゃないですかね?(笑)
善玉のネーミングには何の問題もなさそうですが、
時代劇・現代劇に関わらず、悪玉の組織や人物名に関しては、
原作者や脚本家と、テレビ局側がモメてそうな気がします。
「チワ~、三河やっス」
これも、テレビじゃなくコメディ番組なのかな?
越後屋も、コメディ番組で取り上げられた回数が多いのかと・・。
各自の頭の中には、実際のドラマじゃなく、コメディ番組からの情報が入っているような気がするのは、おれの深読みしすぎかな。
そんな私はCSの時代劇チャンネルをよく見ているので、挙げられた善玉・悪玉商人の名前、どれも聞き覚えがあります。が、「越後屋」がないのは、確かにびっくり。中学生の頃、友人達と「悪代官ごっこ」をよくしましたが、なぜかいつも「越後屋役」は私だったなぁ。
ウチのオヤジが時代劇をよく見ていた(理由はその日だけ見てもOK。ドラマはそうはいかない)のですが、最近はなくて少しがっかりしているようです。
というか高橋英樹はバラエティでしか見ませんものね彼の顔が時代劇の善玉向けの大きな顔だから、現代劇に向かないのでしょうか?